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多文化共生という幻想

「よそはよそ、うちはうちです!」
幼少の頃、母親に何度もそう諭されました。父母にはそれぞれ育ってきた家庭があり、家庭内のルールがあり、それをすり合わせて新たな家庭のルールが築かれています。
だから、とある家庭によってはOKであっても別の家庭ではNGということがよくあります。
それを「同じ町内会に済むんだから、家庭内のルールは統一しましょう!」などと町内会長さんが言い始めたら間違いなく非難轟々でしょう。

今、日本の識者と呼ばれる方(主にリベラル派、左翼系に多いと思いますが)が進めようとしている異文化共生って、「町内会の家庭のルールを統一しましょう」という主張と何ら変わらない気がします。
他所のお家に遊びに行けば、他所のお家のルールがあり、客人である自分はそのルールに従う必要がある、逆に言えばそのルールに従う限りにおいて自分は客人として扱ってもらえる。
正に「郷に入っては郷に従え」です。

外国籍の方を蔑視する意図はありませんので補足しますが、外国には外国の気候があり、自然があり、その周辺環境に合わせた文化があります。それは尊重しますし、日本と比べて優劣を論じるつもりはありません。
ただし、日本にもまた固有の自然環境があり、その自然環境に合わせて醸成されてきた文化があります。その日本固有の文化を蔑ろにした「多文化共生」などというのは幻想以外の何物でもない。移民のニュースを見るたびにそう思います。

日本の文化、ルール、価値観に合わせて生活をします、という外国人の方であれば両手を上げて歓迎しますが、自分の生きてきた文化を主張し、それを押し通し、先住者の生活を脅かすような外国人の方であれば、むしろ積極的に国外退去としたほうがお互いにストレスのない生活を送れるのではないでしょうか。

生産人口が減少の一致をたどり、喉から手が出るほど労働力が必要だというのも分からなくはありません。ただし、労働力を迎え入れるために日本の国体を危うくするような変更を推し進めることが、本当に「日本の国力を高める」ことに繋がるのか、些か疑問を抱かざるを得ません。

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