見出し画像

ワンオペ歯科医院マニュアル(準備編)

今回は用意するものや、やるべきことを具体的に列挙します。

まず重要なことは・・・

人が減っても施設基準を満たすかどうか。衛生士がいなくなると施設基準に満たないものが出てくる。もちろん取り下げねばならない。まずはこれを忘れないようにしましょう。
それに伴い歯科訪問診療料の注13に規定する基準(歯訪診)の届け出が必要な場合も出てくるので、忘れずにチェックしておきましょう。
取り下げる心境は、まさに敗北感としか言いようがない。しかし負けを認め、いつの日か再起するための禊(みそぎ)のようなものと考えればよい。人間的にも成長できる、そう滅多にないチャンスだと思うべし。

超おすすめの物品

① ミニコルクボードとスタンド
これは100均のものでOKです。玄関に置きます。
玄関にて「院長1人でまわしてます」みたいな文言を書いて貼っておきます。これで患者さんも心構えのようなものができるのではないでしょうか。

② ワイヤレスドアセンサー
これはホームセンターや電気店、通販で購入します。
簡単に取り付けられる2~3千円程度のもので十分です。
送信機はなるべく冷暖房が効くところ(待合室など)に設置するとよいでしょう。ウチは開業当初業者の勧めで玄関に設置したことがありますが、直射日光は当たるわ温度上昇もあるわで高かった割には長持ちしなかったです。もちろん受信機は院長室に置きます。

③ 通話録音機能付き留守番電話機
最近の電話機は通話をすべて録音してくれるものがあるため、少々高めですがこちらを選んでください。昨今は半導体不足のせいか新品の電話機が品薄で入手困難な場合があります。そういった場合は通話録音アダプター(2千円前後)とICレコーダーを用意すれば良いでしょう。
※「通話録音アダプター」で検索してください。数種類入手できます。

④ 防犯カメラやICレコーダー
ネットワークカメラとかWifiカメラといったもので十分です。これも1台数千円で入手できます。防犯対策でもあります。少なくとも患者さんが入るエリア全てが映るように設置しましょう。(30坪で3~4台程度?)
またICレコーダーはタイマー録音機能(診療開始とともに自動で録音開始し、診療終了時に自動停止する)がついたものを選びましょう。それを複数台設置します。

⑤ 音声合成ソフト
私は「音読のプロ」というソフトを購入しました。AiTalkの機能限定版ですが、安価ですしこれで十分と思います。留守電の応答メッセージに使います。

診療上でおすすめの物品

⑥ サライバーZ
あえて説明するまでもないと思います。アシストがいない環境での強い味方です。
http://www.senjo.co.jp/pg865712.html

⑦ ハンドピースメンテナンスマシン(モリタ・ルブリナなど)
やや高価なものですが、ハンドピース使用後の注油を自動的にしてくれるので時間短縮となります。もちろんスタッフさんが居る環境でも省力化となります。オイルの使用量も減るらしいというのも利点と思います。
ちなみにウチはコロナの支援金で買いました。

⑧ トクヤマAPミキサー
アルジネート印象材自動練和システムです。歯科医師側からは好評らしいのですが、歯科助手からは後片付けが面倒などの声も上がってます。
ウチはまだ導入してませんが、金銭的に余裕のある先生は購入してみるのも良いでしょう。
個人的にはシリコン印象を多用すれば良いと感じております。コストは割高になりますが寒天・アルジネートと比べあらゆる面で省力化できます。

⑨ マイナンバーカードリーダー
マイナンバー制度への賛否はさておき、業務は省力化されることが期待されます。レセコンに保険証を入力する必要もなく、資格関連での返戻もなくなるんですよ。導入すべきと考えております。

※実例(写真付き)については後程有料記事にて公開する予定です。
何故有料化にするかって?写真掲載により当院が特定される可能性があり、それを防ぐため「本当に必要な人だけ見てほしい」という意向があるためです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?