サイン本
2024.05.14
初対面
きょうは、朝からこの書影Tシャツを着て、キャッツミャウブックスへ。ついに新刊『また猫と 猫の挽歌集』(雷鳥社)との初対面の日である。
左上の尻尾みたいなのは空押し。「また猫と 仁尾智」の文字も空押ししてある。もっといえば背表紙の「仁尾智 また猫と」の文字も空押ししてある。なんか……こう……書店で「目立つ」感じではないけれど、佇まいを大事にした感じの装丁になっていて、とても好ましい。
「やっとできたな……(特に何もしていないけど)」というのが、僕のこの本への感慨。それくらい中の短歌の原稿以外のことはほとんどキャッツミャウブックスさんと雷鳥社さんにまかせっきりだったし、それがよかった。
本は出てしまうと、あとは割と運任せ、みたいなところがある。できることはなんでもするつもりだけど、売れるときって、そういう意気込みとは別の要因で売れたりするのでは、とも思っている。それでも、遠くに届けるためならできることはしていきたい。
サイン本作成
その「できること」の一環として、きょうはキャッツミャウブックスさんと雷鳥社さんへサイン本作りのはしご。
まずはキャッツミャウブックスへ。
キャッツさんに到着すると、おびただしい数の新刊が机に置かれていて「え? これ全部?」という気持ちだったけど、口には出さなかった。そして、当然それ全部だった。
あらかじめ安村さんに選んでおいていただいた短歌を添えて、いざ。
添えている短歌はこれ。
亡き猫を思った顔がほころんでさびしさはいとおしさに孵る
挽歌集という性格上、湿っぽい短歌が多くてサインに添える短歌を見つけるのも大変だっただろうけれど、書いているうちに「これ、いい短歌じゃん」と思い始めた。
朝の9時半から15時前くらいまで書き続けた。
書いた先から安村さんご夫妻が封入して、ある程度貯まったらポストに投函しに行く、という出来たてほやほやのサイン本が、あす以降、ご予約いただいた方に届きます。たくさんのご予約、ありがとうございました!
読んだ感想とか、好きな短歌とかSNSで投稿してくれたらうれしいです。
キャッツさんでのサイン本作成を終えた後、荻窪の雷鳥社さんに向かう。
雷鳥社さんでは、サイン本を希望してくれた書店さん分と文学フリマ東京で僕が販売する分。雷鳥社さんではキャッツさんの半分弱くらいの冊数。
添えた短歌は、これ。
生前の猫の写真を眺めてる サイダーをまたサイダーで割る
これは、あまり誰からも褒められないけど、割と気に入っている短歌だから、僕が選んだ。
16時半から19時前くらいまでで書き上がった。きょう1日で約300冊弱のサイン本が出来上がった。
どのサイン本も、全部誰かの家の本棚に置かれますように。
そんなそんな。