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Idea is Cheap!

創造は、想像のまま終わらせるとカネにならない。


1990年代後半、ハーバード大学が世界の大学ランキングで一位を獲得したころ、実は大きな問題に直面していた時期でした。


それは、

「アイデアをやり通す能力の欠如」だそうです。


それを何とかするため、学生・教授に意識を植え付けるためこのキャンペーンを展開しました。(複数形を取ってIdeas are cheapとも言われる)


耳が痛ぇよ、ハーバードさん・・・

まさしくその通りだと思います。

「アイデアをやり通す能力の欠如」は、つまりお金にならない。


経済的な価値尺度で全て推し量るのかという議論もあると思いますが、そこを踏まえてもこの問題はかなり大きいように感じます。


それは、

「アイデアという状態は経済的な価値すら生まれていない」

という事にも解釈できると感じるからです。

話はアナロジー的な解釈に飛びます。

水の化学的な性質変化の話をしましょう。

個体では氷。

液体では水。

気体では水蒸気。

これだけではただ物質があるだけ。

しかし、時は1800年頃、ある一人の天才がこのような事を考える。

って冷たくね?なら、氷枕みたいなのを創ったら便利だよな・・・

の力って凄くね?例えば高い所から落としたら凄い力になるよな。

水蒸気って特殊じゃね?上方向に強い力で進む。

これって凄いパワーを秘めているんじゃないか・・・



そして次の瞬間、彼はこう言い放ちます。


「ま、ただの妄想だし、別にいいかー」



・・・


もったいねぇえええええええええええええええ!!!!!


氷枕や冷えピタは!?

水力発電や蒸気機関車は!?


おいおい、君のご先祖様見てみろよ!

みんな絶句しちゃってるよオイ!


末代までガックリだ!


コロコロコミックでもそんな情景見たことないよ!?




・・・


・・・失礼、取り乱しました。


つまり、そういう事です。


アイデアだけは最高!

アイデアだけね・・・



事実として表現できないなら何にもなっていない。

そこから生まれる莫大な富を、素敵なものを無視している。

私もそうですが、現代に生きる人にとってこのような現象は数多くあるように思います。


私がかつて営業を行なっていた時代、
沢山の人とお会いする機会に恵まれました。

その中で起業を支援する方(知財関係の方)を訪ねる機会がありまして、

その中で面白かった話が、


「起業する人で一番多いのがただ社長になりたいから法人登記する人」

ということと、

「起業のアイデアを尋ねると、真似されると嫌だからここでは話せない」

のほとんどだったそう。

・・・つまり、


「そもそも自分のアイデアに気づいていないし、アイデアがあったとしても話したくない」


という起業家が少なからずその人の話では多いんだそう。


チープな発想と思わずには居られません。


発想や想像をそのままにしておくことや、

そもそもそれに気づこうとしないのは、言葉を選ばず表現すると愚かです。


とはいえ、自分も色んな物事に挑戦しようとしたのが遅かった身ですから、気持ちは痛い程わかります。


ブレイクスルーをどうやって起こすのか?


というのは当事者になってみると難題に感じます。


私からのアイデアは、


「それ、今すぐ実際にやってみたらどうなるか、実験してみない?」


ということです。


頭の中で思いついた事。


それを来週の土日に試すとしたら?

それを本気で考えることです。


無論、今できる事(小説を書く、詩を書く)とかなら行き帰りの電車のちょっとした時間に試してみる事です。


そう、大事なことは「実験してみる」というセンテンスです。


「実験」というセンテンスの中には「もちろん失敗もするぞ」とか「とりあえず試してみるだけ」というように、前進の中にも視野を広げてくれるようなニュアンスを感じるので私は好きです。


そして、「実験」なら、上手くいく保証がないからコストもなるべく掛けないように勝手に頭が切り替わってくれるような気がします。



実験に一々莫大なコストをかけたり、
「この実験には俺の人生がかかっている・・・!」
と思っていたらいつの日か実験を恐れてしまいそう
です。


IT分野の標語に

「試作品は紙と段ボールで作れ」


という言葉があるんだそう。


最初から全力投球すると、それが失敗した時にまた一からコーディングするのが面倒臭いので、まずはローコストで作るべきだということです。



何かやりたいことがあるなら、考えていることがあるなら、


「いかに無料で、15−30分でそれを今週の土日にやるか・・・?」



この思想がとても大事だと思います。


手前味噌で恐縮ですが、この思想から自分が今行なっている仕事でDX部門の社内表彰を受けたことがあります。


ちなみに、私はそれまで一ミリもコーディングやその他ITの事を勉強したことがなかったのにも関わらず、しかも社内にはバリバリにIT系の人が居たのにも関わらず、です。


「とりあえず、遊びで、ちょっとこのシステム改善したらめっちゃ楽になるからやってみよー笑」


当時の僕はそんなことを考えて居ましたし、本当にそんな感じでした。


無論、表彰されたのでその分報酬ももらえるわけでして・・・


まさしくアイデアがお金になった瞬間でした。



アイデアはアイデアにしておくだけでは勿体ない。


形にしていかないと、もしかしたら、そのアイデアは本当に世の中にとって大切な考え方なのかもしれません。

億万長者になる画期的なアイデアかもしれません。



実験してみなくては・・・!



このエッセイもそんなアイデアから端を発して書いています。

誰かに読まれなくても、実はとっても意味のある実験です。


そういうことを積み重ねていければブレイクスルーになる!
かも?

そんな期待を胸に今日は筆を置きましょうか。

いつか凄いことになったらいいなぁ・・・

と言うわけで、また見て次回!


さようなら!!



S,cat


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