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退院、そしてグループホームでの再出発

母は1か月の入院生活を終えて、退院。
その間、私はグループホーム探しと、母の住んでいた家の整理。
借家だったので、期日までに明け渡す必要があり、
呆然と家具や荷物の山を見て、途方に暮れたし、
死ぬほど忙しい日々でした。

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2016年11月23日
午後から春風荘へ行ってくる。
やはり思ったとおり温かい雰囲気。
職員さんの感じもいい。
お部屋の設備もいいし、言うとこない。

ただ一点、経費が高い。
ほぼ17万円かぁ~うーん、と思う。
でも母の年金でなんとか払える。だったらいいかぁ、と思う。

母の年金は母のものだ。母が使うべきものだ。

私は体が自由になるのだから、また頑張ればいい。

あそこなら安心できる気がする。
あきらめない介護が今年のスローガンだそうだ。
できることを増やす、できないことを無理強いしない、
この人はもうだめだとは思わない、
食べるものでも、食べられなかったら、何なら食べるか考える、

手を変え品替えしてあきらめないのだそうだ。
ありがたいなぁと思う。
拘束は基本禁止、と書かれたのも好感が持てた。
部屋にはカメラが常時設置、
家族と、施設長だけが見ることができるそうです。

信頼できそうな気がしたのだ。
もうこれは直観だからしょうがない。

夕方病院に行って、母にその話を初めてした。
まともだ。わかっていた。

あんたが選んだんならそれでいい、って。
そこが良いところかどうかは
入って見なければわからんもんだし、
しょうがない、と言っていた。

えらくあっさりと承諾したので
こっちが驚いたくらいだった。

もちろん、明日になったら忘れているかもしれないけど。
でもこのところ毎日病院で話をしていると、
本当に認知症かなぁと思うことがある。

言葉が足りなかったり、
夢と混同していたりもするけど、
母なりに脈絡は通っているんだろうなぁと思うことがある。

もしかしてこういうこと?って聞くと
そうだ、と言うことがある。
ああ、そういう意味で言ってたのか、と納得する。

別に変ではない。
理解してあげたいと思う。
根気よく耳を傾けて、
言葉の足りない部分を理解してあげたいと思う。

その時その時、最善と思える選択をすればいいと思う。

人生は選択の連続、どっちを選んでも後悔するかもしれない、

でもそれはしょうがない、
選ばないと前には進めないのだから。
前に進むために、
えいやって
どっかで目をつむってジャンプする。

そういうこと、そういう力、決断力。
それだけが未来を切り開く。
今は本当にそれが良くわかる。私は前に進まなくちゃ。

11月24日
今晩から食事が始まった。しっかり食べてた。
つい、食べさせようとしてしまうが、
母は自分でスプーンを握りたがる。

ああ、そうだよな、
仮に自分でやらせてこぼしても、
やりたい気持ちを無視したらダメだよなあと思う。


今日、病院いって
グループホームへ持っていくものの話をしても、
ちゃんと母は覚えている。
まともだ。
ぼーっとしてないで私は頑張らねば、と思う。

11月30日
国分寺の片づけが、ようやく終わる。

床から腰あたりまで積み上げたアルバムが3列!!
母は写真を撮るのが好きだった、
膨大なこのアルバムをどう処分したらいいのか・・・

これが、一番困った。
一晩、国分寺へ泊り、
覚悟を決めて、一冊ずつページを繰る、
残しておきたい写真だけ剥がして、取っておく、
そしてすべてのアルバムに全部目を通した。
より分けた写真をA4の封筒に入れる。

そして残りは全部、捨てることにした。

書類も古くなった衣類もシーツも
雑多なもろもろのモノたち、
ゴミ袋に片っ端から入れて捨てる準備をする、

そうしている間中、
なんだか、捨てるモノの量の多さに、吐き気がしていた。
ちゃんと捨てるかどうか、
判断しているのだろうか、と不安になる。
でも時間がない。

吐き気をこらえながら、どんどんゴミ袋の数を増やしていた。

12月1日
退院の時、母は少ししんどそうだったけど、
なんとか移動できて
午後2時半ごろ春風荘に収まる。

意外と喜んでくれた。
屏風も懐かしいものを置いておいたので、
すごく母は喜んで
こんな素敵なとこ!を連発!

本当は2畳分くらいの屏風は
大きすぎてダメですって言われていたのに、
まぁ、じゃいいです、って許可(笑) よかった(^^♪

車椅子への移動もベッドへの移動も、
主任のHさんというケアマネのやることを、
母は、いちいち「上手!」と絶賛!

みんなに笑顔があふれて、
ああ、来てよかったと思えた。

来た時はしんどいから横になる、と言ってたのが
30分もしないうちに起きると言って、
車いすで居間へ移動。

おやつのゼリーを食べて「おいしい!」を連発。
周りをきょろきょろ見ていたけど、
いいとこだと私に言ってくれた。

ホッとする。
明日行けば、またどんなふうに変わっているかも、
だけど、一応はやれやれ。
2016年12月、また新しい生活がスタートする。母の第4ステージか。

今日計測してみたら、家からちょうど12分だった。近い!
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なんだか訳のわからないくらい、
まるで早送りみたいなスピードで、
当時、日がどんどん過ぎていった、という感じでした。
もちろん、仕事もしていたわけで、
よく体がもったなぁと思います。

兄弟も親戚もなく、相談する人もなかったけど、
考えてみたら友人にはたくさん、お世話になりました。
本当に感謝です。


あなたの元気ライフをサポートするコーチ、福谷その子
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