ジョブマッチングを考える
ジョブマッチングとは、
「障がいのある人」と「企業(職場)」を最適に組み合わせること。
ジョブマッチングが成功すれば、
就労定着に多くの支援を必要とせず、障がいのある人は企業の中で戦力となって活躍すると言われています。
では、どうすれば最適な組み合わせを実現することができるのでしょうか。
答えは、とてもシンプルなんだと思います。
それは、「障がいのある人」と「企業(職場)」の双方のアセスメント情報をきちんと把握すること。
アセスメントが「同じ情報量」であれば、組み合わせが最適になる可能性も高いはずです。
でも、これって簡単なようで結構難しいんだと思います。
私たち就労支援者は、訓練場面や相談場面などにおいて、障がいのあるご本人と同じ時間を共有することが多く、ご本人のことはよく知っています。
でも、雇用側の企業のこと、所属するであろう職場のことは、多くのことを知らないものです。
そもそも、企業との接点は少ないですしね…
・どこに所属するか
・誰と働くか
・どんな仕事をするか
・仕事内容はどれくらい難しいか
・本人に求める要求水準はどれくらいか
などなど、
アセスメントとして不確かなことがたくさんあり、あげればきりがない感じです。
支援者は、本人のことはよく知っているものの、企業側のアセスメントは少ししか知らないため、最適な組み合わせとはなりません。
これが、ジョブマッチングの難しさです。
障がいのある人は、「見えない障がい」が故に仕事や人間関係、私生活などでうまくいかないことが多く、周囲から間違った理解を生んでいます。
ジョブマッチングにおいても、マッチング時(つまり採用時や入社時)において、大丈夫だろうと安易に考えられがちなことも、いざ仕事を始めると仕事やコミュニケーションなどにおいてズレが生じ、ミスマッチであったことに後々気づくものです。
残念ながら、その時はもう手遅れですが…
理想のジョブマッチングを目指すためには、
・障がいのある人
・企業(職場)
の双方のアセスメント情報を「できるだけ同じ情報量にする」ってこと。
最近は、ジョブマッチングがキーワードになることが多いため、支援者としてもう少し考えを深めていきたいと思います。
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