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間取りの考え方~『きいろいゾウ』から考えた間取り

アラフォー女性建築士の『さわ』です。
主に関西で住宅を設計しています。

土曜日は恒例『間取りの考え方』です。

マガジンフォローもよろしくお願い致します。

実際建てた間取りやリアルに打ち合わせでボツになった間取りなどUPしていますが、今日はかなり昔に映画を見た影響で書いた間取りについて書こうと思います。
初の試みですが、間取りと映画レビュー合わせて書いて行きます。

きいろいゾウ~ストーリーレビュー

Amazonprimeで無料期間の時にみた映画です。
宮崎あおいさんが『ツマ』
向井理さんが『ムコ』
そう呼び合う二人の話です。

原作は小説のようですが私は読んでいません。

かなり前に見た映画なので少し話が抜け落ちている部分もあるのですが覚えている部分でレビューしたいと思います。

『ツマ』は動物や虫、植物と会話が出来る『不思議ちゃん』といった印象の人で子供の純真さや感性も豊かなまま大人になった人といった感じです。
それに対して『ムコ』はたんたんとしていると言いますか、『ツマ』のそういう不思議な部分を受け入れているのか興味がないのか?といった謎な夫婦関係です。

最初はそんな『ツマ』の行動からこれはメルヘンな話なのかと思いきや以外と生々しい人間関係の話でした。
二人の過去の話から、だんだんと溝が出来てくる二人。
『ツマ』は感情をあらわにする割に言いたい事は言わないし・・・
『ムコ』は何も言わないし・・・
え??大丈夫この夫婦!?
ってなったのですが・・・

そんな感じで結末がどうなったか忘れました(笑)
気になる方は見て見てください。
まぁ忘れているので私的にはあんまりだったのかもしれません汗

きいろいゾウ~生活スタイルと間取り

さて話を『間取りの考え方』に軌道修正します。
ストーリーはさておき、二人が暮らす古民家が私の中で一番印象に残りました。
キッチンはかなり昔のスタイルで土間キッチンで靴をはいて利用します。
野良犬が勝手口から『ツマ』に餌の催促をしに顔を見せるシーンがあります。
それぐらい外とつながったキッチンです。
今ではあまりみないスタイルのキッチンですよね。

居間は縁側から外に開けている間取りです。
近所の人が来て縁側に腰かけて話したりします。
今の家に比べてこういった古民家って外に開放した家でしたよね。
なかなか今だとセキュリティー的に難しいのかもしれませんが、こういった雰囲気を今の家の間取りにしたら・・・
と思ったのがきっかけで間取りを書いてみました。

また『ツマ』と『ムコ』は屋根裏のスペースに蚊帳をはって寝室にしていました。
それもなんだか不思議な空間で間取りに取り入れてみようと思いました。

きいろいゾウ~参考にした間取り

前項の内容を参考に作成した間取りがこちらです。

きいろいゾウ~参考にした間取り

1階は玄関とつながる土間キッチンと上り框や縁側に腰かけれるような人が入りやすい間取りを意識して作りました。

玄関・土間キッチン
リビング・ダイニング

リビングダイニングは今の生活スタイル合わせて書きました。
1階で生活が完結する間取りになっています。
映画では平屋で屋根裏を寝室にしていましたが、間取りは2階建てにしました。
2階は様々な使い方できる少しかわったスペースになっています。

真ん中の和室は小上がりになっていて、映画で二人が寝室していた蚊帳のスペースを参考にしました。
蚊帳ではなくカーテンなどで仕切って客間にしてもいいですし

客間利用の小上がり和室

セカンドリビングとして利用してもいいように考えました。


セカンドリビングとして利用

でも今見ると・・・

小上がりの和室

土俵に見えるのは気のせいかしら??笑
四隅の柱がそう思わせるんだろうか笑
柱なくてもよかったなと今なら思います。

ちなみにフリースペースを小さな2部屋に区切って和室も個室として区切れば4LDKの間取りに将来変更する事も可能です。
だから柱入れておいたんですけどね汗

さいごに

映画の内容よりインテリアや間取りが気になることはよくあります。
職業病でしょうか、映画見ている最中に図面起こししたくなります。

そういえば最近そういう映画みていないな。
そもそも映画自体そんな見なくなったな。
何か間取りが気になる映画ないですか?
おすすめがあれば教えてください。

今週はちょっと変わった『間取りの考え方』とお届けいたしました。
今週もありがとうございました。
来週もよろしくお願い致します。

左巴建築設計事務所 さわ。

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