劣等感を感じさせてはいけない
先日、トップ講師と言われる方の講演会を聞きました。
やはりさすがだ、と思ったことがあったので、今日はそれをシェアしたいと思います。
好感度が大事です、とか、信頼感を持ってもらうために、とか
ふむふむ、それはそうだよね、という感じで、最初は、気楽に聞いていたんです。
ところが後半で、講師が絶対にやってはいけないこと、というところで、なんと参加者に
「劣等感を与えないこと」
と言われたのです。
受講生が何か質問をしてきた時、相手の質問がこちらの意に反していても、例えば、それはもうちゃんと言っただろう、と思ったとしても、絶対に、
「???」という顔をしてはいけない、と。
間髪入れずに
「あ、それ良い質問ですね〜〜」とまずは笑顔で拍手する、と。
もしくは、
「あ、ごめんなささい、今の説明、分かりづらかったですよね〜」とか
「質問してくださってよかったです〜」とか、
まずは発言してくれた相手を承認する。それをしないと、自分の質問は無意味だったのか、と自分に劣等感を持ってしまう、というのです。
それだけは絶対にやってはいけませんと。
なるほど〜〜〜、これって、私がやってきた元気塾のナビゲーターも同じですね。
ナビゲーターがぞんざいな態度をとると参加者は、無意識のうちに劣等感を持ってしまいます。
あ、こんなこと言わなければよかったかな、馬鹿にされたかな、この場にそぐわなかったかな、
そして挙句の果てに、ここは私が来るところじゃなかった、など思ってしまいます。
発言したときの勇気が、ぺちゃんこになってしまうのです。
私も参加者の立場になると、それはよくわかります。セミナーなどで質問したり、何か意見を言ったりするのは、喋ることが苦手ではない私でも、やはりちょっぴり勇気が必要です。
なのに、主催者のときは、ふっと忘れてしまうことがあります。
そんな反応は、つい出てしまうので練習しましょう、と、この講演会では、こんな練習をしました。
講師がアホなダジャレを言って、その瞬間、いいね〜〜〜と笑って拍手する練習です。
間髪いれずに、です。
ちょっとでも、ん???とか、しょうもないなぁ、という顔をしてはいけない、と。
これって、考えてみると、子どもにも言えますね、
例えば、むちゃ悪い成績をとってきて、見た瞬間、
え・・・?という顔を思わずしてしまう、
そしてすぐ表情を変えて、あら、頑張ったんだね〜〜(*^^*)とか、言っても駄目。
最初のがっかりした顔で、子どもは十二分に傷ついてしまいます。
劣等感を与えてしまってるわけです。
講演会の後、しばらく考え込んでしまいました。
私たちは無意識のうちに他者に劣等感を与える行為をしているかもしれない、そんな言動をしながら、相手をサポートしたいとか、相手の幸せを願っているとか、口で言っても、駄目だよなぁ・・・・・
感じたこと、
思ったこと、
言っていること、
そして行動、
その4つが全部一致していること、それが人の信頼を得る条件なのだと、あらためて感じました。
いい講演会でした。
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