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発信するのも大事だけど、受信するのも大事

少し前のことですが、ふと思いついて東京出張の帰りに世田谷美術館に寄ったことがありました(撮影していいよって言われた場所での撮影です笑)。

美術館なので当たり前なのですが、めちゃくちゃ綺麗なんですよね。
髪の毛一本探すのに苦労しそうです。

その空間はヒステリックな意図で整えられた空間ではなくって、その場所を大切にする人がいて、丁寧に整えられた場所、そんな静謐な美しさがありました。
そこでアーティストたちのつくった作品のオーラを受け取るのは、幸せな時間です。

情報発信の時代だ!なんて言われてますが、

心と魂がある私たち人間にとっては、
受信することも結構大事だなぁ、と最近感じています

その受信とは、ゴシップ記事とか、なんだかありがたいようで役に立つのか分からないビジネスの話とか、昨日やってたドラマの再放送とか、そういった類の頭重心な情報を受信することを指すのではありません。

身体全体で、空気感を感じる。

不意に湧き上がる、アイデアを捕まえる。

言葉にならない、魂の揺らぎを見つめる。

そういった類のものです。

訪れた際の企画展は、昔ポリネシアかどこかに行った人の作品などが展示されていましたが、言葉にならないものを受信することができました。

時に人は、
発信ばかりしていると、どうしても頭が重くなります。

利益ばかり追っていると、打算的な思考にもなります。
目標があると、差分を埋めるために強迫的な観念に囚われます。

そんな毎日が続きがちです。

ただ、
本来得たかったはずの喜びがどういったものであったのか、
それは以外と自分自身が知っているものです。

ただ、ただ、受信する。
そして、時にそれ、つまり本来の喜びや魂のゆらぎなんかを表現するといいですね。
そういうことができる人を、人はアーティストと呼ぶのかもしれません。

この意味ではデザイナーは頭重心的と相対的に言えます。
ただ、アート思考やシステム思考のように、旧来のデザイン思考に対して、そういった異なるアプローチもビジネスの世界でも求められています。

デザイナーの自分としては、
そんな人そのものの様々なあり方が、ビジネスのアウトプットとして一つのカタチに収斂していくように、設計していきたいですね。

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