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マイクロプラスチックという脅威

1950年、200万トンの生産量が
1975年、4600万トン
2015年、3.8億トンと

猛烈な勢いで増えているもの、それは、何でしょうか?

そう、
世界全体でみたプラスチックの生産量です。

ポリエチレン(保存容器、ポリ袋、ラップなど)
ポリプロピレン(医療用具、漁網など)
ナイロン、ポリエステル、アクリル(衣類など)
ポリ塩化ビニル(建築、農業、自動車、家電など)
ポリエチレンテレフタレート(PET ペットボトルなど)
ポリスチレン(食品トレー、発泡スチロール箱など)

もちろん、生産量が増えた分、廃棄量も増えていて、リサイクルできたのはわずか9%。

そして2004年にはこれらの廃棄プラスチックが紫外線などで劣化し、目に見えないほど小さく断片化したものが海洋を汚染している、という初めての研究がありました(英国プリマス大の研究)

ここで初めてMP(マイクロプラスチック)という用語が使われました。

その後、NP(ナノプラスチック)という、更に小さな、1万分の1mm未満のものまで発見されています。

2019年にはMPやNPによる海洋生物の汚染がわかりました。

ムール貝、アサリなど、エビ、カニ、魚類、イルカなど、人間の食料になる201種の動物種の消化器官よりMPやNPが検出されています。

最初、人糞からMPを検出、というニュースを見た時は、うーん、でも口から入って便になって出たのなら、体内には入ってないわけだから、と思ってました。
しかしその後、ヒトの血液中からも胎盤からも検出されています。
なので当然、胎児へも移行しています。

ただ、今の所、人間の健康とこれらMP,NPがどう関わるのかについては、まだ、詳しいことは、何もわかっていません。

MPやNPだけの問題ではなく、この微粒子の表面に付着する様々な化学物質の影響も考えねばならないからです。

殺虫剤のDDTや、有機フッ素化合物PFASなどです。


21年にはベトナムの研究で、これらが水生生物の免疫機能、生殖機能、内分泌機能に毒性を示すという実験報告を出しています。

20年にはプラスチック製哺乳瓶からMPを取り込む個数についてアイルランドの研究があります。

ポリプロピレン哺乳瓶を95℃で5分煮沸消毒すると(WHOの推奨)1リットルあたり最大162万個のMPが発生する、というものです。

お湯を沸かす電気ケトルなども1リットルあたり1000万個を超えるMPが発生すると言われ、
乳幼児ならず大人も日々、MPを口から呼吸から取り込んでいるわけですね。


できるだけ減らすためには、食材の加熱処理を行うとき、プラスチック製品を避け、金属製やガラス製のものを使う、タッパー類の使用頻度を減らす。魚介類の消化器官は取り除く。

これくらいは、すぐできそうです。


思えばタッパー類は、何故、いつの間に、こんなに増えていくんだろう。母が亡くなった時、母が使っていたタッパーまで引き取って、一気に増えた。一人暮らしで何故こんな数が必要があるのか・・・・

突如、捨てようと思いました。少なくとも、古くなって色褪せたようなのから、順番に少しずつ、捨てていこうと決めました。


そう言えば、先日、裏庭の掃除をしていて、古いプランターの縁が、ちょっと手で触れただけでポロポロと割れて粉々に崩れて、ビックリしました。これも少しずつ捨てます。


気づけば、15年くらい使っていたものでした。

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