【決算】ASML株価急落、4つの要因(24Q3)
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日本時間10月15日(火)午後11時50分ごろ、半導体露光装置メーカー最大手の蘭ASMLホールディングスが24年7-9月期決算を発表しました。決算は当初16日(水)午後2時に発表される予定でしたが、同社の技術的な手違いによって一部のデータがウェブサイト上に流出。透明性確保のためにその場で全てを開示することになりました。
そうして急遽公開された決算では、装置メーカーの重要な指標である受注高に弱さがみられたほか、25年の売上見通しの上限が引き下げられたことなどからASML株は前日比▲16%の大幅下落となりました。
なぜ受注が弱かったのか、なぜ売上見通しを引き下げたのか、他に株価の重しになる要因はあるのか、本文でポイントを解説していきます。ASMLの製品群は技術的に高度であることから決算内容はそもそも難しいのですが、それでも可能な限り分かりやすくなるよう必要な情報をピックアップして整理しました。本文冒頭に箇条書きで要点を整理しましたので、お忙しい方はそちらだけでもご覧いただけますと幸いです。
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