1年と3ヶ月参加していた「Googleのソフトウェアエンジニアリングチラ見会」を完走しました
2022年10月の第一回よりほぼ毎回参加していた掲題のイベントを2023年末に完走したので、このイベントの概要と参加したことで得られた学びや気づきについて書いていきたいと思います。
本当は2023年年末に書こうと思っていたのですが、気づいたら年を越してしまいました。書籍の感想についてはscrapboxに書いているのでそれ以外の観点で感じたことについて記載します。
チラ見会概要
以下のような流れで毎回進んでいました。
1.connpassにてイベントの公開
基本的には祝日を除く毎週月曜日に行われていましたが、主催のkyonさんの都合で次回開催はなしという週も稀にありました。
基本的には募集の時点で次回チラ見会が行われる章を決めてから公開していました。
2.黙読+感想をscrapboxに記載
1章を1回で読み切るには少しボリュームが多かったため、1章を大体2週に分けて行っていました。
この時間は大体40分〜50分程ありました。
scraboxのページは以下です。
3.感想を共有
scrapboxに書いた感想をkyonさんが読み上げながら、気になったところで他の参加者がマイクをオンにして話したり、discordでチャットしたりしていました。
あ
4.次回開催分を決定し、Conpassのページを公開して終了
2回に分けて行うことが多かったのですが、章を読み終えなかった回は「次回も同じ章の続きをやりましょう」となり、章を読み終えた回は同じ部(書籍全体で4部に分かれている)の中で今読んでいる部の残りから次読む章を参加者で投票して決めるという形でした。その後主催のkyonさんがconnpassのページを公開します。
チラ見会(読書会)へなぜ参加しようと思ったか
最初参加した時は正直1年3ヶ月の間参加し続けることができると思ってはいなくてフラッと「自分が積んでいた面白そうな本の読書会があるならこれをきっかけに読もう」ぐらいの気持ちでした。
当時私が参加したことがあった読書会は大体が事前に書籍を読んできてそこで感想を共有して1回でおしまいという形式だったのですが、長い時間をかけて1冊を読んでいくという会の形式にも興味がありました。
アジャイルやAWSに関するイベントやコミュニティに参加することが徐々に増えていた頃だったのですが、私自身はどうしても受け身な参加の仕方をすることが多かったです。チラ見会の形式であれば、書籍のその章についてというテーマがはっきり決まっているのでより能動的な参加がしやすいのではないかと考えました。
イベントの開始時間が20:30開始だったこともあり、子供を寝かしてから参加しやすいという点もハードルの低さがありました。
チラ見会に参加してどうだったか
形式について
読書会の形式については様々な形式があります。ご参考↓
実は所属している会社でも読書会をやっており、その時は音読形式でやっていて音読の良さを理解しているものの、平日夜開催の場合、私にはチラ見会概要に書いた黙読の形式はとても参加しやすかったです。
他にもいくつか継続的に参加しやすいと感じた点を列挙します。
平日夜開催で子どもを寝かしつけてから参加できる
子どもが寝ているのであまり声を出さない方が望ましい
宿題がないので気軽に参加できる
参加できなくても章単位で完結しているので読み飛ばす章が出てきても問題ない
平日夜の参加、しかも長期間に渡ってのものなので、家族へ迷惑をかけない・仕事が忙しかったり逆に夏休みなどで参加できない回があっても問題ないという点でとても持続性が高かったと感じています。
感想戦について
scrapboxの章の最後には「みんなからのコメント」と称して
Googleにしかできないとしたら、それはなぜか?
現場でどこまでできているか?
この本があるのになぜ実践する企業はすくないのか?
それの乗り越え方はなにか?
ステップを小さくするとしたらどうできそうか?
という5つの設問が用意されていて、この設問がとても良かったと思います。
書籍を読むとどうしても「うわー、Google凄いわー自分達にはできないな」と圧倒されてしまうような章も正直ありましたが、この設問のおかげで自分のことを振り返りながら「じゃあ次の一歩どうしようか」という内省ができたので前向きになれました。
また、自分1人だけではなく、色んな人の意見が聞けたことでより深く、その章の内容について理解できた気がします。
最後に
「Googleのソフトウェアエンジニアリング」という書籍を通じて、毎週様々なバックグラウンドでエンジニアリングに取り組むコミュニティのみなさんとエンジニアリングの文化・プロセス・ツールについて話せて、毎週活力が貰える貴重な時間になっていました。
自分の所属している会社での読書会もあるのですが、コミュニティでしか得られない色んな参加者の意見だったり、夜な夜なコミュニティに参加している参加者の熱意だったりとコミュニティでしか経験できないものが確実にありました。
※勿論会社での読書会は同じような状況で悩んでいる人が多かったり、プロジェクトの内容といった社外秘の情報を気にせずに話せるといったメリットも存在するのでどちらがよいではなく、どちらもよいものだと思っております。
2024年すでに参加を予定しているコミュニティの読書会がいくつかあるのでいずれも楽しみながら参加できたらなと思います。
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