身内の反乱という病い
自己免疫性自律神経節障害(AAG)とは
自己免疫性自律神経節障害(AAG)という病名を初めて耳にしました。
昨年から厚生労働科学研究費補助の難治性疾患政策研究として全国調査を開始しています。感染などを契機に発症することがあり、コロナ後遺症との類似点も指摘されているそうです。
自己免疫疾患の種類と増加について
自己免疫疾患と言えば、
リウマチ、膠原病、潰瘍性大腸炎、クロン病、多発性硬化症、
バセドー氏病、ハシモト病、1型糖尿病、
そして自己免疫性肝炎、自己免疫性膵炎、自己免疫性脳炎、
と次々に自己免疫が原因の病気が発見され、どこまでいくのか、と不気味な思いでいました。
これまで自律神経失調症と言われたものも、その何割かは、自己免疫が関係していた、とわかったわけです。
これは日本医科大外付属病院の中根俊成准教授の研究によって、明らかになってきたことです
自律神経障害と自己免疫の関係性
自律神経まで自己免疫の攻撃の対象になっている、
これまでにも感染症や、ワクチンの後、ギランバレー症候群などの自己免疫疾患が多く発症することが報告されています。それ以外にも、こういった自律神経障害を疑われる病状が報告されているのは、今回のコロナ後遺症だけじゃなく、コロナワクチン後遺症も、そして、あの子宮頸がんワクチンの後遺症もとても似ていたのではないか、と、ふっと思います。歩行障害や脱力発作、けいれん、吐き気、頭痛、視力の低下、記憶障害など、今なら、AAGという診断が出る人もいるのではないか、と思ったりしました。
人間の体を守る大切な働き「免疫」が外敵ではなく、自分自身を攻撃する、
なんという恐ろしいことでしょうか。
何故、こんな奇妙な病気が拡大し続けているのか…
『免疫の反逆』と自己免疫疾患誘発物質について
2012年初版の『免疫の反逆』という本を思い出します。帯には「化学物質が免疫細胞を狂わせた」とありました。
あくまで科学ノンフィクションとは言え、ここには真実がある、そんな直感を持った記憶があります。
アメリカでは12人に1人が自己免疫疾患にかかっている、これはがんを超える脅威である、とあり、その数の多さに心底、驚き、恐怖を感じました。
自己免疫疾患の影響と身近な人々の事例
その当時、私の周り、それもごく近しい人に、偶然この自己免疫疾患の方が3人いたのです。
・全身性エリテマトーデス、
・多発性硬化症、
・クロン病、
なので、余計に興味を持ったのかもしれません。
どれも難病指定される病気です。
全身性エリテマトーデスの彼女は、学生時代からの友人でした。子どもの不登校の問題や、家庭内暴力、夫が事業で作る借金、姑との確執など、ストレスの多い生活の中で発症。頬に赤い蝶のような斑点ができ、病名が付きました。ものすごい倦怠感と疲労感で、動けなくなりました。
多発性硬化症の方は病歴が長く、私が知り合ったときはすでに病気が進行し、仕事も辞め、病院でも治療法がないからと諦めて退院し、生まれ故郷の街でブラブラしていた頃でした。簡単な計算もできなくなり、ペットボトルの蓋を開ける力も無くなっていました。
クロン病の人は病院でその病名を告げられ、愕然としたそうです。この先、固形物は食べられなくなると予言され、しかも治療法も無い、と言われ眼の前が真っ暗になったそうです。
今回のコロナで亡くなった人たちの死因を調べると、サイトカインストームと言われている、自己免疫の暴走が上げられています。ウイルスに対して、私たちの体の免疫細胞が働き、攻撃しようとしてそれが暴走して自分の体を殺してしまった、ということなのです。
敗血症という言葉も、同じ意味ですね。これも外敵に向かう免疫が、自分の体を攻撃する、つまりは免疫異常ということです。
免疫バランスと未来への展望
原因も治療法もない、自己免疫疾患ですが、嬉しいことに先にあげた3人の私の友人は、3人とも今それぞれの病気が完治しています。医療従事者に言うと、完治などありえない、と言われそうですが、もう何年にも渡って、症状は出ていません。これは事実です。
エリテマトーデスの人は、離婚し、ストレスフルな環境を変えたことで元気になりました。
多発性硬化症の人も、わすかなサプリメントと、海の風に吹かれて、好きな絵を描いたり本を作ったりして、元気になりました。
クロンと言われた人も、その後、仕事のしすぎをセーブしたり、食事を少し変えたりしながら、その後進行することなく、全く同じような普通の食事を続けています。
不思議ですが、これは事実です。
免疫はバランスだ、と言われるようになりました。バランスの狂った状態が病気を作る、
でも、何かのはずみでバランスが取れたから、完治したのだろうか、と、素人考えで思っています。
自己免疫、怖いけれども、可能性もいっぱいある、。
もしそうだとしたら、希望が持てそうだとは思いませんか?
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