採用活動の課題「内定辞退」の原因と防止方法
採用にかかわる人であれば一度は「内定辞退」を体験したことがあるのではないでしょうか。
内定辞退が起こるとその後の採用計画や人員配置にも影響を及ぼすことがあるので、できれば無いにこしたことはありません。
それでも起こってしまう内定辞退の問題点と中小企業が内定辞退を防ぐための方法を考えていきます。
┃内定辞退とは
採用活動の結果、会社として「この人を採用したい」と決めて入社のオファー(内定)を出して求職者がそれを受託した後、求職者から「入社を取り止めたい」旨を申し出ることを言います。
会社側からの内定取り消しは、ハローワークへの届け出が必要だったり社会的なバッシングを受けたりしますが、求職者が内定辞退をすることについて問題になるケースは稀です。
特に新卒時の就職活動においては、数十社もの採用選考を受けることも珍しくなく、複数社からの内定を得るケースもあります。
中途採用時の転職活動でも複数社、エントリーして採用選考を受けることはあります。
御社は、求職者が複数、採用選考を受けるうちの一社に過ぎない、ということは自覚しておく必要があるでしょう。
┃内定辞退が企業に与える影響
当然、内定を出して採用予定人数に達すれば採用活動は終了します。
中小企業であれば余剰人員を抱える余裕がないこともあり、多めに内定を出しておくということはあまり無いでしょう。
続いて人員配置を考えたり、教育スケジュールを考えたり、既存の社員にも採用が決まった旨を伝えたりと新入社員を迎える準備に取り掛かります。
人材不足の会社や現場では、待望の新入社員ということもあるでしょう。
そこに「内定辞退」の連絡が入るとそれまでの準備がすべて無駄になってしまいます。
そしてまた、採用活動をイチからスタートすることになり、中小企業にとっては大きな負担となります。
┃内定辞退が起こる原因
内定辞退が起こる原因は、大きく分けて2つ、
「他社と比較して労働条件が劣っている」
「御社よりも魅力的な会社があった」
これに尽きるのではないでしょうか。
やっぱり大手には勝てない・・・、うちに優秀な人なんて来てくれるわけがない・・・、と嘆いていてはなにも変わりません。
すぐに変えられる部分と変えられない部分があるとすれば、変えられるところから見直していきましょう。
┃内定辞退の防止
会社としてのブランド力や資金力に伴う労働条件、福利厚生といった部分はすぐには変えられません。
すぐに変えられるとしたらそれは「採用プロセス」です。
採用面接や会社説明会で御社の良いところをしっかり伝えることができれば「この会社で働きたい」と感じてくれる人が現れるはずです。
何を伝えればいいのかわからない。そういう時は既存の社員に「うちの会社で働いてくれている理由」を訪ねてみましょう。
もっと給与が高いところはある
もっと福利厚生が充実しているところはある
そんな中でどうしてうちの会社なのか?今、会社を好きでいてくれる人の言葉にこそ、その答えがあります。
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