見出し画像

プレイボール・プレイリスト①この選手の選曲にも注目~高野脩汰投手


はじめに

 いつもお世話になっております、スーパー・セミヌード・マシンです。
 今の私の趣味の一つ…「趣味は何ですか?」と問われてまず第1に挙げる趣味が「野球観戦」なのですが、野球観戦の良いところの一つが「観戦中、予期せぬ音楽に出会えるところ、予期せぬタイミングで良い曲が聴けること」だったりします。

 球場で音楽が聴けるシーンは様々。
 例えば、球場によっては専属のDJがいて、試合前や試合中のちょっとした間にカッコいい音楽を届けてくれたりします。
 また、各選手にはピッチャー、バッター等の役割を問わず登場曲がありますが、その曲は選手が自ら選んでいたり、他の選手や球団スタッフがその選手のことを考えて選んだり。そんな選手登場曲から、素敵な曲に出会えることもあります。

 今回のこのnoteでは、選手一人にスポットを当て、その選手の登場曲に関して語ります。
 個人的に、趣味でDJをやっていたこともあるからか「選曲萌え」しがちなのですが、今回はまさにそのパターン…「この選手のこの選曲に燃える(萌える)」パターンです。お楽しみに!

ちなみに…私は以下の球団を特に応援しています

 私はプロ野球をしっかり観始めて5年ほどのファンで、基本的にプロ野球全体がそこそこ好きなのですが、特に千葉ロッテマリーンズの大ファンです。また、現在はセ・リーグでは横浜DeNAベイスターズを応援しています。過去には東京ヤクルトスワローズを応援していたこともありました。それと、父親が大の阪神タイガースファンです。
 なので、どうしても千葉ロッテマリーンズ(やその他上記に挙がった球団)に偏りがちなnoteになるかと思いますが、どうかご容赦ください。

高野脩汰投手(千葉ロッテマリーンズ#34)って、どんな選手?

 記念すべき第1回は、千葉ロッテマリーンズの背番号34・高野脩汰投手の登場曲を語ります。
 高野脩汰投手は2022年にドラフト4位で千葉ロッテマリーンズから指名を受け入団…2024年今シーズンはプロ2年目のシーズンとなる、社会人(日本通運)出身の左投の投手です。現在、一軍ではビハインド時(劣勢の試合)の中継ぎ投手として観ることが多いですが、特に二軍では先発に挑戦するシーンも観られるようになりました。先発経験も積んでいることから「複数イニング喰える中継ぎ投手」という印象があります。

 高野投手は個人的にとても応援している選手の一人なのですが、その理由としてまず第1に声を大にして挙げたいのが、投球フォームです。
 「左投げの投手」という存在は右投げに比べると希少なのですが、高野投手はさらに背が183cm…左投投手としては高身長です(実際、千葉ロッテマリーンズの左投手ではC.C.メルセデス投手の次に背が高い)。その大きな身体をダイナミックに使う投球フォーム…顔の位置がグッと下に、同時に足が上に回転するようなフォームは「風車のよう」と例えられることもあるようです。投げ終わりのタイミングとか、キャッチャーが見えないんじゃないだろうか…過去にもこういった投球フォームの選手がいましたが、「ノールック投法」と言われているみたいですね。
 このダイナミックな投球フォームに一目惚れしました。個人的に、投球フォームに惚れて応援するようになった選手は高野投手が初めてだったりします。

 そして、高野投手の好きなところとして「投球フォーム」の次に挙げたいのが「登場曲の選曲センス」です。高野投手自身、選曲にこだわりがあるようで、今年の公式プロフィール(前述にリンクあり)にも注目点として「登場曲」と挙げていたりします。
 先ほど記した通り高野投手はプロ2年目の選手なのですが、1年目と2年目で選曲を変えていますので、今回は合わせて2曲、ご紹介します。

2024年の高野投手の公式プロフィール欄「今年の俺のここに注目!」…まさかの「登場曲」

(2023年)1年目の登場曲:The Nolans『I'm in the Mood for Dancing』

 高野投手の1年目の登場曲は、The Nolansの『I'm in the Mood for Dancing』(1979年12月7日リリース)でした。高野投手がZOZOマリンスタジアムにて初登板した際、こちらが流れて個人的に衝撃を受けました。

球場には珍しい「古き良きディスコティック&ポップな洋楽」という、渋くてカッコいい選曲

 まず、(最近の若手選手と考えると尚更)選曲が渋くカッコいい!という印象でした。プロ1年目という、まだ高野投手がどんな選手なのかベールに包まれている状態なので、なおさら「高野投手ってこんな選曲するんだ!予想していなかった!センス好き!」と思ったのを覚えています。

 というのも…プロ野球選手の登場曲に選ばれるアーティストに関してはまたどこかで分析・個人的感想を書いてみたいのですが、一先ずこんなページを見つけたのでURLを貼っておきます。

3つめのリンクは2020年版ということで少々古いデータですが、GReeeeN、ONE OK ROCK、EXILE、ベリーグッドマンといった力強いJ-POPやJ-ROCKがよく選ばれているイメージが強いのは変わらず。
 そんな中で、球場でこのような、古き良きディスコティック&ポップな洋楽(The Nolans)が聴けるのはラッキー。良い意味で異質で映えるのですよね。

 もちろん、他球団にもこういった選曲をされる選手はいらっしゃいますので高野投手だけが~というわけではないのですが、やはり少々珍しい&渋い&個人的に好みな選曲だったこともあり、この登場曲が胸に刺さったのは紛れもない事実です。

試合が劣勢のシーンにスッと降り注ぐ、日の光のようなディスコティック&ポップ

 もう一つ、この選曲の「たまらない点(萌える点)」が、高野投手の役割故の流れるシーンです。
 前述の通り、高野投手は「一軍ではビハインド時(劣勢の試合)の中継ぎ投手として観ることが多い」です。つまり、試合が劣勢で雰囲気が重くなりがちなシーンでこのディスコティック&ポップな『I'm in the Mood for Dancing』が流れるのです。これが、たまらない。例えるなら「雨の降りそうなどんよりとした厚く暗い雲の隙間から、日の光がスッと差し込む」ような、救いのような温かな明るさが、劣勢の試合の中に心地よく降り注ぐのです。一ファンとしては、この曲と共に高野投手が現れることで「応援している側が(試合展開に)落ち込んでいちゃ、もったいないよね。まずは高野投手が無失点で切り抜けられるよう応援しよう」と気持ちを切り替えるキッカケになってくれるというか。

 とはいえ、これはただの一ファンの感想でしかなかったようで…実際の現場の選手からどんな意見があったかは、以下の動画で高野投手本人(左側に座っている選手)と、(同じ左投げ投手で、先発を任されている)先輩の小島投手(右側に座っている選手)が語っています。

小島「あの曲でピンチの場面で出てこれるメンタリティがすごい」
――どんな曲?
高野「ポップで、古い洋楽」
高野「自分が出るタイミングって、ロッテからしたら悪い展開が多かったが、(そんなシーンには)まるで合っていないような曲」
――何故その曲を登場曲に選んだのか
高野「個人的に好き。(応援の)高野コールと相まってイイ感じには聴こえるけども、(他の選手から)今年やめろよって(言われた)。あの(敗けている)展開でこの曲はヤベェからやめろって」

小島和哉投手の部屋にカメラが突撃!【広報カメラ】

たしかに、劣勢の中でなんとか勝ちに向けてチャンスを作ろうともがいている選手目線で聴くと、ちょっと能天気に?聴こえたりするかもしれません。一ファンとしては、前述の通り救われていますが。
 しかし、「個人的に好き」で選んでいるとは…やはり高野投手の選曲センス、大好きです。
 ちなみに、オープン戦(シーズン前の練習試合のような試合)での映像です&音が聴き取りづらいかもしれませんが、実際の球場では以下の動画のように流れています。

 ということで、一ファンとしては最高の選曲だと思っていましたが、高野投手は他の選手からの意見もあり、2年目である今年2024年は登場曲を変更されました。ファンとしては少し寂しい気持ちがありますが、今年の公式プロフィールにある通り「登場曲に注目してほしい」と謳っている高野投手が今年の登場曲として選んだのは…

(2024年)2年目の登場曲:Donna Summer『Hot Stuff』

 高野投手の2024年度の登場曲が『I'm in the Mood for Dancing』ではないと知って率直に「残念」と思っていた私でしたが…新たな登場曲がDonna Summer、しかも『Hot Stuff』と知ったとき、反射的に「ありがとう」と思ってしまいました。高野投手の選曲センスに乾杯、いや完敗?
 『I'm in the Mood for Dancing』は1979年のポップ&ディスコティックな洋楽ですが、『Hot Stuff』は同じく1979年のロック&ディスコティック「高野投手、もしかして70s~80sのディスコ系、イケるタイプの人?!」と個人的に大喜びでした。2曲とも大ヒットした素敵な曲ですし、個人的にその年代のディスコ系の曲が大好きなので…そんな曲が球場(しかも、千葉ロッテマリーンズのホーム球場であるZOZOマリンスタジアムは野外!)で大きな音で聴ける…「野球観たい欲」と「素敵な音楽聴きたい欲」が同時に満たされるのでした。(また、応援している選手が偶然ながらも自分と曲の趣味が近いというのも、遠い存在ながらちょっとした共通項の発見という点で嬉しいです。)

 それに、この曲なら劣勢のシーンで流れても、以前の曲とは違い、雰囲気ぶち壊し感は無いどころか、緊張感が保たれる感じがあります。イントロの余裕のあるカッコよさとドナ・サマーのパワフルで挑発的な歌声、たまらないですね。
 ……いや、何度も言ってしまいますが、以前の「悪い雰囲気ぶち壊し選曲」も「救い」感があってとても好きでしたが!
 ちなみに、球場でこんな感じで聴け&観られます。素敵な動画を見つけたのでリンクをペタリ。この試合では、プロ一軍で初めて先発を任されていましたのでちょっとレアな映像です。

おわりに

 ということで今回は「千葉ロッテマリーンズの高野脩汰投手の登場曲、70s~80sディスコ系好きな人に超刺さるし、今年のDonna Summer『Hot Stuff』はもちろん、去年使っていたThe Nolans『I'm in the Mood for Dancing』なんかは劣勢の中で降り注ぐ救いの光みたいで最高なんだよな~」という高野脩汰の選曲センスに燃える(萌える)noteでした。
 『I'm in the Mood for Dancing』に関して高野投手が語っていた動画の中でもありましたが…高野投手!『I'm in the Mood for Dancing』と共に登場しても違和感のないくらいの、勝ちパターンにガッツリ喰い込んでくるようなご活躍、期待しております!マリーンズ、ファイティン!
 ちなみに高野投手、はじめはあまり表情が変わらない印象からかクールな方なのかな?と勝手に思っていましたが、結構おちゃめな方のよう(というか「天然」という話も聞く)なので、投球はもちろん、それ以外のシーンも選曲と共に楽しみにしております。最後に、高野投手のツイートの中で特に好きなツイートをご紹介。

 自分の好きな「野球(観戦)」×「音楽(選曲)」を語るの、とても楽しいです!語りたい選手やシーン、まだまだいます&ありますので、不定期にはなると思いますがこの「プレイボール・プレイリスト」と名付けたシリーズ、これからも続けていきたいです。
 以上、どうぞよろしくお願いいたします!

オマケ:高野投手、6/15(土)プロ初勝利!おめでとうございます🎉

 6/15(土)、高野投手がプロ初勝利をおさめました。交流戦も終盤となったこの日のマリーンズはなんとブルペンデー。先発の横山陸人投手(2イニング3奪三振無失点)に続いて二番手として登場した高野投手、あのかっこよすぎる投球フォームからとても良い球を投げていました(2.2イニング5奪三振無失点)…たまらんフォーク。ヒーローインタビューは、クールでしびれる投球とは異なり初々しくかわいらしくて、見ていてついニヤけてしまいました。
 プロ初勝利、本当におめでとうございます!

 ということで、このnoteは本当は下書きのままもう少し眠らせておく予定でした&翌日になりましたが、公開することにしました。今日もマリーンズが勝ちますように。そして、おそらく今日は登板しないかなと思うのですが、また高野投手のしびれるピッチングが見たい…次回登板も楽しみにしております!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?