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技術書典13で、「機械学習レベル0(旅する機械学習シリーズ)」を頒布しました!

技術書典」という名前を初めて知ったのは、多分結構前だった気がします。そのときは、twitterかなにかで名前をちらっと見かけて、へぇー、なんだか面白そうなイベントがあるもんだな、なんてことを思っていたような。

で、今からちょうど1ヶ月ちょっと前、「技術書典13」が、オンライン&おフラインでハイブリッド開催される!ということを、これまたtwitterで知りました。お?どれどれ?とイベントページを見ているうちに、気づけばすっかり初の「技術系同人誌」を書いてみる気満々、サークル出展に挑戦する気満々になっていた、いつもの気分屋で単純な自分がそこにはいたわけです。

技術書典とはなんなのか?

そもそも、技術書典ってなんなんだ?という方のためにご説明をしておくと、技術書典とは一言でいえば、「技術系同人誌の即売会(コミケ)」です。
いってみれば、「インディーズの技術書(技術系同人誌)」を有志が作り、それを書籍の形にして、この技術書典に持ち寄って会場販売をするってことですね。

確かに考えてみれば、「技術系同人誌」という界隈が存在するのは全く不思議でもなんでもないところですが、初めて知ったときは「えぇこんな界隈があるの!?めっちゃ面白そうやん。。。」と衝撃をうけたものでした。

というわけで、サークル初出展してきました!

てなわけで、9月11日、池袋サンシャインシティ展示ホールDで開催された、技術書典13に、サークルブースを出させていただきました!
ちなみに9月10日〜25日まで、絶賛オンラインでも開催中なので、技術書典はまーだまだ続いています。

技術書典13の看板。

この技術書典に初参加をキメるために、技術系同人サークル「TypeSet」を結成し、TypeSetとして出展をさせてもらいました。

ロゴ(designed by ろい @xxrxoxyxx )
TypeSetは【お08】。新刊1冊だけでは寂しいので過去の著書も展示しました(購入✗)。

両隣のサークルさん「おはようございま数理工学研究所」さん、「共鳴効果」さんもめちゃくちゃ良い人達で、初めてで右も左もわからん状態にも関わらずとてもリラックスして楽しめました(本当にありがとうございました!)。

新刊「機械学習レベル0」

新刊「機械学習レベル0」(旅する機械学習シリーズ) 表紙デザイン 白白(@shilajila)

というわけで、我々は新刊として「機械学習レベル0(旅する機械学習シリーズ)」を引っさげて参加しました!
この本はその名の通り、機械学習の知識も、数学やプログラミングの知識がまったくない…!!!という方でも、機械学習の全体像をしっかり本質から理解できることを目標にした、いわば「機械学習の超入門書」です。

↑からオンラインでも購入できます。商品説明のページにも書いていますが、数式やプログラムは使わず、図や身近な例を駆使して、誰でも機械学習の「お気持ち」が理解できるようになっています。

最近はStableDiffusionがあーだこーだとか、まだまだ世間を騒がせてばかりでブームの止む気配なしといったAIですが、いざそんな中で、よしっ自分も勉強を始めよう!と意気込んでみたはいいものの、次のような壁にぶち当たり、結局挫折…という人を僕はたくさんたくさん見てきました。

・突然の数式に意識を失ってしまう。
・突然のよくわからないプログラムに意識を失ってしまう。
・そもそも自分が今勉強しているのは何なのかがわからなくなってしまう。
・思ってたのと全然違いすぎて心がポッキリ折れてしまう。

残念ながらこうなってしまう原因って、結構な確率で「全体像を把握することなく、細部から学び始めてしまう」ところにあるような気がしています。例えば、「ディープラーニング流行ってるし!まずはディープラーニング!」とディープラーニングをいきなりやり始めても、そもそもディープラーニングの何がすごいのかなんて他の手法と比べなけりゃわかりませんし、ディープラーニングが何をするためのものなのかも、そもそも機械学習という言葉の意味を知らなければわかりません

こういう「よくある迷子状態」にならないためには、まずは最初に「自分がこれからやろうとしていることは何なのか?」「自分が広い世界のどこから旅を始めるのか」ということを認識してから学び始めることってすごくすごく大事なんですよ。

なので、「学び始める前に読んでおけば、迷子になりませんよ」という、いわばツアーガイドのような、ヘパリーゼのような、そんな本があればいいよなというモチベで、この本を作りました。

たくさんの人に手にとっていただいて感謝

この本がどのくらい皆さんに手にとってもらえるのかなという不安は技術書典の直前までありましたが、いざ始まってみると、予想を遥かに超えるスピードでたくさんお買い上げいただいて、正直作者が一番驚いてますわ。。。

ちょいと多めに印刷しておくか、というかんじで印刷を発注したんですが、なんとすでに足りないことが確定していて、さっき追加の発注をしてきたところです。なんて嬉しいんだろう。本当に。
自分の作品が目の前で次々と手にとっていただける喜びって、なんていうか格別だよね。

少しでも、誰かが「迷子」になるのを防げたら、この上なき幸せです。

「旅する機械学習シリーズ」

実は今回の本は、「旅する機械学習シリーズ」という、わりと壮大なシリーズプロジェクトの最初の1冊という立ち位置なんです。
シリーズを通じて、機械学習の本質をできるだけわかりやすく解説しまくろう!というものなのですが、これを「あえて同人界隈」で始めたことには理由があります。

というのも、同人誌って通称「薄い本」なんて呼ばれるくらいなので、「ページ数が少なめの本」がふつーに文化的に許されるのですよね。
どうしても本屋さんに売ってる本ってそれなりに分厚いじゃないですか。で、分厚い本って読むのがやっぱりしんどいときもあるじゃないですか。そういうときに、「同人界隈なら、トピックごとに薄い本を一冊ずつ買って、つまみ食いみたいに気軽に読了する」みたいなことができるんじゃないか!?と、ふと思ったわけです。

ポイントは「薄い」こと。
「薄い」からこそ、気軽に、ワントピックずつ学べる。
いいアイデアじゃないですかね?これ。

イベント自体超たのしかった。

自分のサークル出展ももちろん楽しかったけど、技術書典自体超たのしかったです。ていうか、ありゃ危険なイベントです。金がいくらあっても足りん

戦利品。これでもだいぶ我慢した。これ、際限なく金使っちまうよまじで。。。

技術書って本屋さんとかで買うと結構高いことが多いものですが、同人誌はなんかちょっと安いんですよね。。。で、ついつい爆買をしてしまったりなど。。。
でも、愛が詰まったこれらの本にしばらく読み耽ることができると考えると、随分と安い買い物です。お楽しみがまだまだつづく感じ。

いろいろお話させていただいた各サークルの皆さん、本当にありがとうございました。

来年も行きたい!

初めての参加でしたが、初の同人誌執筆、そして出展。大変なこともいろいろありましたが、それを凌駕する楽しさがありました。
なにより、「自分たちだけの力で作ったものが、人から認めてもらえる感覚」は、なんだか文化祭の準備を必死でやって、それが大成功したみたいな感覚を覚えましたよ。

来年はさらに新刊をがっつり携えて、パワーアップしたTypeSetとしてもっともっと楽しめたらいいなと思ってます。

いろいろ助けてくれたろい(@xxrxoxyxx)、CLEARoot(@CLEARoot_)に大感謝。
来年も楽しみです。

「旅する機械学習シリーズ」の次回作

さて、2冊目のテーマは、、、という話です。
実はもう決まってて、「AI数学ハンドブック」を作ろうかなと。

次回作は「AI数学ハンドブック」的なものを作ろうと思うので乞うご期待です。

↑から、1冊目の「機械学習レベル0」をまだまだ買えます(〜9/25)ので、まだの方はぜひともこれを期にお求めくださいませ!

最後になりますが、何より、大変にお忙しい中こんな素敵なイベントを毎年続けていただいている運営の皆さんに大大大感謝です。ありがとうございました!

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