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来週の相場見通し(7/1〜7/5)

<読了目安時間:25分>

この記事では、2024年7月1日(月)〜7月5日(金)における主な経済・投資関連イベントを取りあげ、その見どころ等を解説します。文末に「まとめ」を書いていますので、お忙しい方は目次と共にそちらをご覧ください。

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✅ 見どころ1:ETFの分配金捻出に伴う換金売り(続)

前回の相場見通し解説と同様に、今回もETFの分配金捻出に伴う換金売りを取りあげます。本番は再来週ですが、来週も思惑的な動きがみられる可能性があるため、引き続き注目のトピックとなるでしょう。

7月8日の週に、以下のパッシブ型ETFが決算を迎えます。
<7月8日>
1308:上場インデックスファンドTOPIX(総資産11兆3600億円)
1321:NEXT FUNDS 日経225連動型上場投信(総資産10兆9200億円)
1330:上場インデックスファンド225(総資産5兆2200億円)

<7月10日>
1305:iFreeETF TOPIX(総資産10兆8000億円)
1306:NEXT FUNDS TOPIX連動型上場投信(総資産23兆9000億円)
1320:iFreeETF 日経225(総資産4兆9000億円)

まず基本のおさらいから。上記のETFは多数の銘柄をセットにした商品であり、各銘柄から配当金が年に1回〜複数回支払われています。その配当金をETFを持っている投資家に都度配っていると大変なので、受け取った配当金はまず再投資にまわされます。そして、年に1回などあらかじめ決められたタイミングでETFを持っている投資家に分配します(「配当」ではないので「分配金」と呼ぶ。そのタイミングは大抵の場合で「決算日」)。その際、分配金を出すにはキャッシュが必要なので、再投資に回していた分を取り戻すかのように換金売りを行うという構図です。

毎年7月8日と10日がピンポイントで株価が下落(前日比マイナス)するということではなく、1)決算日当日は大引けにかけて弱い動きになる傾向がある(特に機関投資家の売買が目立つ大引け前1時間)、2)換金売りを睨んだ思惑的な動きを含めて前週から該当週にかけて弱い動きが見られる傾向がある、というイメージです。

では、実際にETF決算前後で株価はどのような動きをするのでしょうか?
過去11年間(2013年〜2023年)における6月末〜7月中旬までの前日比推移を表と図で整理しました👇

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