【流れにのって生き方を決める”ととのえる人”】〜高田大雅さん〜

渋谷駅から少し歩いた閑静な場所で星読みを掛け合わせて整体を行っている高田さん。元々はケータリングの会社をやっていましたが、コロナの影響を受けて、今年3月から始めました。

料理は学生の頃に一人暮らしで自炊にはまって、友達が遊びにきた時に喜んで貰いたくて、料理を作って出していたのが、凝り性で数をこなして得意になったそう。

大学4年の時に「お店の立ち上げをする」と声をかけてもらい、料理長として働き始めます。
そのお店が常連客の無茶な依頼にも応えて料理を作るスタンスだったことから、独立してからも、主催者のテーマに合わせて料理を出すというケータリングスタイルの会社を始めたのです。

料理人での立ちっぱなしの仕事は、膝や肩を痛めやすく、整体に通っていましたが、セルフケアが出来るように資格を取ったと言います。色々な肉をさばいているので、骨と筋肉のつき方はさわればわかるそうで、コツをつかむのが早かったんだとか。

整体を仕事にしてからは、星座の星から表される不調が出やすい部位と人の身体の癖のつき方が重なる部分が多いのを知りました。そこで、より早く不調を知る為にそれらを組み合わせようと星読みの勉強を始めた経緯があったのです。

出身は福岡で、教えるのが面白そうだと英語教師になる為に東京の大学に入学しました。

ご実家では、中学３年生の頃からハワイや中国、インドからの外国人のホームステイ先として受け入れをしていたので、そこで英語を使うきっかけが出来たそうです。

ご自分もハワイやニュージーランドにホームステイをして、コミュニケーションは語彙力よりも工夫次第だと肌で感じて英語への敷居は低くなったと言います。

海外滞在中に韓国人の友達が「人には優劣はなくて違いがあるだけだ」といった言葉が心に沁みて、人と比べる事は一切しなくなり、人を見下す発言を聞いても流せるようになったそう。

趣味は茶道。「人に喜んでもらいたい」「整える」ということが好きなので「食で体調を整えたり、整体で体を整えたり、茶道で精神的な心を整えていく」そんな事を続けていきたいと話してくれました。

じっくりと過去や自分の気持ちを確かめるように、インタビューに応じてくださった高田さん。
落ち着いた静かな物腰はどんな人でも丸ごと受け入れようとする器の広さを感じさせ、柔軟な適応力は幅広いコミュニケーションで培った人のニーズを敏感に感じ取る賜物のような気がします。

目先の目標に拘り過ぎず、目の前のことに集中し、流れに沿って今を自分にも人にも誠実であろうとするその態度から現在の私達が必要な生き方のお手本を見せて貰った気がしたのでした。

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