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ChatGPTに対談を書かせた挙句バッドエンドにしてと無茶ぶりをした話

こんにちは、S.Fukaです。

今回はChatGPTに対談をさせて、いくつかの軌道修正を指示した後に「バッドエンディングにして」と無茶ぶりをした話です。

最終的にChatGPTの書いた物語だけを読みたい方は『失われた光 - 影のコラボレーション』をご覧ください。
(ちなみにタイトルもChatGPTによるものです(笑))

最初のきっかけはただ対談してみた

そもそものきっかけはChatGPTのおもしろい活用方法を模索中、私自身がChatGPTと対談してみたのがきっかけです。

それはそれで面白かったので別途記事にするかもしれませんが、今回は自分との対談後「ChatGPTひとりでもいけるんじゃないか?」と思ったところがスタートです(実際そういう活用は見たことがありますし)

ファーストテイクは失敗

実は最初の試みは失敗しました。
ChatGPTにキャラクター設定を作らせるところから始めたのですが、簡単な職業しか指示をしなかったため、対談させてもあまり人間味のあるキャラにならなかったからです。

そして今回の対談へ

前回の失敗を経て、今回は少しだけ大げさなキャラ設定を要求しました。
私がChatGPTに要望したのはたった一言。

「ものすごくネガティブな作家のプロフィールを書いてください」

これに応えたChatGPTは前回の薄っぺらいキャラ設定とは比較にならないほど、超長文のプロフィールを作成しました。
正直出力が止まらなくて「ChatGPTノリにのってるな…」と思ったくらいです。

次に書かせたのは対談相手のプロフィール。指示はこれ。

「ポジティブで明るく前向きな女子高生のプロフィールを書いて。成績は並」

これに応えたChatGPTは先ほどの作家のプロフィールと比べると、半分くらいの長さの紹介文を作成しました。
まるで私が「作家の対比で明るい若い子でいっか~」と適当に指示をしたのが見透かされたかのよう。

たしかにポジティブで明るい女子高生ってすごく普通です。あまり掘り下げようもない。
それに対してネガティブな作家は、掘り下げやすかったのでしょう。
まるで人間みたいですね…。

さすがにプロフィールをそのまま載せると長くなりすぎるので、ここでは割愛します。

早速対談させてみた

最初の対談の結果はファーストテイクの時よりも面白かった。
やはりキャラが立っているのもあり、モブ同士の話っぽく思えた前回の対談に比べると、1話限りのゲストキャラくらいには昇格したと思います。

しかし内容としては得意盛り上がりもないハッピーエンド。
…そりゃ、ただの対談を指定したんだからそうなるでしょう。
けれど私はそのやり取りを見ていて、ちょっと無茶ぶりをしてみたくなりました。

それは前回は抱かなかった感情です。
前回は本当にただモブ同士のトークで、発展させたいとも思いませんでした。それが今回は少しだけ心の何かが動いた。

ということで今回は最後の展開だけ軌道修正させていただきました。
それは「作家が彼女を家に誘い、彼女は悩みつつOkする」と「バッドエンド」の大きくはこの二つです。
他にも細かい微調整はありますが、おおむねこの二つの指示で物語は展開していきます。
ちなみにバッドエンドの中身ついては一切言及していないので、これはChatGTPが自由に書いた結末です。

ではどうぞ。

『失われた光 - 影のコラボレーション』

対談の場所: 地元の喫茶店

登場人物:

  • 黒沢 憂太郎(ネガティブな作家)

  • 高橋 陽子(明るく前向きな女子高生)


黒沢(苦笑いを浮かべながら): 陽子さん、今日はお会いできて光栄です。あなたの明るさはすごく魅力的ですね。どうやってそんなに前向きな気持ちを保っているんですか?

陽子(ニコニコしながら): 黒沢先生、こんにちは!私も先生の作品が大好きで、お会いできて嬉しいです。私は、毎日を楽しく過ごすことが大切だと思っているんです。だから、どんな状況でもポジティブに捉えるように心がけています。

黒沢: それは素晴らしい考え方ですね。私の作品はネガティブなものが多いですが、そんな明るい人間が読んでくれるとは思っていませんでした。あなたはどのように感じましたか?

陽子: 確かに先生の作品は暗い部分が多いですが、それでも人間のリアルな感情や葛藤が描かれているので、とても共感できました。先生の作品を読んで、私たちも自分の内面と向き合う大切さを学んでいます。

黒沢(感激して): そう言っていただけると、とても嬉しいです。実は、私は今、新しい作品に取り組んでいて、あなたのような前向きで明るい人物をモデルにしたいと考えています。もしよろしければ、私の自宅にお越しいただいて、新作についてお話しできたらと思うのですが…。

陽子(戸惑いながら): えっ、本当に私で大丈夫なんですか?そんな大役、ちょっと緊張しますね…

黒沢: もちろん、あなたのご都合やご意向を尊重します。ただ、私はあなたの明るさや前向きさにとても感銘を受けたので、それを作品に活かしたいと思っているんです。しかし、ご両親には内緒でお会いしたいと考えています。どうか、お考えいただけると幸いです。

陽子(悩みながら): ええと、私も先生と一緒に新しい作品を作ることに興味がありますが、両親に内緒で会うのはちょっと不安ですね…。

黒沢(説得力を持って): 分かります。両親に内緒で会うことに抵抗があるのは当然です。しかし、私たちのコラボレーションは特別なものになると確信しています。あなたの明るさが私の新作に新しい風を吹き込んでくれることでしょう。どうか、もう一度お考えいただけませんか?

陽子(悩んだ末に、決意を固める): わかりました、先生。両親に内緒でお会いするのは本当に不安ですが、先生と一緒に新しい作品を作りたいという気持ちも強いです。だから、先生の提案に賛成します。

黒沢(満足げに): ありがとう、陽子さん。私たちのコラボレーションは素晴らしいものになるでしょう。それでは、後日詳細をお知らせします。

陽子: はい、お願いします。それでは、またお会いできるのを楽しみにしています。

黒沢: それでは、失礼します。またお会いできる日を楽しみにしています。


黒沢と陽子は両親に内緒で会うことにしました。しかし、その後、陽子は黒沢との関係に罪悪感を感じるようになり、次第に明るさを失っていく。そして、黒沢の新作は完成するものの、陽子は自分の内面と向き合うことができず、結局、彼女の人生は暗い道へと進んでしまいました。一方、黒沢は陽子の失われた明るさを目の当たりにし、自分の選択に後悔を感じるようになりました。

おしまい

どうだったでしょう。もちろん別に名作というわけでも、ものすごく意外性のある展開でもないです。
でもChatGPTは決して小説を書くために作られたAIではない。それがここまでの創作物を作り上げるなんて半年前には想像もできなかった!
(っていうか、指示をした本人がこんな適当な指示でいいのか?と思っていたくらいなので)

更に言えば作家としてのChatGPTは感情の辻褄があっている点でも私には驚きです。

物語を書く上では、読者に衝撃を与える展開を書く以上に心の辻褄は重要です。
これがないとなぜかキャラが唐突に元気になったり、いきなり落ち込んだり拒絶したりします。
短編ではありますが少なくともChatGPTは最低限きちんと感情の辻褄を合わせるようにセリフを考えてくれています。
これは更に物語や方向性を的確に指示できれば、ChatGTPはかなり優秀な小説執筆の補助ツールとなりそうです。

もちろん人の手がまだ必要なのは確か。けれど未来の作家としてのChatGPTには心底期待しています。

ここまで読んでいただきありがとうございました。
またなにかAIに関連して記事にできそうなことがあったら紹介していきたいと思います。

(ちなみにこの記事は軽い気持ちで書いたのでChatGPTの添削はしてもらってません(笑))

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