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要精進
2023.07.30
今朝、起きると、妻がなにか言いたげに立っていた。何かしただろうか。起き抜けの頭で一生懸命考えたけど、わからない。「え? なに?」と尋ねると、妻はひとこと「草むしり……」と答えた。
そうだった! きょうは早起きをして、草むしりをするよ! と、妻に宣言していたんだった。まっっっっったく忘れていた! ……というのが、今日の始まり。
草むしりは、あしたにしよう。
猫と、とうさん
FRaUで「猫と、とうさん」の監督へのインタビュー記事が。全然前情報なしに観にいったんだけど、監督が女性であることをこの記事で知って、なんとなく納得感がある。
アメリカでは猫好きの男性は「キャット・ダディ」と揶揄され、変わり者、あるいはかっこ悪いと思われる傾向があるそうですね。
なるほど……。
この公式ページの「COMMENT」の欄に短歌の寄稿を依頼されるくらいになりたいものだ。
映画「猫と、とうさん」を観てきた。とてもよかったので感想を短歌にしてみました。(1/2)#猫ととうさん#あつぎのえいがかんkiki pic.twitter.com/3Hp1JVnju8
— 仁尾智(におさとる) (@s_nio) July 29, 2023
(2/2)#猫ととうさん#あつぎのえいがかんkiki pic.twitter.com/H6RX6SBc0A
— 仁尾智(におさとる) (@s_nio) July 29, 2023
でも、これらのツイート、公式アカウントに「いいね」はされているのだけれど、リツイートもされていないところをみると、あまり届かなかったのかな、という印象。要精進。
心が健康なとき
絵本といえばタイトルを思い出すだけでもうっかり泣ける作品がある。
— ズミ (@cqbest73) July 29, 2023
坂本千明さんの『退屈をあげる』は猫と暮らしたことのある方にはものすごく刺さると思うので、心が健康な時に一度で良いから読んでいただきたいな…
そう、心が健康な時に、というのは大事なことですね。そうでなければ、心的ストレスを与えてしまうかもしれない。よく「贈り物に」と求めて下さる方がいるのですが、贈られる方の心の状態を勝手に案じてしまう私です。
— 坂本千明 (@chiakisakamoto) July 30, 2023
『退屈をあげる』を作った時は、本にする予定など無かったので、人から人に手渡されるという状況は想像もしておらず。展示を観るというのは、ある程度能動的なものだけれど、本はそうとは限らないから、私家版発行当時から「それぞれの然るべきタイミングで」とおすすめしています……
— 坂本千明 (@chiakisakamoto) July 30, 2023
ただ、作った身としては、読んでくださった方に苦しい、辛いだけの思いをさせるつもりはミリもありません。なので「なかなか開くことは出来ないのだけれど、ずっと大事に本棚にあります」というお声を聞く度に心底安堵します。
— 坂本千明 (@chiakisakamoto) July 30, 2023
この坂本千明さんの『退屈をあげる』に関する一連のツイートは、僕がまだ出ていない『また猫と』に思っていることとまったく同じだ……。
猫の挽歌集『また猫と』も、心が健康なときに、という思いで「オビを表紙で折り返さないで、帯封みたいにしてクルッと本を巻いて封をする仕様」を希望している。帯封を切るという能動的な行動をすることで、読むためにひとつ物理的なハードルを越える必要がある(=心が健康なとき)形にしたいと思っている。(実現できるかどうかは、まだわからない)
僕も"読んでくださった方に苦しい、辛いだけの思いをさせるつもりは"まったくなくて、泣ける本を作りたいとも一切思っていない。ただ、前を向けるようなものを作りたいと思っている。本棚にあると、少し心が楽になるような。
……と、そうは言っても内容は「挽歌集」だから、重くて、苦しいことは否めない。献本ものんきな宣伝もしづらい本になりそう。
『いまから猫のはなしをします』ですら思いのほか「泣いてしまう」みたいな感想が多くて戸惑っているのに……。
……だいじょうぶだろうか……。
静かにしたい
短歌を作るときに気をつけていることって、自分ではあまり気づけないんだけど、きょう「まっぷたつ」という言葉を使っている短歌を見かけて「そこまで自分で言ってしまうともったいない」と思った。
「まっぷたつ」には、作者の主観が入りすぎていると言うか、読者に押し付けすぎていると言うか……。
もう少し手前までに抑えて読者に差し出すべきだ、と考えるようだ。
「まっぷたつ」を「ふたつ」にすれば二音節約できる、ということは「まっぷたつ」を使うことが、よほど「これじゃないとダメなんだ」という強い思いがない限り「文字数合わせ」にも見えてしまうのだ。
「短歌は、できるだけ静かにしたい」と思っているみたい。自分で作っているときには気づかないけど、他の人の短歌を読むと気づくことって、あるね。
そんなそんな。