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メロン

2022.03.29

『三十一筆箋 −猫猫−』のこと

先日、不備があって修正したデータを入稿して、今度は問題なしだったので、週末には試作品が届く。試作品が届いたら、またここに載せてみます。
もう少し中身をお見せしてみます。今回、小泉さんの描く猫の表情が色々あって、とてもよいです。
あと縦長なので、上部のスペースにイラストが入っているページもあります。

きょう作った短歌

短歌をツイートするときは、毎回「これでよし」とツイートするんだけど、ツイートした後に「え、こっちのルートもあるじゃん……」と気がつくことがよくある。たぶんツイートとなった短歌は、少し「他人の目」で俯瞰してみる感じになるのだと思う。

下記がいまのところ最終形。

《さくら咲く時期だけわかる 都心より五日間ぶん寒いこの街》

「一週間」を定型に収めるために「七日間」と言い換えるのは、なにか作為が見えすぎる気がするので、むしろ「一週間」を「五日間」にしてしまったほうが自然であろう、という結論。
桜の時期は、咲き始めだったり、満開だったり、見頃だったりは、一週間みたいなざっくりした単位じゃなくて、五日間みたいな「日単位」で実感できる、ということも伝わりそうなので。
……というような推敲を、長いときには何年もかけてようやく一首ができあがったりする。ずっと頭にどこかにあって、ある日突然「これ正解じゃない?」みたいな感じでひらめくこともある。
そして、恐ろしいことに推敲をくりかえしたからといって、必ずしも作品の質が上がるとは限らないし、むしろ「前のほうが全然いい」みたいなことは当たり前にあるので、「推敲したという事実に酔わない」ことも大事。推敲前と推敲後を他人の目で比較して「こっちを採用」とフラットに判断することって、結構難しい。
だって、こっちがよかろう、と思って推敲してるんだから。
なので、その段階で他人に見てもらうのも有効だと思う。
そして、そんなふうに作っていると短歌には案外「正解がある」ことに気づく。「この方向に進むのであれば、これが頂上だな」という着地点があるものなのだ。あるものなのだと、信じてやっている。

果物

我が家には、あまり果物を食べる習慣がない。
贅沢品だから、滅多に食べない。バナナとかみかんがときどきあるくらい。
そんな我が家にマスクメロンがやってきた。
数日の追熟を経て、昨日と今日で食べたんだけど「メロンがある」という事実だけで、かなりQOLが上がることに気がついた。
なんというか、気持ちが豊かになる。
メロン味のアイスやお菓子が好きでよく買って食べるんだけど、やはり本物はそれらのどれよりもメロンだった。当たり前だけど。

そんなそんな。