相手のバックグラウンドを知るとどうしてそういう行動や発言や思考に陥ったか知ることができる
ととある方が言っていました。
そして、自分のバックグラウンドについて考えました。
私は両親との折り合いが悪く、万年反抗期です。
子どもが産まれて母との関係はすこし改善しました。
なので、こんな親は嫌だの見本が両親なのです。
そして、どうしてそう思ったか考えてみました。
父は会社員、母は専業主婦から私たちが小学校高学年の時にパートを初めて、医療事務の資格?をとるために学校へ通い、正社員になりました。
小学校中学年のとき、団地から中古の戸建に引っ越しました。
よくある4人家族の遍歴。
私は、物心ついた時には、
うちはお金がないのだな
と思っていました。
きょうだい2人大学まで出してもらっているし、弟は2度大学受験しているのでそんなことないと思うのですが。
なぜそう思ったかというと。
母が自分にお金を使わなかったからです。
母は献身的に子ども2人を支えてくれました。
きっと、子どものためになんでもしてあげたいという気持ちだったのかなと今なら思います。
朝着る洋服を用意してくれたり、その服をストーブで温めていてくれたり。
そして母はいつもパンツにTシャツか貰いものの服、中には私たちのお下がりの服。私たちにはハムチーズトースト、自分は何も塗らない食パン。
私には母が自分のことを後回しにしているように見えました。そして私は、母は自分のことを犠牲にしている、私たちにお金がかかるからだ、と判断していました。
母はお洋服を買うことはほとんどしていないように見えました。
私はもっとおしゃれを楽しんだり、母にも母を楽しんで欲しかった。
私たちのために自分を犠牲にしないで、と思っていました。
私たちにお金がかかるせいで、母に我慢をさせている。
それは母に味わう罪悪感でした。
だから、両親にこれ以上お金の負担を増やしたくなくて、両親からの旅行や外出の提案を断っていました。
旅行なんて行かなくていいよ。お金使うでしょ。うちお金ないんだから。
それをいうと母は
お父さんが、かわいそうでしょ
と言っていました。
きっと母は欲しいものがなくて、自分にお金を使うくらいなら子どもたちにお金を使いたい。そして、それは母にとって苦でもなんでもなく、むしろ幸せだったのではないかと、母親になった今ならわかります。私もそうだから。
でも子どもの私はわからなかった。
もっと母にお金に関して自由でいてほしかった。私たちのために犠牲にならないでいてほしかった。母にも母の人生を歩んでほしかった。私たちのお金のせいで、母の人生を侵食したくなかった。
親の心子知らず
子の心親知らずです。
息子にそう思ってもらわないように、私も正社員で働いて、お金のことを隠さず話したいと思っています。
もちろん息子が私と同じ思考に陥るとは限りません。
でも、可能性があるなら止めておきたい。
お金のことを話すことで、息子に大丈夫なことを伝えてあげたい。
私は息子に、たくさんの、安心できる大丈夫だよをとどけたいのですが、
私がお金を稼いで自分に投資することで、お金の心配はいらないよと伝えたい。
そのことを、母親になった私があげられる、大丈夫だよのひとつにしたいです。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?