がんばって
2024.05.26
きょうは、午前中はほぼ何もせず。
シュレッダー
午後から、昨年から大量に貯め込んでいた断裁するべき書類を、コツコツとシュレッダーに飲み込ませて、すべて断裁した。ようやく部屋の床が見える状態に。だいぶスッキリしたけれど、だいぶスッキリしてしまったので、それ以上のことはあまりできなかった。あとは部屋に掃除機をかけたのと、机の上を整理したくらい。机の上もようやく机が顔を出した状態に。あとはクローゼットを片付けたり、いらないものを捨てたり、というのを今月中にはやり終える。
猫のうた
松山のerimakiで開催中の二人展「猫のうた」。どんな感じの作品が展示されているか、erimakiさんがツイートしてくれている。
作品1
【作品1】(売約済)
— erimaki_cat (@cat_erimaki) May 26, 2024
まどろんで お腹の猫の喉の音 振動 ひかり 重み 体温
〜猫のうたのできるまでより〜
天気のいい日のお昼寝中、お腹の上に乗ってゴロゴロと甘える猫を毛布ごしに見たわたしからの視点です。
家猫の幸せな時間の、柔らかくて温かいイメージです。(小泉)@sayokoizumi @s_nio pic.twitter.com/eLE7eFMVEm
【候補作】
— erimaki_cat (@cat_erimaki) May 26, 2024
あおむけに寝るとお腹に乗る猫が重くて近くて優しい顔で
あおむけのお腹の猫はたぶんあのいつくしむ目でわたしを見てる
ゴロゴロと喉を鳴らして猫が乗るゴロゴロ過ごす午後がそろそろ
額装サイズ:412×290(mm)
小泉さよさんの絵と、絵を描いたときのイメージ(1個目のツイート)をいただいて、それらから僕がいくつか短歌を作って(2つめのツイート)、最終的にその中から小泉さんに「これ」と決めてもらって(1つめのツイートの「まどろんで」の短歌)、直筆で短歌を書いて、小泉さんに送って、小泉さんが額装して、完成……という流れで制作した。
以下、作品5まで。
作品2
【作品2】
— erimaki_cat (@cat_erimaki) May 26, 2024
「なぜひとはおろかなのかな」 無防備に疲れて眠る猫につぶやく
〜猫のうたのできるまでより〜
家猫が遊び疲れてパッタリと寝ているところです。安全な家の中で思い切り遊んで思い切り疲れるって、とても幸せなことだなと思いながら描きました。(小泉)@sayokoizumi @s_nio pic.twitter.com/ISvkZrKVr0
【候補作】
— erimaki_cat (@cat_erimaki) May 26, 2024
遊んでもらうのが好きな猫もいる ひとり遊びがいい猫もいる
猫を見て遊び疲れて寝るなんてずっとしてない自分に気づく
取られなように逃げられないようにおもちゃのそばで眠っている猫
出てきます 猫がなくしたおもちゃたち 家具の下から 忘れたころに
額装サイズ:412×290(mm)
作品3
【作品3】
— erimaki_cat (@cat_erimaki) May 26, 2024
見られてる気がして見ると猫がいた 見てると寝てるのはざまの顔で@sayokoizumi @s_nio pic.twitter.com/wPM6acM8yl
〜猫のうたのできるまでより〜
— erimaki_cat (@cat_erimaki) May 26, 2024
夜ふかししているわたしの近くで、眠たそうに一緒に過ごしている猫です。眠いなら先に寝ても良いものを、わたしが寝るまで付き合うつもりなのか、うとうとしながら頑張っている姿が健気です。(小泉)
【候補作】
— erimaki_cat (@cat_erimaki) May 26, 2024
夜ふかしに付き合う猫が船を漕ぐ 眠いんだったら寝ていいんだよ
眠そうに待ってる猫が終わらないわたしの作業に区切りをつける
船を漕ぐ猫がほほえましい午前三時は夜と朝とのあいだ
額装サイズ:317×317(mm)
作品4
【作品4】
— erimaki_cat (@cat_erimaki) May 26, 2024
輪郭をなくしひかりに溶けていく ひなたの猫はなんだか泣ける@sayokoizumi @s_nio pic.twitter.com/yAEaP0EBmz
〜猫のうたのできるまでより〜
— erimaki_cat (@cat_erimaki) May 26, 2024
2匹の猫が日向ぼっこをしています。明るくて温かな窓辺の猫は、平和の象徴だなぁとしみじみ思ってしまいます。この子たちもそんな風にしみじみしてくれていたらいいなと思います。(小泉)
【候補作】
— erimaki_cat (@cat_erimaki) May 26, 2024
日の当たる窓辺には猫 輪郭がすべてぼやけて印象派みたい
やわらかな光のなかに猫がいてとがった箇所がなにひとつない
猫のいるひなたにはある さかい目のないあたたかく平和な世界
猫のいるこの窓辺にはこんなにもひかりに満ちて平和、平和なのに
額装サイズ:412×290
作品5
【作品5】(売約済)
— erimaki_cat (@cat_erimaki) May 26, 2024
ちゃんと見てくれてる? 猫は気にしてる かわいいポーズをするときいつも@sayokoizumi @s_nio pic.twitter.com/xSsAbXjNe9
〜猫のうたのできるまでより〜
— erimaki_cat (@cat_erimaki) May 26, 2024
自由奔放な猫の、究極にリラックスしているへそ天状態を描きました。ちらっと横目でこちらを意識しているあたり、奔放ながらも自分のかわいさがわかっているような?
【候補作】
— erimaki_cat (@cat_erimaki) May 26, 2024
信頼を身体で表現する猫がわたしにさらすやわらかな腹
「へそ天」はあお向けに寝る猫のこと 最上級に無防備なこと
なでてほしそうにお腹を見せる猫 手を伸ばしたらすぐ逃げるのに
撫でようとすると逃げる猫 ほっとくとお腹を見せてなでてほしそう
額装サイズ:317×371(mm)
作品1と作品5が売約済み。ありがとうございます。他の作品もよろしくお願いいたします。
小泉さんの描く猫は、どんなカットでも「何かを思っている感じがして、それがいい」と思っていて、だからこそ短歌に落とし込めるような気がして、やってみた。
グッズの通販も始まっています。
ぜひ。
なぜ「楽になる」と思うのか
新刊『また猫と 猫の挽歌集』(雷鳥社)が刊行されて、自分からの献本は概ね済んだ。版元からの献本も来週前半には完了すると思う。
「挽歌集」なのに、なぜ読んだ人が「楽になる」と思うのか、というと自分の経験上、そうだったからだ。
僕自身が、例えば『さよなら、ちょうじろう。』(小泉さよ KKベストセラーズ)や『長い長いさんぽ』(須藤真澄 ビームコミックス)といった猫の看取りがテーマの作品に救われてきたのだ。
なんでなのかは明確には言語化できないんだけど、「まあ、みんな、おんなじように右往左往したり、後悔したり、ままならなかったり、なんだな」という共感というか、諦めというか、なにか少し安心するような気持ちになるのだ。
NHK短歌
枡野浩一さんのNHK短歌を観た。テーマは「がんばって/だいじょうぶ」。
こういうテーマだと「言葉のチョイス」がすごく大事になってくる感じ。改悪が本当に「悪く」なっているのも、逆に言えば元の短歌のよさの内訳として「言葉のチョイス」の比重が高いから、とも言えそう。
「カロリーで」と「いい歳のひと」というフレーズが、本当に「ほどがいい」と思った。
そう言えば、僕もなんか「がんばって」的な短歌、最近作ったぞ……と思い出して、探したらあった。
はげましてあげたいときに日本語は「がんばれ」じゃないエールが足りない
きょう作った短歌
![](https://assets.st-note.com/img/1716730744656-5RHdJvLOGz.jpg?width=800)
そんなそんな。