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機械を直すとき、ドリルで直そうとするな

目の前に修理が必要なパソコンの様な機械がある。

とりあえず、動かない。

自分の手元にはドリル。

さぁ、どう直すか?



まぁ、タイトルが答えを言っているような物ですが、

とりあえず、そんな精密機械なら穴は開けないほうが良いですね。



ではこの事例はどうだろう?



大腸菌を研究している専門家集団がいる。
この研究機関は世界的に有名な大企業の製薬に関わるような専門家集団だ。

しかし、彼らはあるアクシデントで研究が行き詰まっていた。

研究機器に詰まりが生じてしまったのだ。

大腸菌が悪さをしている。

これをなんとかしなければ、
この先も研究機器に詰まりを生じさせてしまう。
なんとかしなければ・・・


しかし、この専門家集団はこの問題に数週間苦闘することとなる。


とてつもない難題だ・・・

そんな中、どうやら同様の研究をしているらしい研究室があった。


彼らはどちらかというと専門家集団ではなく、
かなりバラバラなバックボーンを持つチームだった。
人種も前職も、そもそも大腸菌の事など知らない人すら居た。


彼らは悠々自適に研究活動していた。

詰まりが起きないのはどうしてか?


すると彼らの中の1人がこう答えた。

「あぁ、あの詰まりなら3日で解決したよ」


まさか、だった。

あの専門家集団を悩ませた難問を三日で解いたと言う。

一体どんな発明をしたのか?大腸菌に新しい発明があったに違いない。


そう聞くと、

「えっ?研究機器にドリルで穴を開けたらすぐに改善したよ。ウチに前職が機械工の方が居てね」



・・・



つまり、世の中にはそう言うことがあり得る。
(脚色していますが、アメリカで実際にあった事例とのこと)



僕らは手に持ったもので解決したがる生物らしい。


もしかしたら違うかもしれない、
もしかしたら違う方法があるのかもしれない。


多角的な視座を失った瞬間、
待っているのはこの専門家集団が最も望まなかった「停滞」が手に入る。



くわばら、くわばら・・・




S,cat


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