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私の偏愛note 7 「コスメ道」(ベースメイク編) #コスメ日記

さてさて、前回はスキンケア編でしたので今回はメイクアップ編でございます。まずはベースメイク。メイクアップの仕上がりの印象を大きく左右すのが実はベースメイクなんです。これが成功すれば8割成功と言えるでしょう。もっと若くなりたいですか?小顔?ふっくら見せたい?まずはどんな仕上がりにしたいかをイメージすることが重要です。ではゆるゆる行きましょうか。


初めて買ったコスメを覚えていますか?中学生の頃セーラー服の胸ポケットに入れていたキスミーの色付きリップとかそういうんじゃなく。ちゃんと大人の女性としてお化粧を始めようと買ったもの。私はエスティーローダーのラベンダーピンクのリップスティックでした。確かソニプラかどこか、並行輸入の化粧品が置いてあるセレクトみたいな場所だったと思います。高校2年だったかな?マセてました。今でもそのカラーをはっきりと覚えています。クリーミーで白が混ざった何とも言えないモーブ系のラベンダーピンク。可愛い色でした。ブルベ (肌の色素によってブルーベースかイエローベースのどちらかに分かれます) の色白で唇の色素がほとんどないため (顔色悪く見えがち)、柔らかい中間色がそのまんま出る私に合っていたと思います。

アパレルの仕事に就き、髪をベリーショートにしてDCブランドの販売(ハウスマヌカンと呼ばれていたなぁその頃。an・anで特集など組まれていましたね) をしていた頃は眉毛をブっとく描いてダークカラーのノーズとフェイスシャドウを入れて口紅は赤みのないベージュやゴールド又はどす黒いボルドーなど。コスメの御用達ブランドは「shu uemura」。およそ「女らしい」とはかけ離れたモード全開ファッション。過激でした。

メイクはファッションとの兼ね合いがあり、その時代の流行に左右されるのでその時々で「これおすすめ!」と言えるものがどんどん変化していきます。長〜いメイク遍歴の中で培った経験上、普遍的なものはそれほど多くはありません。逆に言えば、それほど毎シーズンごとに出る新製品が次々とバージョンアップされていてその最新技術で作られたものが一番良いと断言できます。使い心地や色もちなどは間違いなく新しいものほど良いと言えます。

そんな中、私が「やっぱこれは良い」と言うものをここにご紹介しますね。


メイクアップベース

まずは下地。必ず使った方がいいです。何故なら土台がいい加減な建築物は速く建てられても崩れるのも速い。朝から夕方まで一日美しく持たせようと思ったら、まずこの工程は外すべきではありません。そして本来ならば季節や肌質によって使い分けが必要なのですが、色んな状況をまるっと鑑みてもやっぱこれっしょ!というのがこちら。



シャネル ルブラン ラ バーズ (ペッシュ)

色味はローズ(ピンク系)とオーキデ(ラベンダー系)の3色。私は断然ペッシュ(ベージュ系) がおすすめです。自然にトーンアップして後に使うファンデーションの色や質感の邪魔をしない。色でコントロールするというより地盤の凹凸をつるんと平坦にして肌コンディションを整えるといった感じです。整った肌はファンデーションを薄く付けるだけで綺麗に見えます。厚塗りになるのを防ぐという意味でもベースは必ず使ってください。もちろん紫外線防止効果も期待できます。

日本人は欧米人に比べてキメの細かい綺麗な肌の人が多いのに、なぜあんなにもファンデを厚塗りにする人が多いんだろうと常々思っています。透明感のない肌はそれだけでオバサン顔になる。肌色を均一にすることに躍起になってせっかくの自分の肌色を人工的な人形のような色で覆い隠している。少しソバカスが浮かんでいる肌の方がその人の生きてきた人生の歴史を垣間見るようでセクシーに感じるのは私だけでしょうか。

ベースのおすすめをもう一品。こちらはお財布にも優しい価格で近くのドラッグストアでも購入できます。



インテグレートグレイシー 顔色アップベース

これはどちらかというと乾燥肌で肌のくすみが気になる人向けです。エイジング肌にもおすすめ。スルスルと滑るように肌に伸び、確実に肌の彩度と明度を一段階上げてくれます。薄い膜を肌表面に纏うような仕上がりで、保護されている安心感があります。ブランドの高い技術力でここまで高品質、低価格なものが手に入る。嬉しいですね。

今流行りのBBクリームは手軽で時短にもなるのでしょうが、どうしても透明感に欠けるものが多く、あまり好きではありません。こればっかりは好みの問題なのですが。その中で唯一好きなのがこちら。



インテグレートグレイシー エッセンスベースBB

先にあげた同シリーズのものです。使い心地が軽く、とにかくムラにならずに伸びがいい。カバー力はあまりありませんが、ほどほどの感じがとても上品でちょうどいい。できればベースの上から使っていただきたいです。何事も一発で決めようとしないのがナチュラルメイクのキモです。薄く、薄く、何層にも重ねる。手間を惜しむと崩れも早く、厚塗りになってしまいます。


ファンデーション

ファンデーションはリキッド、クリーム、パウダーと種類も多く、どれが一番使いこなしやすいか、色々試してみるといいと思います。コツはとにかく薄くつけること。決して顔全体を同じ厚さで塗ってはいけません。これ、意外と皆さん驚かれるんですが顔の中心部分だけを重点的に、目の下から頬骨、鼻の横あたりまでです。額から鼻は薄く、口周りから顎はパフに残ったものでいいくらいです。顔の外側にいくにつれて薄してください。特にエラの部分はほとんど色を感じさせないくらい、頬に乗せたファンデーションを伸ばすくらいの感覚で、首との境がつかないようにします。これを顔全部同じように塗ってしまうと厚塗り仮面になってしまうのです。下のイラストを参考にしてください。この部分が美しければ肌全体が綺麗に見えます。ファンデーションを塗るのはここを中心にしてあとは薄く、と覚えておいてください。

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ヨーロッパの海外ブランドのものはブルベ肌用に色素調整してあるので、なかなかピタッと合うものが少ないかもしれません。標準色と書いてあっても塗ってみると白塗り仮面になってしまうことが結構あります。大体一段暗めの色を選ぶといいでしょう。最近はアジア女性用に色の開発も進んでいますがどうしても白っぽくなりがちです。日本の気候の中で日本人が見る色とのギャップはどうしても否めません。そんな中でもあえて選ぶ海外ブランドの中ではこちらがおすすめです。


ディオールスキン フォーエヴァー フルイドグロウ

とにかくそのフィット感が素晴らしい。カバー力があるのに艶も透明感もある。そして崩れにくい。乾燥もベタつきも気にならない。素肌でいるよりも肌の状態が良い。色と質感と仕上がりのバランスという意味ではディオールが一番だと感じます。

そして買いやすい国産で選ぶとこちら。


コーセー エスプリーク シンクロフィット パクトUV

コーセーは昔から粒子が細かいと評判ですが、メーカーによってアイテム作りの得意不得意があるのかもしれません。色目の出し方も人により好みはありますが、非常にオーソドックスで一番自然でナチュラルな印象に仕上がる気がします。カバー力と透明感のバランスが秀逸です。ボテっとつかずに伸びが非常に良い。粒子が細かいからだと思います。含まれる水分と油分のバランスも絶妙です。崩れにくくテカり方が綺麗。時間が経ってもギトギトになりません。そして午後のタッチアップも薄くムラなく簡単にできるところが気に入っています。


ベースの要は「光と影」。メイクアップは目の錯覚をいかに利用するかです。顔の中心部分の肌が綺麗だと肌全体が美しく見えるんです。その効果を最大限に発揮するのがシェーディングハイライトです。

これをファンデーションの段階で2〜3色使うのがプロですが、そこまで必要でない一般のメイクではファンデーションの上に使うハイライトとシャドウで十分だと思います。まして今はマスク必須ですからね。そこまでいらないという方もいらっしゃるでしょうから、ここから先はご参考まで。



ハイライト(フェイスパウダー)



シャネル  レベージュ プードゥル ベル ミン

(このシリーズは季節によって限定カラーが出ます。強く輝くものもあるので必ず実際にテスターで試してから購入されることをおすすめします。)

太陽の光が当たって細かい光の粒子がフワッと美しく輝きます。ラメではなくシルクサテンのような上品な輝きです。白いハイライトよりもずっと自然でナチュラル、そして健康的に見せてくれます。このパウダーをひとはけ、Tゾーンと目の下から頬骨の高い位置に太陽の光が降り注いで明るく見える部分を意識して入れます。夜のディナーなどの前にもタッチアップして。レストランでの照明下などで一段クラスアップした上質な肌づくりができます。下のイラストを参考に入れてみてください。

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フェイスシャドウ(ノーズ&シェーディング)



KATE(ケイト) スリムクリエイトパウダーN EX-1 ナチュラルタイプ

いわゆるプチプラコスメの中でケイトは際立っています。色出しと品質が群を抜いていると思います。このシェーディングカラーはもう何十個買い続けているかわかりません。途中、グロウタイプも出ましたが、断然使えるのは基本のナチュラルタイプです。薄付きで絶対に失敗しません。シェーディングに自信がない方でもこれなら大丈夫。白いほうのハイライトはTゾーンに使ってもいいですよ。こちらもとても自然な輝きです。

眉頭の下から鼻筋の脇、いわゆるノーズシャドウはやり過ぎるととても不自然で余計に鼻が低いことを強調します。あくまでも「影」程度に。そして頬骨の下からエラに向かってフェイスラインを引き締めます。あと、額の生え際に沿って自然に入れると小顔効果でキュっと一回り小さく見えます。ファンデーションの後のこの2工程をやるかやらないかで全く印象が変わります。より一層自然に見えるから不思議です。


メイクアップは色を塗る作業ですが、その概念は「光と影を操る」といった方がしっくりきます。それは骨格を際立たせ、肌の状態を滑らかに美しく整えると言い替えることもできます。そして次に使うアイシャドウやチーク、リップをポイントに使うことによって個性を出したり、なりたい自分に近づく。自由自在にデザインして自分に自信がついたらきっと人との会話や行動も違ってきます。人との楽しいコミュニケーションで物の見方や感じ方も違ってくる。大袈裟にいうと人生も変えることが出来る。そんな力がメイクアップにはあると思っています。

さて、やっとここまできました。次回はいよいよポイントメイク編です。顔の造りの悩みは人それぞれ。目の錯覚を利用した「なりたい顔造り」の方法も入れながら、おすすめコスメをピックアップしていきます。お楽しみに!



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