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鮨屋の大将

こんばんは。
少し自己紹介させてください。
2010年に銀座7丁目でBARを開業した数寄屋橋サンボアの津田と申します。

サンボアは1918年、(大正7年)神戸の街に小さな「ミルクホール」が誕生しました。「岡西ミルクホール」といいます。その後、『サンボア』と改名し3年前に100周年を迎えました。

現在、系列店は京都3店舗、大阪8店舗、神戸1店舗、東京3店舗あります。それぞれが独立している暖簾分け制度で展開しているグループです。

さて。

僕には仲良くしている鮨屋の大将がいます。
銀座の名店。共通のお客様が突然亡くなり、
伝えたことがきっかけで付き合いが始まりました。

彼は本当に男気があって、まがったことが大嫌い。
以前は営業が終わってから一息つきによく来てくれていました。

彼はカウンターでは非常に厳しくて有名で
鮨屋のルールを破ったお客には容赦がありません。

でもそれは全部、

「そのお客さんのためでもあり、店のためでもある」

と。“お金をたくさん払えば、なんでもありではない”と言ってます。

なかなか言える店も多くはありません。
先日、こんなことがあったそうです。

大将は、いきなり自分にスマホを向けられ動画撮影を
始めた若い客に対して、
「ここ、銀座だよ。何やってんの?ここは大人の街。撮られたらまずいお客も来る場所なんだよ。そんなこと勝手にやっちゃいけねえよ」

若い客はその後、終始沈黙。
カップルだったそうだが彼女も居心地が悪そうに、
でもルールを破ったのは彼氏。
何も言えないまま食事を終えた。

大将は…

「ちょいと言い過ぎた。勘定はいいから。今日の食事代、浮いた分で彼女になんか買ってあげな。付き合ってくれたんだから。彼女さん、悪かったね。あんたたちが良ければまた一緒においで」

この対応をした大将はスゴいと思った。
きっとこのカップルは未来のご常連さんになるだろう。

そしてその対応を一部始終見ていた他のお客さんも
改めて大将のファンになったはず。

現在は、写真撮影禁止の店も多くなりました。
撮影可能な店であっても、必ずひと言伝えてください。

その一言で、大きく変わります。
間違いないです!

素敵な夜をお過ごしください。

『 SUKIYABASHI SAMBOA (スキヤバシ サンボア)』
住所 / 東京都中央区銀座7-3-16 東五ビル 1階
(銀座駅から徒歩5分、新橋駅・有楽町駅から徒歩7分)
電話番号 / 03-3572-5466
営業時間 / 15:00-24:00 土15:00-23:00
定休日 / 日、祝日
席数 / カウンター スタンディング 6名 テーブル 6席

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