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多職種連携の軌跡は奇跡!⑤

2015年、2016年は、とにかく他の職種がどんな仕事をしているのか。どんな役割を果たしているのかなど、とにかく連携相手を知ることに徹したような気がする。
さて、一方の夜の連携室はというとちょっとだけ動きがあった。それは嫁の勤める病院のマラソン部との交流だ。そのマラソン部には病院勤務者だけでなく、元勤務してた人や家族友人などが集まり、大会終わりに飲みに行ったりする、別の意味での連携が構築された。
今の段階ではそれが仕事に役に立っているということはあまりない。しかしそれがアドバンテージとなる日もそう遠くないように感じる。コロナの直前に行った飲み会でそれを経験することとなるが、その話はまたいつか。

摂食嚥下との出会い

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写真はウチが使っている嚥下内視鏡。
今のところ研修を除けば在宅でしか行っていない。
持ち運び可能な光源を接続し家庭用ビデオカメラを接続して記録する。
歯科医師会からの借り物。

言っておくがウチは初めから摂食嚥下に興味をもったわけではない。
大学生の頃は生理学なんて大嫌いだったし、摂食嚥下なんてそれが発展した学問なんでしょ?ぐらいな感じでしか見てなかった。だから出来れば避けて通りたかったという気持ちはあった。
ところが他職種の知り合いが増えるうちに、また研修会等で摂食嚥下の話が出るたびに、某ケアマネさんから「誰か摂食嚥下を診てくれる歯科の先生が周囲にいないかしら」とか、某内科医から「摂食嚥下やってみない?」(しかも別の内科医からも同じようなことを言われた)と言われた。
歯医者に言われたのならともかく、他の職種の人たちからこれを言われたら一肌脱がなければならないと使命感に駆られたのと、別の地域で摂食嚥下に取り組んでいる歯科医からは「ニーズはありますよ」と言われたことから、2017年に某大学の門を叩いた。

またこの年に多職種の前で初めて訪問歯科診療についての講演を行った。
やはり「費用は高いのか?」とかそういったことを知りたがっているようだった。しかしウチはこういった講演では自院の宣伝は極力避けるようにしている。なぜなら他の歯科の先生も聴いている最中、自院の宣伝に徹しては心証を悪くするだけだし、とにかくウチだけで独占し盛り上げていくのは無理がある。自分の損得は二の次にして歯科全体をボトムアップしていかないとと思うようになってきた。

次回予告

拙いながらも摂食嚥下に物おじせず対応できるようになってきたウチ。
最近また新たな出会いが連携を強くしていく様子を書きたいと思います。

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