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新田一郎さんが携わった"少年隊の楽曲"を語る

今回の記事では、新田一郎さんが携わった
少年隊の楽曲について語っていきたいと思います。

新田さんが携わった少年隊の楽曲は、
・作曲、編曲した曲が1曲
・編曲のみを担当した曲が2曲
・カバーされた曲が1曲
・間接的に携わった曲が1曲
計5曲になります。

新田さんがデビュー前の少年隊の曲を多く手掛けられていた理由に関しては、後に錦織さんが自叙伝で「自分がスペクトラムが好きだからジャニーさんが新田さんに少年隊の曲を書いてもらうように頼んだのではないか」と話されています。

それでは紹介と解説をしていきたいと思います!

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新田さんが携わった少年隊の楽曲

①あなたに今Good-bye

VHS「少年隊」

この曲では新田さんは作曲と編曲を担当されています。

少年隊はレコードをリリースする前にVHSでのMV集を発売してビデオデビューしていたのですが、そのMV集の1曲でリード曲となったのがこの曲です。
少年隊のデビュー前の楽曲の1つでもあります。

複雑なブラスとシンセと女性ボーカル、そこにバンドサウンドという形で構成される楽曲です。

デビュー前の少年隊の若いエネルギー全開の曲ですね。

途中の複雑なブラスソロとパーカッション、ギターソロによるダンスブレイクのパートは、勢い系のアレンジをする時の新田さんの良さが凄い出ています

加えて、この曲でよく使われているシンセサイザーのサウンドは新田さんが「エリア88」の曲などでよく使われている印象があります。

標記はビデオのクレジットには「あなたに今Good-by」、35周年のベストアルバムでCD化された時のクレジットには「あなたに今Good-bye」と書かれているのですが、正式表記は不明です。

またこの曲は「女性コーラス無しver.(ビデオに収録)」「女性コーラス入りver.(CDに収録)」と2バージョンがあるのも特徴ですね。

そのコーラスはEVEの皆さんが担当されているのですが、僕は声を聞いた感じ「新田さん本人も一部のコーラスに参加されている」ような気がしますね。

テレビの歌番組などでもよくパフォーマンスされたのですが、"当時の東山さんの歌唱力がまだ固まっていなかったこと"を今になって植草さんによくネタにされている印象がありますね。

逆に植草さんは当時まだバク転を習得していなかったようで、この曲のラストでバク宙をする時2人のバク宙の横で"1人だけカッコイイ感じでしゃがんで"います。

その点、錦織さんはリードボーカルとしてクオリティの高い歌唱力とダンスでこの曲をパフォーマンスされるので、"錦織さん無双"な曲でもあると思います。

②ペパーミント夢物語

デカメロン伝説のレコード

この曲では新田さんは編曲を担当されています。

"シングル「デカメロン伝説」のカップリングに収録されているver."だと「ペパーミント夢物語(ゆめものがたり)」というタイトルで、
"ベストアルバムに収録されているver."だと「ペパーミント夢物語(ドリーミング)」というタイトルです。
そのベストアルバム収録にあたって、新たにレコーディングを行っています。

歌詞もシングルver.は「♪ペパーミントの夢(ゆめ)〜」、アルバムver.「♪ペパーミント夢物語(ドリーミング)〜」と変わっています。

僕は「♪夢物語(ドリーミング)〜」の方が語呂が良いと思いますね。

曲のサウンドは新田さんが得意とする複雑なブラスとタイトなリズムセクションが絡んだ"ブラスロック"ですね。新田さんはキメの作り方が本当に巧みです。

間奏とかはちゃんとあるのですが、曲のAメロBメロといったセクションが無くて、僕的には曲が全部サビのように感じますね。

③April Hurricane

アルバム「PRIVATE LIFE -Light & Shadow-」

※この曲は編曲者の情報がネット上に無かったため当初飛ばしていたのですが、記事を公開した後、読者の方からの「この曲も新田さんが担当されている」という情報を受け、追記しました!

この曲では新田さんは編曲を担当されています。

少年隊の2ndアルバム「PRIVATE LIFE -Light & Shadow-」に収録されている植草さんのソロ曲ですね。

もうイントロから新田さんのブラス全開の曲です。ブラスとストリングスの複雑さは「これぞ新田さん!」という感じです。
シンセの音色も新田さんがよく使われる音色です。

サビが本当に新田一郎節ですね。
こんなにセクションごとに曲調が変わる難しい曲を歌いこなせる植草さんは凄いです。
ホントにハリケーンのような曲にアレンジしてやろう」という新田さんの意図が見えます。

ただ、新田さんがアレンジの際に、ああいう"ソロクリーンギターや刻みのフレーズ"、"主張強めの8ビートドラム"を使ったアレンジをするのはなかなか珍しいですね。
その分よく音を止めたりするのは新田さんらしいと思います。

④Act-Show

アルバム「Prism」

この曲は新田さんのバンド「スペクトラム」の楽曲のカバーになりますね。

スタジオアルバム「Prism」の1曲目として収録されています。

アレンジとしてはスペクトラムがLIVEでこの曲を披露していたときの「LIVE用アップテンポアレンジそのまま」に近い感じで編曲者の中町俊自さんがアレンジされています。

何とコーラスアレンジはAB'Sの松下誠さんですね。
(誠さんは少年隊の楽曲に結構携わっています。)

唯一スペクトラムのLIVEver.と違うのが「東山さんのオリジナルラップ」があるところと「植草さんが2番の歌メロを変えて歌っているところ」ですね。

また、少年隊の3人は基本自分の歌声で歌っているのですが、錦織さんだけ度々新田さんに近いファルセットで歌われています。

後輩のジャニーズJr.などにもよくカバーされている楽曲ですね。
(後輩ジャニーズJr.がカバーする際は新田さんのファルセットまではやっていないです。)

⑤デカメロン伝説

デカメロン伝説

この曲に関しては"新田さんが直接携わったわけではない"のですが、

錦織さんによる冒頭の「ワカチコン!」というシャウトは、新田さんのバンド「スペクトラム」による楽曲「トマト・イッパツ」の「♪ワッチコン」という歌詞をものに生まれたものだといいます。

錦織さんがレコーディングスタジオでトマト・イッパツの「ワッチコン」をもじって「ワカチコン!」と叫んでいたらそれを録音されてサンプリングされた音声がイントロに使われたらしいです。

なので、新田さんが「影響を与えている」という部分で間接的に携わった曲だと言えますね。


まとめ

・新田さんは直接的にも、間接的にも、少年隊の音楽に影響を与えている!

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