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就労支援者にとってのロールモデル

「CEF(Conference of Employment First)〜質の高い障がい者雇用を考える会議〜」が大妻女子大学で開催され、行ってきました。2日間のセッションは対面開催の盛り上がりも後押しして、会場の熱気もとても良い感じでした。やはり、対面はオンラインとは違った学びがあります。

今回、一番の収穫は最後のセッション。昔ながらの就労支援というと誤解があるかもしれないですが、地域の中小企業に福祉側から企業開拓を通じての出会いとなり、そこから始まった関係性と就労支援の歩みがなんとも言えない良さがあって、参加してよかったぁと思える内容でした。

セッションは、支援者と企業の方とのペアが2組登壇され、それぞれのペアで取り組んだ実践報告の後は、司会と登壇者のやりとりで実践が深掘りされていきます。障がい者雇用が未経験だったり、人手不足解消としての雇用など、様々な企業の背景を支援者は丁寧に寄り添って企業の立場で就労支援を進めていて、「頼りになる存在」と壇上から企業の評価をもらう支援者の方は、なんだかとてもカッコよく、まさにロールモデルに相応しいと思いました。

思い返せば、自分が就労支援を始めたばかりの頃、まだジョブコーチの存在も知らずに訳も分からず飛び込みで企業開拓に行ったりしていて、目の前の利用者の方の就職をどうしたらよいかと悩んでいた時期を思い出しました。あの頃、自分にとっての憧れは、就業生活支援センターの職員さんで、物知りで、なんでも教えてくれて、企業の方との関係づくりも上手で、企業から信頼されている様子が何よりもカッコよかったのを覚えています。

ロールモデルは、人によってそれぞれ違って定義されるものかもしれないですが、福祉の仕事は「相手のある仕事」でもあるので、相手(利用者の方、家族、企業など)から信頼されることは重要なことだと思います。そんな信頼される姿は、なかなかタイミングよく見る機会はないですが、今回のセッションはペアで登壇するお互いの関係性が最高に良くって、互いをリスペクトし、その成果として就労支援をきちんとカタチにできているところがカッコよかったんだと思います。

ひとまず、僕にとってのロールモデルはこれかもしれないです。うちの職員にもあんな姿になってほしい。そう思えたセッションでした。

どんな就労支援がしたいかが、なんだかちょっとは見えた気がして、対面参加して本当によかったです!

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