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引き寄せの本当の原理「壊れ窓理論」

壊れ窓理論とは


「壊れ窓理論」って聞いたことありますよね?

もともとアメリカの犯罪学者、ジョージ・ケリングが考案したものです。
軽犯罪を徹底的に取り締まると凶悪犯罪を抑止できるという、環境犯罪学上の理論です。


NY市での実践と効果


これを実際に活用したのが、1994年、ニューヨーク市長になったルドルフ・ジュリアーニ氏でした。

警察官5000人を増員し、落書き、騒音、違法駐車、万引き飲酒運転、無賃乗車などの
取り締まりを強化した結果、

5年間で殺人が67.5%、強盗が54.2%、婦女暴行が7.4%減少したのです。


これって、確かに・・・と思うのは、
例えば、川沿いなどの道でゴミが捨ててある場所ってどんどん、ゴミが増えていく、
何故かそこだけ溜まる、って光景がありますよね。

ゴミだらけで汚い場所だと、ポイ捨てOKな雰囲気があるからでしょうか。
逆にとてもきれいに掃除された場所で、ポイ捨てはとてもできませんよね。

京都府や、山梨警察などでもこの割れ窓理論を実践しているそうです。


「壊れ窓理論」を活用した人間関係作り


さてこの理論、私たちの仕事や生活にも活用できる、と言う方がいます。

伊庭正康氏、著名な研修トレーナーで、『強いチームを作るリーダーの心得』の著者です。

信頼関係のあるチーム作りをしたいと思えば、
まず、自分が小さな約束をして、それを徹底して守ること。

約束を守る、とは人間関係のベースです。
ここが信頼できないと、特に仕事の関係では悲惨なことになります。

何か要求されて、すぐ返事ができない時も、
「一晩、考えて明日中にはお返事します」と自分から約束し、
その約束を徹底して守る、ということです。

「ちょっと考えます」だけでは何の約束もしてないので、それではダメということです。

自分から小さな約束をし、それを徹底して守る・・・

また、相手から約束されたら、それを必ず確認する、
〇日にお返事します、と言われたら、
必ずその日に、今日お待ちしています、と連絡を入れる
のだとか。

なるほど・・・・

徹底して守るし、相手にも守らせるわけですね。

それを実行してから、お客様からのドタキャン、
支払いのトラブルなどが一切、無くなったのだそうです。

まさに、壊れ窓理論ですね。


環境は自分が作る


マリー・ジャホダ氏(オーストラリア社会心理学者)は心の健康いついてこんな定義を上げています。

自己受容・自己実現・自立・環境改善

『人間行動の心理学』原岡一馬著

日本の精神科医、平本憲孝氏はご自身の著書の中で心の健康をこう定義付けていらっしゃいます。

1.環境に積極的に適応していること (よりよい環境作りへの働きかけ)
2.自分らしい生き方を目指していること (自己実現)
3.柔軟性と復元性を兼ね備えていること(レジリエンス)
4.自分の意思で行動と人生をコントロールしていること (自律)
5.心が成長し続けていること (成長とは変化、安定→不安・動揺 →安定)
6.内なる敵を対決していること (マイナス感情、エゴ、トラウマ、固定観念など)

『心にグーンと力をつける本』

どちらにも、環境に対して働きかける力、というのが入っています。
良くない環境だと思ったら、それに働きかけ改善する力も、
心の健康には必要な力なのだと言っているわけです。

私たちは、嫌な環境に対して、何かする前にあきらめていることが多くないでしょうか?

すぐに怒鳴る上司に対して、
はっきりNOを言わない部下に対して、
あなたは、どんな働きかけをしているでしょうか?

参照:伝える対話力【アサーティブ・コミュニケーション職場編】


さぁ、あなたが欲しい人間関係とはどういうものでしょう?
どんな人に囲まれていたいですか?

そのために、どんな「壊れ窓」を片付けるのでしょうか?



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