言葉にするのを諦めてはいけない
多くの大学生がinstagramのストーリーに上のような写真とともに載せる言葉がある。
"エモい"
夜景が見える丘、花火大会の帰りの人混み、ロックバンドのMCなど。
私もついついこういった心を揺さぶられる、キューっと胸が苦しくなるときに、"エモい"って言いたくなる。
それは違うと思う。
あくまで個人の考えだけれど。
この世には、辞書には収まりきらないほどの言葉がある。まだ私たちが聞いたこともないような、これから聞くこともないような。
そんな言葉が溢れている。
美しい言葉が。
そんなに選択肢を用意してくれているのに、たった3文字の羅列で片付けていいのだろうか。
私たち若者こそ、もっと言葉にする大切さを学ぶべきだ。指一つ押すだけで出てくる言葉を使わずに。
膨大な言葉の中から、今の自分が思っていることにピッタリの言葉を見つけ出せるようになること。
ピッタリじゃなくてもいい。
少し遊び心を入れてもいい。
周りの人と違ったっていい。
頭で考えて、言葉を発してほしい。
自分が思ったこと、それを相手にどう伝えるか。
例えば「エモいわ〜」ではなく、「心を揺さぶられるほど、感動するわ〜」であったり。
ほんのそれだけでいい。
言葉にするのを諦めてはいけないと思う。
こんな時代だからこそ、言葉は人の心を動かす。
指から放たれる思いやりのない言葉じゃない。
心から溢れ出す言葉。
かつて有名な作家が愛を伝えるとき「月が綺麗ですね。」と英語を訳したように、伝え方を表現して、それを楽しめる人が増えてほしいと心から、思う。