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お金=う●こは成り立つ?




カネとは堆肥の様なもので、
若芽を育てるためにばら撒かれないと意味がない。

ーソートン・ワイルダー 「結婚仲介人」ー








つまりお金はう●こです。
実に的を得た発言ですよね。

ここで言いたいのはそういうことではなく

「貯める」   「稼ぐ」

には意識を向けますが、

お金を「使う」ことには哲学がない。


ということです。



でも、貯めたりするのは良いこと。
そんなに「使う」ことの哲学って大事なのかしら?




・・・奥さん、鋭いツッコミだ!


私は大事だと考えています。

何故ならお金は堆肥。
つまり、う●こなんです。
だから・・・




それを溜めたままだと、どうなりますか?





・・・



日本人には極端な貯蓄傾向があります。



現に、日本人の総貯蓄額は「1700兆円」とも言われます。
日本の国家歳入がおよそ70兆円ですから、莫大な資産です。
(実は最近の2021年四半期の資金循環統計ですと1900兆円になっているそうです)


日本人がその気になれば約20年程何もしないでも国家を運営してしまいます。(少々暴論ですが)


1700兆円分の「肥料」
これ、どうしましょうか・・・?

つまり私たちが持っている「堆肥」なんですが、
積み上げるのはいいんですが、そろそろ撒きませんか?




「堆肥を積み上げるのが趣味なんだよねー!」





ド変態ですこの人っ!!

はやく捕まえて!!お巡りさん!!!




お金を稼ぎ、溜めるのはもっともです。
でも、使うものでもあります。

使って、豊かになるためにあるのです。
ほら、何だか堆肥と似てる。


しかし、先ほども申し上げたように
「堆肥の撒き方」にはあまり哲学がない
それが日本人のように思います。


私の母には「貯蓄」に関してはよく言われたのですが、
「使い方」に関しては記憶にありません。


ですが、私はお金の専門家という訳ではないので、
ここは一度、お金は堆肥だと思って「農業」に聞いてみませんか?

私は以前、農業を専門に学んでいた時期がありまして、
肥料の撒き方には、そこらの人より見識があると思っています。

それに皆さんも少なからず、お花を育てたり家庭菜園したり、
学校の授業でやったことがあるのでは?

それを思い出しながら読み進めてみて下さい。




さて、肥料を撒く時大事なのは、

「薄く、広く、特殊なことをしない」


です。

先ほどの格言にあったように、

肥料を一ヶ所に撒くと作物は劣化します。



それだけで済めばいいですが、農地を使った農業ですと、
徒な使用は害虫が湧きますし、土壌汚染につながります。


皆さんも家庭菜園で経験がありませんか?
栄養アンプルを使い過ぎて枯らしてしまったり、
水のやり過ぎで枯らしてしまったり。

あぁ、なんか、人間もそうですね・・・



お金が一ヶ所に集まっていくと、
悪い大人と腐敗が集まって広がっていく様な。


面倒を見過ぎてしまうと、その人が成長しない。

だから薄く、広く、肥料は撒くべきです。


お金なら「分散投資」でしょうか?


会社の事業だけでなく、自分のビジネス。

自分のビジネスだけでなく、公共の為のビジネス。

子供のことだけでなく、自分への投資。

自分への投資だけでなく、子供の投資。

色々考えられそうですね。


次に、肥料の撒き方は特殊なことをしない事です。


この方が結果的に効率が良いです。

その昔、長野県まで赴いてその土地の篤農家の方の下で農業をさせて頂いた経験があります。


その時、地温の保持と肥料の安定供給のために使っていたのは、


藁と焼土法、そして草木灰でした。



(焼土法・・・焼き畑とは異なります。かまどの上にドラム缶を二つ割りにしたものをのせ、あらかじめ肥料、腐葉土などで調合した土を半分ほどそこに入れて、下から加熱する方法。土壌の消毒法)

(草木灰・・・ワラや落ち葉を燃やして作る灰のこと)

場所にも依るんでしょうが、
化学肥料に頼るとばかり思っていた私にとって新鮮に映りました。

藁の使い方に関して、農家の方曰く


「毎日毎日、肥料なんか撒いていたら作物をダメにするし、めんどくさい。だから藁を間に敷き詰めて、藁がじっくり堆肥になっていけば肥料を撒く必要もないし、土壌もダメにしない」


肥料にも使い方があるんだと実感したのを今でも覚えています。


そして、それはお金の使い方もそうなのかもしれません。


お金の使い方をよく考えず、学ばず、ただ単に貯めているだけではよくない。(ひいては周りをダメにする)

また毎日、毎日、お金を心配したり投資するのではなく、
一定の期間で長期的な視野に立って投資することも可能です。
投資の世界ではこれを、




”ドルコスト平均法”と言います。


ドルコスト平均法とは、

例えば100万円の株を一気に買うとリスクがあるので、
毎月10万円ずつ株を買うようにすれば、株価の平均値に近い価格で購入することができる長期投資方法です。

つまり、

藁と炭焼きのような地道な投資ということですね!


ん?施肥ってドルコスト平均法と類似してる?
それに経験則で気づけた農家の人たちってすげぇ・・・



また、お金を撒くとき、それは浪費であってはいけない。
肥料だって川に投げ捨ててしまえば川魚は息絶えますし、海まで流れれば赤潮です。



投げたお金が、肥料が、どのように作用するかを考えなければならない。





「使い方」が大事なんです。
包丁も使い方を間違えれば人を殺すように。

確かに、

お金を多く持っていればいるほど、価値を沢山持っている様に見えます。

お金を多く持っていればいるほど、手段を多く持っている様に思えます。

お金を多く持っていればいるほど、立派なように思えます。


ただ、それは本当にそうでしょうか?





堆肥をたくさん持っている人が富んでいる者とは思えない。




むしろ、お金を使って大切なものを育て上げている人こそ、真の富豪だと思えます。




みなさんは堆肥の臭いが漂う(変態)富豪になるのか、
それとも、豊富な作物に囲まれた富豪になるのか、

それは皆さんの価値判断にお任せします。

ですが前者なら通報します。
いや、ね?社会的に・・・(冗談です)


さて、いかがだったでしょうか?
今回は投資×農業を掛け合わせて考えてみました。
この考え方は日本のバリュー投資の第一人者である森生明先生の考え方から端を発しています。

私には農業の経験があったので、私らしく深堀りして考えてみました。

投資は何も株券だけではありません。
事業性投資、自分への自己投資だって立派な投資です。

ですが、投下した資本に対して利率や収益性はどうか?

つまり、しっかり「使えているか?」
これが大事なんです。

それは僕も勉強中のテーマですが、
良ければ、皆さんも一緒に考えていきませんか?

良い作物が増えることは、やっぱり嬉しいですし!!!

農業は一人でやるものではありません!

つまり、ビジネスもそう。

互いに良い作物を作るために、
堆肥は善く使うものだと信じて今回は筆を置こうと思います。


御精読ありがとうございました。


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