習作1(その27):勉強会
短文を書きました。小説の一項になるにはどうすればよいかアドバイスをください。
勉強会
日曜の午後、東京下町の路地裏に人が集まってくる。そこはカフェと称している。硝子戸をあけると、4,5人が座れる楕円のテーブルがある。入り口側に大きなモニターがあり、パソコンの画面がつながっている。映っていたのはYoutubeのトップ画面にあるオタクっぽいアニメの番組。
何時から始まるのか、何人来るのか、あまりはっきりしない。
参加者はIT関連のフリーランスの人が多いようだ。
始まる前に、食べ物、飲み物の買い出しに出かけた。私もついて行った。ビール12本とウィスキーボトル1本、それに炭酸、スナック菓子大量という買い物だ。
買い物から帰ってくるとやおら会が始まった。参加者一人ずつ、テーマを持っていて、発表するようだ。
ゴーストの歴史。イギリスで研究されたゴーストの歴史にについて語ってくれた人がいた。イギリスでも日本の幽霊が研究され、比較されているということだった。
次は、チェコスロバキアの歴史、今はチェコとスロバキアに分かれている国だ。近くにはオーストリアやハンガリーがあり、併合されたり独立したりを繰り返している地域だ。チェコ語を19世紀半ばに確立したことが独立の布石になったのではないかということだった。
登山家の話。小説にもなっている過酷な登山を続ける登山家の半生の話。登山家は指を失ってもなお、生きている限る登るということだった。
焼肉とBBQの違いついて、焼き肉の歴史から。焼肉は自分で焼く物、BBQは基本的にはホストが焼くものという違いがあるそうだ。網を使って、自分で焼くスタイルの焼肉は日本独特のもので、第二次大戦後に始まった推される。焼肉と言えば韓国と思うが、韓国式は店側が焼くのが基本だそうだ。日本以外では、鉄板で焼くことが多いという。とても面白い話だ。
日本のインテリジェンスの話。インテリジェンスはCIAのIに相当する。日本のインテリジェンスは米国やイギリス、イスラエルなどに比べて、割り当てられているリソースが少ないという話。確かにそうかもしれない。
東京の下町で、人知れず、日曜の午後に、酒を飲みながらこんな勉強をしている人たちがいる。日本の未来もまだまだ、明るいんじゃないか。
次に参加するときは、私も発表しなくてはならないそうだ。
読んでいただけると嬉しいです。日本が元気になる記事を書いていきます。