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やり抜かない力

『やり抜く力』

『GRIT やり抜く力』という本があります。
アンジェラ・ダックワースさんという米心理学者の著作です。

副題には、人生のあらゆる成功を決める
「究極の能力」を身につける、と、あります。

今、アメリカの教育界ではこの「やり抜く力」が大変、重視されています。


最後までやれ〜の呪縛

そういえば、子どもの頃「ちゃんと最後までやりなさい」と
親からよく言われたなぁと思い出します。

小学校の時、ピアノを習い始めて、
中学へ進学するとバスケットボールがやりたくなり、ピアノをやめた・・・

その時も言われた、
どうして途中でやめるの? ちゃんと最後まで・・・


最後っていつ?


私は、けっこう自己主張が強い子だったので、
親の反対など押し切ってピアノをやめたけど、

そんな経験があって、最後までやれ、という言葉はどうも、苦手でした。

やらねば意識はエネルギーを奪う


でも、最近思うことがあります。

なんとなく、中途半端でやめていること、
そんなに大きなことじゃなくても、やろうと思って、やっていないこと、

そんなことが、けっこう自分の中でゴミみたいに溜まってて
それがエネルギーを低下させている、そう気づくことがあります。


経理が苦手でせめて簿記の2級くらいでも学ぼうと
テキストを購入したのに、わずか数ページやっただけで、
もう何か月も開きもしていない・・・

面白そうだから、と購入した本で、
まだ1ページも開いてなくて積んであるのが軽く10冊以上はある・・・

もう一杯、飲もうとコップについだはずのお酒が
朝、見ると飲まずにそのままある・・・


うーん、

これはまずい、と改めて思います。

未完了という言葉


コーチングでは未完了という言葉を使うことがあります。
完了させてない、という意味です。

やらなくちゃと、気になっているけどやっていないこと。

仕事では、このデータをまとめなければ、
この講座のシナリオ作成しなくちゃ、領収書の整理をしなければ・・・


人間関係では、Aさんへお礼状を書かねば、
Bさんへ今度の集まりの連絡をせねば、
Cさんにはこの前のお詫びしておかねば、


身の回りでは、電球切れているのを取り換えなくちゃ、
網戸を修理しなければ、オカリナの練習しなくちゃ、

こんなこまごまとした未完了が
私たちのエネルギーを奪っているということなんです。

なんとなく疲れている、
なんとなくやる気が今イチでない、

ずっとそんな状態でいる人はもしかしたら、
膨大な未完了を常に背負っているのかもしれません。


「完了!」または「やめる!」宣言


この『やり抜く力』は言い換えると、
ひとつひとつ、やりきって、完了させる力
と言ってもいいかもしれません。

電球を変えたり、窓ガラスの掃除などは
ひとつずつやり抜いて完了!と自分に言い聞かせます。

本当に小さなことでも、「やり抜いた」という
実感を持つと、不思議と元気が出ます。

朝、今日やることを書いて、寝る前に
これもやった、これもやった、と線を引き、
その紙を丸めてゴミ箱に捨てる、

そうやって「やり抜く力」は、少しずつ鍛えていくことができます。


もちろん、やらないという選択もあるでしょう。
もしかしたら、中途半端になっている経理の勉強は
私にとって不要なものかもしれない、

それならもうやらない、と決めればいい。
そうやって完了させる。ピアノをやめた時のように。

やらないと決めれば、それは未完了の亡霊みたいに
自分のエネルギーを奪うことはありません。

再度、題名をジーっと見て読まない、と決めた本なら、
さっさと古本屋に持っていくという手があります。

何をやり抜いて、何をやらないと、決めるのか、

ほんの少しの時間、立ち止まり自分に問いかけることが
エネルギーアップにつながるとしたら、これはやってみる価値がありますよね。


あなたの周りに「〇〇しなくちゃ・・・」が口癖の人がいたなら、
一度、聞いてみてください。

「それ、本当にやらなくちゃいけないことなの?」って。



あなたの元気ライフのサポーター ふくたにそのこ
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