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エネルギー保存とスピード変化の無関係性

ガリレオの等価原理(自由落下の一般性)の重さと運動の無関係性は、光差重力理論により光の運動量の等価原理のエネルギー保存とスピード変化の無関係性に拡張される。その加速によるエネルギーとスピードの変化を、燃料による加減速と重力による加減速をケースバイケースで表現してみる。

1.燃料による加減速の場合

① 地球から目的地まで届ける静止エネルギー(E₀=m₀c²)とロケットの燃料エネルギー(pc)とするとエネルギー表現は、
  E = m₉c² = m₀c²+pc ,
 (m₉:重力質量).

② この燃料を半分まで減らしながら(m₉→m₉’)、エネルギーを交換し加速して(0→v)中間点では、

・ 地球からみた中間地点での相対速度とそのエネルギー表現は、
  w₋² = c² - v₋²,
  E = m₉c² = (c/w₋)m₉’c² = γ₋m₉’c² ,
 (w₋:前進光速, v₋:前進運動, γ₋:前進スケール).

・ ロケットからみた中間地点の相対速度とそのエネルギー表現は、
  w₊² = c² + v₊²,
  E = m₉c² = (c/w₊)m₉’w₊² = γ₊m₉’w₊² ,
 (w₊:後退光速, v₊:後退運動, γ₊:後退スケール).

③ 残りの燃料を使い切って(m₉’→m₀)、エネルギーを交換し減速して(v→0)目的地に到着すると、どちらからみても静止エネルギーだけが残る。
  E₀ = m₉c² = m₀c² .

2.重力による加減速の場合

① 地球の無限遠を観測基準系にみた静止エネルギーは、
  E₀ = m₉c² = m₀c² .

② 自由落下中の①のエネルギーを、

 ・①の無限遠からみて、
  w₋² = c² - 2GM/(r+h) - v₋²,
  E₀ = m₉c² = (m₋/γ₋)c² = γ₋m₋w₋²,
 (GM:地心重力定数, r+h:地球半径と地上高さ, m₋:前進質量).

 ・自由落下中の物体から見て、
  w₊² = c² + 2GM/(r+h) + v₊²,
  E₀ = m₉c² = m₉(c/w₊)²w₊² = m₉γ₊²w₊² = γ₊m₊w₊² ,
 (m₊:後退質量) .

③ 地表で静止するまで運動エネルギーを失って、

 ・①の無限遠からみて、
  w₋’² = c² - 2GM/r,
  E’ = m₉’c² = (m₋’/γ₋’)c² = γ₋’m₋’w₋²,

 ・地表の一様重力場から見て、
  w₊’² = c² + 2GM/r,
  E’ = m₉’(c/w₊’)²w₊’² = m₉’γ₊’²w₊’² = γ₊’m₊’w₊’² .

 ・この地表で運動エネルギーを失ったエネルギーを(E’→E₀)とおくと、
  E₀ = m₉c² = m₀c² .

例えば, GPS衛星に搭載された原子時計と地表の時計の進み方の比は,
地表の光速度(c): 299,792,458 m/s.
地心重力定数(GM): 3.986e + 14 m³/s².
地球半径(r): 6,378,000 m.
無限遠の波動速度, w∞ = (c² + 2GM / r)¹ᐟ².
GPS衛星の高度(h): 20,200,000 m.
GPS衛星の軌道速度(v): 3,874 m/s.
GPS衛星の波動速度, wg = (w∞² - 2GM /[r + h] - v²).
光時計の進み方の違い, wg / c = 1 + 4.45e-10.
後退する宇宙の階層構造における光差重力理論|Hyama Natural Science Research Institute|note

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