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おにぎりは素手で握りたい

フタル酸エステル、環境ホルモンだと言われて一時、騒がれました。

2022年7月、米国環境衛生科学研究所で、フタル酸エステルが早産リスクに関連していることを示すデータが発表されました。
1983〜2018年に実施された16件の研究を統合解析したもので、このテーマに関しては過去最大規模の研究だということです。

フタル酸エステルとは、プラスチックを柔らかく加工しやすくするために使われる化学物質です。

おもちゃ、化粧品、食品パッケージ、ビニールフロア、接着剤、ヘアスプレー、
その他、様々な所で大量に使われています。

この研究でも、妊産婦の96%以上で尿中にフタル酸エステルが検出されています。
フタル酸エステルは多くの種類があり、その中の4種類が今回、早産のリスク因子となっている、
という総括でした。

またその暴露量の減少による効果も伝えられています。
尿中フタル酸エステルが10%減ると早産が1.8%減る、という試算だそうです。

日本では2002年に、フタル酸ジ-n-ブチル(DBP)と、フタルさんジー2ーエチルヘキシル(DEHP)の2種類だけを、子供の「おもちゃ」に使用禁止、
2010年にEUと同じ基準の6種類を追加。
なお、室内空気中濃度指針は前述の2種類だけ出されています。(2019年1月厚労省)

その後、EUでは2020年7月より、フタル酸エステルの4物質
DEHP,DBP,BBP,DIBPの合計で、すべてのプラスチック製品の0.1%以上含有している製品への、規制が決まりました。

PoHSという、電気・電子製品の有害物質の使用制限を決めたものでは、すでに2015年に、カドミウム、鉛、水銀、六価クロムなどに並んで、フタル酸エステルの4種類が追加され、現在は10種類の有害化学物質の規制となっています。


さて、日常生活の中でこのフタル酸エステルに暴露される量を減らすためには、できるだけプラスチック製品を使わない、食品に、プラスチック容器を使わない、ということらしいのですが、今、おにぎりを食べる人の半分近くが作るのではなく、買って食べるそうです。

そして作る人のこれまた半数(49.1%)が素手で握るのではなく、
ラップで包んで握る、のだそうです。

え、あなたもそうですか?


いや〜〜〜びっくりでした。

ラップで包んでおにぎりを握る!!

イギリスに住む知人が言っていました。
ラップで包んだ冷凍ご飯をレンジでチンするって、日本人くらいじゃない?
よくそんな怖いことするわ〜、と。

うーん、怖いことというより、
ラップで暖かいごはんを握る・・・・
なんだか不味くなりそうな気がする、
ものすごい違和感が私はあります。

素手で握ると汚い、ということ?

いえいえ、素手で握るからこそ美味いんじゃない、
例えば、お寿司を握る方がラップで握ってたら
想像するだけで、不味くなりそう・・・・


日本人の早産の確率は世界的に見てどうなのか、少し気になってきました。

なーんだ、低いんですね。ホッ

 世界全体の早産率は11%なのに対し、日本は5%と世界トップクラスに低いです。

上の記事より

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