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スモールステップと完成度から学ぶ事


夫と子育てについて、口論となることがよくある。
大抵、夫のやり方に私が口出しをして、夫が腹を立てて、
自分の部屋に行ってしまう。
私は、なるべく喧嘩したくないなぁと思っているのに、
どうしても我慢できなくなって口を挟んで、夫の機嫌を
損ねてしまう。

この間もこんな事があった。
一年生の息子たちは、学校の休み時間に友達と遊べないので
代わりに折り紙をしたり、迷路をしたりしているようだった。
息子の折り紙がランドセルから出てきた。
ぐちゃぐちゃと丸めただけの海苔巻きのような折り紙。
どうやら息子は、折り紙で一つも作品らしい作品が
作れないようだった。

そういえば、上の娘と違って、全然読み聞かせも折り紙も
お絵かきも付き合ってあげていない。
折り紙も一緒にやってあげた回数も数えるほどだ。

「お父さんと一緒にやったらー」とお父さんと一緒に
折り紙をやってもらう事にした。

ここでなぜお父さんにお願いしたかというと、
私は、不器用で折り紙やペーパークラフトや工作なんかが
苦手で全然上手にできないし、あまり得意ではない。
夫は、手先も器用な方で何でも私より上手。
そこでお父さんの登場だったのだが、
夫は、自分が出来る側の人間なので完璧を目指す。
まずは、上手な人のお手本を見てから、と
実演を始めた。実演を見ないで自分の折り紙を
折り始めようとする息子。
「ちゃんと出来る人の見たり、説明を聞いてから」
とお父さん。

折り紙の綺麗な折り方を丁寧に息子に伝授しようと
「こことここを合わせて、親指で抑えてピーっと」
最初は、一生懸命にお父さんから教えて貰いながら、
折っていた息子の顔が段々、曇っていく。

そして、「こことここをもっとピシッと」
不器用で角と角が合わない息子の折り紙
自分で直してしまう。


「あーこれは、もうダメだ」と思い、つい私が
「もういいよ、いいよ。ピシッとしてなくても。折れて
れば大丈夫!」と息子と夫の間に割り込みしてしまう。

みるみる夫は、不機嫌になってしまい、その間で
涙目になる息子。
「あーあ」という顔の娘。

娘も以前からなんどもお父さんに折り紙を教えて
貰っているのだが、同じような場面に何度も遭遇していた。

私も子供たちも折り紙やペーパークラフトなどの
手先を使う遊びがあまり得意ではない。
私が出来ないのもあり、あまりやらせていなかった。
その為、回数が少なく<、より出来ない。
なので、今回は、なるべく簡単な物でいいからまずは、一つでも
作れるようになれればいいかなぁと思った。
そしたら、達成感や自信がついて、ちょっとは、好きになるかなぁと。

そこで選んだ「ぱくぱくさん」だった。


最初の折り目を綺麗につける事が不器用さんには、
すでに難しい事を私を知っている。
でもそこを綺麗に作らないと折り紙は、綺麗に作れない。
だから、そこを教える。(お父さん)

夫の言いたい事も指導したい気持ちもわかる。
でもそこを厳しく指導してしまうと全然、楽しくなくなって、
結局、達成感も得られないのでは?と思ってしまうのだ。


結局、私と娘で細かい事は、気にしない雑な
作りでOK方式でパクパクさんは、完成できた。
ついでに、簡単そうなセミも作ってみた。
どっちも完成度は、低かったけれど、作品が出来た!という
達成感は、得られたと思う。


このnoteで夫をディスりたい訳ではない。


この後、夫は、この日の出来事がどうしても納得
出来ないと私に話してくれて、きちんと今後の子育てに
対するお互いの思いを話しあう事が出来た。
夫とは、やはり分かり合えないところが幾つか
あったけれど、それでも私が子育てで思っている事と
夫が思っている事が分かり、有意義な話が出来たと思う。
話しをしてくれた事にとても感謝しいている。
私からは、出来なかったから。

その後、息子は、毎日、折り紙でたくさんのパクパクさんを
作っているようだ。
ぐしゃぐしゃっと丸まった、海苔巻き折り紙じゃなく、
完成度は、今ひとつだけどたくさんのパクパクさんが
ランドセルから出てきた。

不器用ながら、「こことここを合わせて、親指で抑えてピーっと」
と言いながら、折るのを見て、正しいやり方を教える事も
大事!スモールステップを踏んでいく事も大事!と
思えた。


追記:一週間後、もの凄く上手にピシッとしたパクパクさんが
ランドセルから出てきた!

#育児 #子育て #スモールステップ #夫婦

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