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市民協働で樹木を守る

noteで街路樹のことを取り上げたところ、偶然にも相次いで兵庫県と熊本県の樹木の伐採に関するニュースが報じられました。

街路樹にも宿る『命』
https://note.com/s_kohyama/n/nfef291cbb255

兵庫県では、樹木の伐採をめぐって市民から「切り過ぎだ」との指摘を受け、伐採計画を中断するというものです。基本的には公園内の石垣保全を目的とした伐採で、「石垣が大きな樹木で隠れていたため、景観形成の観点からも伐採が必要だった」とも説明されています。今後、『県立都市公園のあり方検討会』を設置し、有識者や地元自治体、住民も含めて議論するそうです。

兵庫県の県立明石公園の例https://news.yahoo.co.jp/pickup/6422880

一方熊本県では、多くの人々が利用する県民総合運動公園の樹木が、大量に伐採されたことから、「なぜ切られたのか」という読者の声を受けて地元紙が調査。運動公園は大規模災害時に支援部隊が集まる広域防災拠点のため、災害支援に支障を来さないように道路沿いの樹木を伐採したとのこと。こちらは伐採後に発覚したこともあり、県では「背丈が高くなりすぎない樹木で安全を守りつつ、景観を再生させたい」としています。

熊本県の県民総合運動公園の例https://news.yahoo.co.jp/articles/c5a22e9d2a6e31e02f386aba0860501c30480d31

いずれのケースも、「石垣の崩壊を防ぐため」「災害支援に支障をきたすため」といえば、やむを得ない事情のようにも思えますが、伐採以外の手段はなかったのか、そもそも伐採することに躊躇はなかったのか、検討の跡は見えません。

兵庫県では一旦立ち止まって、noteでも取り上げた『市民参加』による検討が始まることになります。どのようなメンバーで、どこまで突っ込んだ議論になるのか、まずはそこに注目です。最終的な結論はわかりませんが、『市民協働』によって、樹木と石垣とが守られ続けることを期待しつつ、今後の動向を関心を持って見守っていきたいと思っています。

失われつつある『協働」
https://note.com/s_kohyama/n/n0ae254d54772

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