5歳のコロナワクチン接種記(1回目)
息子が5歳になりまして、すぐ、コロナワクチンを接種しました。
5〜11歳を対象とした小児用のワクチンです。
まだ1回目しか終わっていませんが、事前にやたら思い悩み、当日は初めて行く小児科にてんやわんやし、終わってみたら案外平和な接種でした。
1回目の副反応はまーーったく何にもなかったです。
赤みや腫れすらなかったのでちょっと羨ましかったな。
打つか悩んだポイント
接種前に悩んだポイントはこの2点。
ところがそこに第7波です。
ワクチン未接種者が多い子ども中心に大流行しているのを見て、気が変わりました。
打つと決めた理由
ざっくりと、下記のような理由で接種させようと思い至りました。
上記を夫に伝え、話し合いの結果打つことに。
夫との話し合いは意外とスムーズでした。
ちなみに本人に「お注射打ちたい?」と聞いたら「やだー」とのこと。そりゃそうだ。注射を好む人はレアだろう(学生時代の友人にいたけど)。
本人の意見を尊重すると十中八九打たないこととなり、まだ判断が難しい子どもに代わって親が決めるしかないのはなかなかしんどいものがあるけれど、兎にも角にも、打つことに決めました。
▼判断にあたっては厚労省や日本小児科学会HPを参考にしました
遠い小児科しか予約が取れない!!
接種券も早めに届いたので心の準備や向き合う決意ができてよかったのですが、なんせ集団接種が終了しているので、遠くの小児科しか予約がとれない!!
比較的近くのとこでいっか〜と思っていたのですが、もうやっていないらしい。
しかも、9月末までに2回接種を終わらせるには、誕生日を迎えてなるべく早く予約を入れなければならない。(5歳になる誕生日の前日から接種可能)
ということで結構緊張して予約を取りました。
幸い、2回分の予約は取れたものの、それぞれ別の病院。どちらも遠く、行ったことがないところ。
あぁ……気が重い……。
というのも私はとてつもない方向音痴でして。
駅で待ち合わせをした友人と、駅に到着しているのになぜか30分合流できなかったり(出口を間違えてリカバリーに苦労した)、暑い夏の日に遠くの公園へ出掛けていった夫と子に飲み物を差し入れようとして合流できず、結局夫と子に迎えに来てもらう羽目になったり。
だめなんですよ……立体把握が……。
子どもを連れて決まった時間に行動するのはただでさえ大変なのですが、そこに「行ったことない場所」「遠い」が重なると私の場合かなり危険です。
「お注射いやぁ」と子に泣かれ
そこで、普段は入退院時でもない限りタクシーなんて使わないのですが、呼ぶことにしました。タクシー。
徒歩30分以上かかるし、色々あってお迎えから接種まであまり時間がなく、今回ばかりは許される、はず。
事前にタクシーを呼ぶアプリも更新してばっちり準備していたのに、予想外なことは起こるもので。
まず、息子が「おちゅうしゃ、いや」と大号泣。
いつもより早めのお迎えでテンションが上がっていた息子。お友達と一緒に遠回りして帰ろうとしたので「このあとお注射打つからまっすぐ帰ろうか」と伝えると大号泣。
ごめん、ちゃんと事前に説明していなかった私が悪かった。説明しても嫌がると思ったからあまり言わずにいたけれど逆効果だった。
じゃあ伝えていたら嫌がらなかったというとそうでもない気はするが、やはり子どもを舐めてはいけない。
不誠実な態度が息子を傷つけたんだと思う。
わんわん泣きながら歩く息子に謝り倒しながら帰宅。「でもタクシーに乗れるよ」という車好きの息子には嬉しいはずの言葉も響かず。家でもひたすら泣いていて申し訳なかった。
でも、側に居た同じ保育園のお母さんが非常に察しがよく、「息子くん5歳になったから予防接種打つんですね!うちも誕生日来たらすぐ打つ予定です」と言ってくれて、ほっとしたりなんかして。
自分なりに調べて、夫婦でも話し合って決めたはずなのに、同意者がいるとほっとするのは、まぁ人間らしいものですね。
しばらく泣いていた息子もなんとか気持ちを切り替えてくれ、タクシーを呼び、乗車。
乗ったら楽しかったようで「ほら、トミカでも持っているタクシーだよ」と言うと「えっ今それに乗ってるの!?」とわくわくしていて可愛かったです。
実在した、話しかけながら痛くない注射を打つ小児科医
途中、運転手さんが道を間違えたりしてひやひやしたもののなんとか予定時間前に到着。
初めての場所で私も息子もなんとなく緊張していましたが、たくさんある絵本を片っ端から読んで待機。
診察室に入ると、優しそうな先生が「はじめまして」「いつもは保育園に通ってるのかな?」「どこの保育園?」と優しく話しかけて気を逸らしてくださるのだが、息子は机の上にある注射器をガン見して上の空。
先生が「大丈夫だよ、痛くないからね」とはっきり言うので、『えっ、痛くないってことはないのでは!?』と戸惑っていると、注射針がぷすり。
「痛い痛い痛い!!いた……くない???」
注射器から全く目を離さず、痛がる準備万端だった息子が、ぽかんとした。
「ね、痛くなかったでしょう?」
と先生がにこり。
えっ、すごい。こんな先生本当にいるんだと感動した。痛いと思っていた息子も「痛くなかった〜」と笑い、注射跡にはドラえもんの保護シールを貼ってくれました。
横殴りの雨と5歳に迷子の心配をされる母
小さい頃は予防接種で全く泣かず、かかりつけ医では「注射に強い子」と認識されていた息子。
それが行く前から泣いたり身構えたりするようになって、人間らしくなったなぁと感慨深くなりました。
無事接種を終え安堵した気持ちでほくほくと病院を出ると、そこは
横殴りの雨。
なんで!?雨降るなんて聞いてない!!!
傘持ってないし!!!!!
最近は曇り予報でも突然の雨になることがありますよね……。
帰りは歩くつもりでしたが、息子も「またタクシー呼ぼ?」と言い出したので、アプリで配車を依頼するも
「近くに車がおりません」
と何度やってもダメ。
駅から離れた、住宅街にある病院だったからだろうか。どこでも気軽に拾えるわけじゃないと学んだ。
致し方ないのでコンビニで傘を買おう、と調べると、幸いすぐ近くにある模様。
「よし、走ろう!!」
と息子と土砂降りの中走り、わずかな距離でもだいぶ濡れ。
あの時のローソンの明かりのあたたかさといったら。救いの光に見えましたね。
無事大きめの傘を購入し、いざ、歩く。
途中たびたびGoogleマップで現在地を確認しながら歩くので「ママ大丈夫?」「迷子になっちゃった?」と5歳児に心配されてしまった。
なんとか見知った通りまでたどり着くと「ここからは息子くん道わかるよ!」「よかったー!またママ迷子になっちゃったかと思ったよ!」と安堵されておられた。
私も帰れると確信できてほっとした。
ドキドキハラハラの、はからずとも冒険みたいになった道行を息子を一緒に乗り切ることができ、振り返ると結構楽しい1日となった。
副反応は全くなし、そして接種は努力義務に
翌日は普通に保育園へ。先生にも予防接種を受けたので副反応が出たら呼んでくださいと伝え、私も夫もドキドキしながら働いていたが、幸い発熱も不機嫌もなにもなく。
接種箇所の腫れや赤みすらありませんでした。
羨ましいですね。
そうこうしているうちに5〜11歳向けの小児接種が「努力義務」に。
私の自治体ではそれに伴い集団接種が再開しました! 当初予定していた小児科より行きやすいので、2回目の接種は集団接種会場に変更。
息子は「この前の病院がいい!」と大層気に入った様子でしたが、タクシーに乗れるからかな?と思いつつ理由を聞くと「迷路の絵本が面白かったから」とのこと。
迷路の絵本、買おうかな。
なんて思いつつも利便性を優先し、「今度は違うところだよ」と説明。痛くなかったからか、今度は嫌がりませんでした。
むしろ注射への関心が高まったのか、ハッピーセットについていたお医者さんなりきりセットで注射ごっこを度々するように。息子に勢いよく注射を打たれる日々です。
努力義務となったことで、無料接種期間も延びそうな雰囲気ですね。
2回目も副反応が酷くないといいな。
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