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音楽

2022.09.11

9.11。アメリカ同時多発テロから、もう21年。
当時J-PHONEを使っていたんだけど、J-PHONEの情報配信サービス(「ステーション」だったっけな……)で、緊急情報みたいな感じで配信されてきたことを覚えている。後にも先にもこのときだけじゃなかったかな……。

初参戦

行ってきました。「NEWS LIVE TOUR 2022 音楽」。さいたまアリーナ。
言っておきますが、僕は本当に「音楽」を通ってきていなくて、"No Music , No Life"ならぬ"No Music , My Life"みたいな人生でした。そんなほぼ免疫のない53歳の中年が、突然ジャニーズのライブに行ってみるのです。それは、おもしろいに決まってる。
昨年、『猫びより』の連載で小山慶一郎さんに取材していただいたときに「次のツアー、必ず観に行きます!」と宣言していたので、その宣言を果たすべく、いざ。

まず、小田急で新宿まで行って、JR新宿駅の埼京線のホームに向かう途中で、妻が「あ、あの人もたまアリだよ」と目線で教えてくれた人を見ても、全然それらしくない。
「え? バッグもTシャツも普通だけど……」と言うと「バッグは普通だったけど、バッグに緑と黄色と紫の、付けてた」と。(ジャニーズの人たちにはそれぞれ「メンバーカラー」というのが存在する。ちなみに、緑と黄色と紫は、それぞれ加藤シゲアキ、増田貴久、小山慶一郎のメンバーカラー)
おお……これ、あれじゃん⁉ ドラマ「トクサツガガガ」で「トライガーノキミ」に気づくときのやつじゃん⁉ と、ちょっとうれしい。 
埼京線で赤羽まで。
その車両には、もうツアーTシャツを着た人や黄色、緑、紫の服の人が結構いて、高まる。みんなが少しだけ浮かれた感じなのは、お祭りとか、空港とかの雰囲気に似ている。
NEWSは結成19年。本人たちも三十代半ばとあって、ファンの層も幅広い感じ。親子連れの人も多い。なんというか、思っていたよりずっと落ち着いた雰囲気だった。まあ、感染防止対策で声援とかが禁じられていることもあるのだろうけれど、中年男性でも、そんなにアウェイ感がない。
赤羽で乗り換えて、さいたま副都心駅へ。
もうこの電車になると、だいたいライブに行く人になる。
だんだん濃度が濃くなっていくのが、おもしろかった。そして、会場ではその濃度が100%になる。

席は400レベル(なんかそんな分類の仕方だった。要するに結構遠くて上の方)で、ステージを真横から見下ろす感じの場所だった。会場は結構なすり鉢状で「大阪球場かよ!」と、すごくプロ野球のオールドファンしかわからないツッコミを心の中でしていた。まあまあ、怖い。
そして、たぶん男の人は全観客の1〜2%くらいでは、と思うんだけど、お隣も男性だった。

ライブが始まると、なんかわからない涙が出るんだよね。感動の涙とも違うし、感極まった涙とも違う、なにかよくわからない涙が割とずっと流れていた。

ああ、でも明確にグッときた瞬間があって、ステージの真横だからあんまりこう……メンバーもこちら向いたりしないわけ。まあ、真横の上のほうだからね。でも時々気を使って、こちらのほうに手を振ったりしてくれる。
そのときに、周りの人たちがうちわを振ったり、手を振り返したりしているのを見たら、なんか泣けた。あれはなんだろうか……。たぶん「多幸感」みたいなものなのではないか。

これまでのツアーのDVDを妻が観ている横で眺めているときは、正直「MCとかはファン向けで、門外漢の僕みたいなのにはちょっと楽しめなさそう」と思ってたんだけど、全然おもしろくて、声出して笑ってしまった。考えてみれば、テレビであれだけ話せる人たちだもんね。おもしろくないわけないよね。

ああいうのは、その場の空気みたいなのと一緒に楽しまないと、本当じゃないんだな。

あっという間、というほどでもないけれど、圧倒されていたら終わった、みたいな感じだった。観るだけでも結構な消耗度で(昼夜2回公演の昼公演を観たので)「あの人たち(出演者やスタッフ)、これを夜にもう1回やるの?」と信じられない気持ちだった。

ライブが終わって、会場から出たあと、妻から「どうでしたか?」と聞かれたので、素直に「いやー、すごい楽しかった」と答えたら「よかったー」と安堵していた。いや、ホント楽しかったんだ。
あと「あの歌、CDで聴くよりも生で聴いたほうがずっとよかった」って言ったら「そう! きょうのあの歌は、すごくよかったって、あたしも思った!」と、やたら我が意を得たりみたいな感じだったのもおもしろかった。

確かに「あしたからちょっとがんばろうかな」って思わせるような空間だった。

《僕たちの名前はNEWS  忘れたらいけないことを忘れぬように》

きょうのらいさま

朝8時から夕方17時まで、初めての長い留守番だったけど、特に部屋が荒れていたわけでもなく、問題なかった。帰ってきたら、ものすごく非難するみたいに鳴かれたけれど。


そんなそんな。