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仕事のはなし:わくわくディスカバリー(その1)

  • 仕事が終わってから寝るまでの間で書いてます。

  • 尻切れトンボで終わると思いますが、毎日何かしら書こうと思います。

  • ある程度まとまったら再構築して投稿し直します。

  • メモ書き程度に思ってください。

はじめに

ウェブスケールディスカバリー(Web Scale Discovery:WSD)が面白い。

WSD(以下、ディスカバリーサービス)はすでに大学図書館を中心に市民権を得ており、その仕組みや概要を調べることは容易である。雑にそして簡単にその概略を述べると、ディスカバリーサービスでできることは、従来の図書館システムの検索範囲の拡張に他ならない。

これまで、図書館システムの検索範囲は、図書館が保有する主たる情報資源である蔵書を中心に構築されていた。一方、図書館が保有する情報資源は多様になっていることは言うまでもない。そしてそれは保有する情報資源の種類に比例し、検索をするための入り口(検索窓)が増えるというジレンマを生み出した。
つまり、図書を検索するならばOPAC、貴重書や古書を検索するならばデジタルアーカイブ(DA)、有料契約データベース(DB)(朝日新聞デジタルやヨミダス等)に至っては各データベースごと、といった具合にである。

また、CiNiiやJ-STAGEのように、図書館として有用なオープンアクセスのデータベースがWebに存在していることも見逃せない。

検索窓が増えるということは、利用者が探している情報資源が確かに「どこか」にあるのに、「ここ」しか検索していないがために、それを発見することができないという状況を生じさせてしまうことになる。(もちろん、図書館やWebにすべての利用者欲求を満たす情報資源があるとは言えないが。)

ディスカバリーサービスとは

では、ディスカバリーサービスとは一体なんなのか。図書館情報学用語辞典によると以下のように定義されている。

ディスカバリーサービスの定義(図書館情報学用語辞典第5版より)

要するに、図書やデジタルアーカイブ、有料DB、オープンアクセスのコンテンツ等多種多様な情報資源を一つの検索窓で総ざらいに検索可能にするものである。(怒られそうなくらい雑な説明だが……。)

今までの図書館の検索システムは情報資源の入手に視点が置かれていた。一方、ディスカバリーサービスは情報資源の発見に視点が置かれている。これは大きな違いであり、重要な視点と言える。つまりは、先に述べたことと逆に、利用者が検索する場所を「ここ」に絞り込むことで、「どこか」にある情報資源を発見できるようになるということであるのだ。


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