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今週の相場見通し(6/24-28)

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この記事では、2024年6月24日〜28日の一週間における主な政治・経済・投資関連イベントを解説します。

記事の無料範囲と有料範囲を適切に設定するために、これまで記事冒頭に記載していた「まとめ」の章を最後に移動しました。要点だけすぐに理解したい方は以下の目次から文末に飛んでください。



✅ 見どころ1:月末リバランスとETF換金売りの先回り

機関投資家及びそのファンドがリバランス(ポートフォリオ内の銘柄比率を調整すること)を行うことは、もはや月末の恒例行事ではありますが、今月は半期末でありリバランスがいつもより活発化すると目されることに加えて、世界有数の資産運用会社であるステートストリート社のテクノロジーETF(XLK)にて大規模なリバランスが行われるとの見方があります。

年初来でエヌビディア株が急騰していることは既にご存じの方が多いでしょうけれども、当該ETFは保有制限などを理由にエヌビディア株をこれまで買い増ししていませんでした。そのしわ寄せが今月末になってエヌビディア株に大きな買い需要を生じさせるほか、相対的にアップル株には大きな売り需要が生じるという話です。特にアップルには1日の平均的な売買代金に相当する売り需要が発生するとの試算があり、要するに小さな話ではないということですね。

この件について、ETF運用者は回答を避けており、実際のところはどうなるか分かりません。が、通常とは異なる売買が生じる可能性があるため要注意です。

リバランスについては日本株も同様であり、巨額の資産を運用する年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)を筆頭に様々なファンドがリバランスを実施すると見られます。GPIFは、市場への影響をなるべく小さくするために、月末以外の日にもリバランスを実施するなどタイミングを分散させていると明らかにしていますが、やはり月末はひとつの節目として意識されるでしょう。リバランスを睨んだ思惑的な動きもあるでしょうからね。

そして7月上旬には、これまた毎年の恒例となっているパッシブ型日本株ETF(日経平均やTOPIXに連動するETF)の換金売りが控えています。換金売りとは、ETFの分配金捻出を目的にした保有株の売りを指す言葉です。

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