僕が男性アイドルのデビュー曲の中で少年隊の「仮面舞踏会」が一番好きな理由
今回は少年隊のデビュー曲「仮面舞踏会」に関する記事になります。
ありがたいことに以前の「新田一郎さんと少年隊」の記事が少年隊のファンの方々から凄い反響をいただきまして、今回また少年隊の記事を書かせていただくことになりました。
本題に移りますが、僕は男性アイドルのデビュー曲の中で少年隊の「仮面舞踏会」が"一番好き"なんです!
今回の記事では、その理由について1個1個述べて行きたいと思います!
・僕が"男性アイドルのデビュー曲"の中で「仮面舞踏会」が一番好きな理由
①フレーズがキャッチーで印象的
まず最初に僕はアイドルのデビュー曲で一番大切なのは、「覚えやすさ」だと思っています。
その点、この「仮面舞踏会」にはイントロや間奏での「♪Tonight ya ya・・・ tear〜」という印象的なスキャットのフレーズがあります。
絶対この一発のフレーズでみんな覚えます。
しかもフレーズがかなりキャッチーな上に、手の振りが印象的なダンスまであると、更に効果が絶大ですよね。
※ちなみにこの「♪Tonight ya ya・・・ tear〜」のスキャットのフレーズは元々無かったらしいのですが、錦織さんの発案により付け加えられたそうです。
②歌を引き立てるサウンドがオシャレ
僕的にはジャニーさんから「この曲はどうしても100万枚売らなければいけない」とプレッシャーをかけられたアレンジャーの船山さんの「使えるものは全部使って派手にしてやろう!」みたいな思いを感じます。。
音数を詰め込んだ上で、ずっとアップテンポで曲が盛り上がるように作られているのは本当に凄いと思います。
それでいて曲の展開や歌メロが凄い分かりやすいですよね。大胆でまさに王道の歌メロです。
僕的にこの曲のアンサンブルで凄いのは
・1曲通してハイハットが鳴っている
・色んな種類のパーカッションが曲中で絶え間なく鳴っている
・切り刻んだようなスラップベースのリフ
の2点だと思いますね。
③メンバー全員に見せ場がある
この点もデビュー曲には重要です。
仮面舞踏会のBメロには「♪迷い込んだ幻想〜(食い気味に)♪時を止めた楽園〜」と重なって歌う箇所があります。
東山さん曰く「あのパートは3人それぞれに見せ場を作り、3人じゃないと歌えないようにするために筒美京平先生が作ってくださったパート」らしく、これを知った時には「見えないところで物凄い魅せる計算がなされてるのか…」と驚きました。
④ダンスが凄い
イントロを始めとした動きや表現の激しいダンスも一般層に覚えて貰える条件の1つと言えます。
また、テレビやLIVEで披露されるバージョンには1番が終わった後に激しいダンスブレイクのパートがあります。これはCDにはありません。
ダンスブレイクの時はバレエやジャズダンスの要素を取り入れたウエストサイドストーリーのようなダンスを踊るので、「ここから王道ジャニーズのダンスは始まったのか…」と思いますね。
曲の最後はバク転(錦織さんと植草さんは片手)で終わるのもカッコイイですよね。
⑤実は色々計算されている
まず驚いたのですが、「当時カラオケ屋さんでのカセットカラオケが流行っていたため、"サラリーマンが飲み会でネクタイを頭に巻いてはしゃげるような曲"を作る」というコンセプトありきで作られた楽曲なのだといいます。
※しかも「サラリーマンも1人でステージに上がって歌うと恥ずかしいかもしれないが3人くらいでステージに上がれば歌えるだろう」「ショーパブなどでコピーパフォーマンスされやすいだろう」というところまで計算していたらしいです。
確実に"流行らせに行っている"のもそうですが、メンバーたちがここまで制作に携わっているのも凄いですよね。
そもそも少年隊は錦織さんがデビュー前の少年隊が歌番組で使うオケを自分で編集したり、制作にたくさん意見を出したりしていたらしいので、かなりセルフプロデュース志向のアイドルであると言えます。
⑥タイプ別戦略を初めて行った
今では一般的となっている「レコードのタイプ別戦略を業界初で行った」のも「仮面舞踏会」だと語られています。
メンバーが3人いるので、センターのメンバーを変えたジャケットを3パターン作り、それぞれカップリング曲を変えたことで、「それぞれのメンバーのファン」や「カップリング曲3曲を全て聴きたい人」に刺さるようにしたそうです。
これもジャニーさんのアイデアだといいます。
⑦大人になっても歌える
男性アイドルというのは大体若い時にデビューするので、歌詞のテーマが基本「少年の初心で儚い恋」であったり「元気いっぱいな歌」とかになってきます。
しかし、女性アイドルと比べて男性アイドルは「アイドル寿命」が長いため、デビュー曲はずっと歌えるものでなければならないのです。
「仮面舞踏会」の歌詞は少し大人っぽい歌詞なので、かなり大人になっても歌うことが可能ですし、大人になって歌ったらまた別の魅力が生まれます。
現に少年隊のメンバーは3人とも今も「仮面舞踏会」を歌われていますよね。
この「大人になっても歌える曲」というのも男性アイドルのデビュー曲の大事な要素です。
⑧アレンジの可能性が無限大
大体アイドルのデビュー曲はいつかはオリジナルアレンジでのパフォーマンスに限界が来ます。
ですが、「仮面舞踏会」はアレンジの可能性が無限大で、現に「MASK」を始めとしたアレンジバージョンが数え切れないほどあります。というより、PLAYZONEでは毎回アレンジされていますね。
そこそこ、最近のベストアルバムにはサウンドを現代風にしてダンスブレイクパートを追加した「仮面舞踏会 Remix 2020」が収録されていたり、植草さんと錦織さんはキー下げのフルバンドアレンジで披露しているので、これからもアレンジされ続けるのだと思います。
⑨制作陣が豪華
仮面舞踏会は作詞はちあき哲也さん、作曲は筒美京平さん、編曲は船山基紀さんという布陣で制作されています。
しかも演奏は今剛さん(Gt)、高水健司さん(Ba)、山木秀夫さん(Dr)、大谷和夫さん(Key)、助川宏
さん(Prog)、斉藤ノブさん(Per)、そしてブラスは数原晋さん、ジェイク・H・コンセプションさんという一流のスタジオミュージシャンを集めて演奏されています。
※聞いた話によるとジャニーズの曲は一流のスタジオミュージシャンを集めてレコーディングするらしいので、バンド等でコピーするとなると難しいらしいです。
それでいてプロデューサーがジャニーさんなので、これ以上無い布陣で制作されていますね。
また、
・5拍子の電子音のイントロは大谷さんの出弾きであること
・「サクセス・ストリート」が当初のデビュー曲だったが没にしたこと
・仮面舞踏会というタイトルが決まっていなかったからこそ船山さんがああいうアレンジにしたこと
・「♪いっそX・T・C〜」の落ちサビはジャニーさんのアイデアで筒美さんが付けたこと
は驚きました。
まとめ
・僕の一番好きな男性アイドルのデビュー曲はこれからもずっと「仮面舞踏会」だと思います!
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