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おもしろきこともなき世をおもしろく

突然ですが、皆さんの「座右の銘」は何ですか?

僕はもともと、決まった座右の銘がありませんでした。ですが、以前インタビューを受けた際に「座右の銘は何か?」と聞かれて、ふと浮かんできたのがこの言葉。

おもしろきこともなき世をおもしろく

有名な言葉なので、知っている人も多いのではないでしょうか。奇兵隊をつくった幕末の長州藩士、高杉晋作が読んだ句です。

一般的には 「面白いことのない世の中だから、俺が面白くしてやろう」と解釈されることが多いのですが、実はこの言葉には続きがあるんです。上の句から下の句まで続けて読むと、また違った意味になります。

おもしろきこともなき世をおもしろく 住みなすものは心なりけり

つまり、「面白くない世の中を面白いと感じるかどうかは、己の心持ち次第である」ということ。

僕は、この言葉がとても好きなんですよね。

自分自身の人生を振り返ってみると、長いことベンチャー業界にいて、新しい事業をつくったりしていますが、上手くいくことよりも上手くいかないことの方が圧倒的に多い。考えて考えて、誰にも負けないくらい行動しても、失敗してしまう。

もちろん、心はボロボロになります。でも、上手くいってない時こそ楽しもう、と思うようにしています。

この新規事業が成功すれば、世の中がもっと良くなるはず。
今はマイナスかもしれないけど、きっと未来は明るいはず!

そう考えれば、気分が上向きになるからです。

上手くいかない時、辛いと捉えるか、未来は明るいと捉えるか。同じ事象でも、捉え方次第で気持ちが変わってきます。どうせなら、面白いな、楽しいな、と思いながら過ごした方が良いですよね。

そんなことを幕末に考えていた高杉晋作は、やっぱりすごいなと思います。だって、いつ何が起こってもおかしくない、死と隣り合わせの状況ですからね。

それに比べたら、この時代の苦労なんて大したことありません。

だったら、辛いことも含めてすべてを楽しもう!そう思わせてくれた、高杉晋作の言葉。

おもしろきこともなき世をおもしろく 住みなすものは心なりけり

僕の座右の銘として、常に自分の心に置いておきたいと思っています。