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間取りの考え方~考え中

アラフォー女性建築士の『さわ』です。
主に関西で住宅を設計しています。

今日は週末恒例『間取りの考え方』ですが・・・

まだ考え中の間取りについて書こうと思います。

敷地条件

敷地面積 約63㎡(約19坪)
用途地域 第一種中高層住居専用地域
建ぺい率/容積率 60%/200%(前面道路4mの為160%)

この敷地条件から算出しても建物の大きさは
建築面積が最大約37㎡(約11坪)
床面積が最大約100㎡(約30坪)
になります。

結構な狭小住宅になります。

建売住宅としての間取り

最初に不動産会社から建売住宅としてどんな間取りがはまるかと依頼がありました。
部屋数優先で書いた間取りがこちら

基本プラン

変化型3LDK。
廊下を取ると3LDK取るのが難しく、3階は二部屋に分ける事は出来るけど区切りきれない間取りになってしまいました。
これではなかなか売れないねということになりました。

コンセプト住宅として間取りの考えなおし

最近『コンセプトホテル』という言葉をよく聞くと思いますが『コンセプトホテル』とは?

コンセプトホテルとは独自の個性やデザイン性を打ち出し、私たち消費者の好みに訴えかけ、そこででしか体験できないサービスを提供してくれる面白いホテルのことです。

という記述がありました。
地域に特化していたり、本好き、映画好きなどの趣味に特化しているホテルを見かけます。

ということは、住宅も『コンセプト住宅』という考えがあってもいいのではないかという考えになりました。

需要のある4LDK住宅が造れないのであれば、少数派だけど誰かのコンセプトに合う住宅にしてしまう!
ということで、今回の狭小住宅を『コンセプト住宅』として考え直すことになりました。

『子供が勉強ができる家』

そして今回、着目したのは建築予定の地域です。
学区の公立学校が人気だそうです。(私は詳しくは知らないのですが・・・)
その点から『子供が勉強ができる家』というコンセプトで間取りを考え直してみてと再依頼をうけました。

これが昨日も書きましたが、まぁ~私を悩ませています。
そもそも私に子供がいないのがね・・・想像できる限界がある。
そんなことも言ってられないから考えます。

昨日書いた記事で私が子供時代の勉強部屋について考えた事と、その記事にいただいたmuguさんのコメントの
『家にある本の数と偏差値は比例するらしい』という言葉から少しイメージが沸いてきました。

『図書室』をつくろう!
コンセプトにそったテーマが決まっても問題は狭小住宅。
本当は図書室みたいな部屋を別に取れればいいのですが、その様な余裕があるスペースもないので兼用部屋にする事にしました。

リビング+図書室=リビング図書館

という考えて間取りを考えることにしました。

手書きでプランを考え中

私の下手な字をさらしてしまうのですが・・・
煮詰まっている時は手書きでプランを考えることが多いです。
大体の建物の外形をボールペンで書いて、その中に書いたり消したりして間取りを考えていきます。

手書きプラン考え中

ざっくりとですか、3階建てのフロアーごと役割を分けて間取りを作ろうと思いました。
3階は家族だけの『プライベートスペース』
水回りと廊下兼室内干しと隣接するファミリークローゼット、そして主寝室。
子供ちゃんが小さい時は家族全員主寝室で寝る想定です。

2階はLDKで『くつろぎスペース』
そして1階に『リビング図書館』を作る事にしました。

肝心の1階の間取りがまだ固まっていません。
ここに階段状の本棚と読書スペースは作りたいなとはイメージしています。
そして将来子供ちゃんの個室が必要になった時に可動式で区切れて本当に寝るだけの2~3畳ほどスペースが作れるよういしたい。
そのスペースと勉強スペースをどう兼ねて作るかですね。
あと玄関どうしようかとまだ迷っています。

1階に玄関が邪魔なら2階玄関は?という案もいただいていて。
(玄関が邪魔って(笑))
屋外階段案ももう1案考えてみようと思っています。

2階LDKも1階に合わせてもう少しつめないとな~と思っています。

+αのコンセプト

そして間取りとは別に社内であがった提案ですが、コンセプト住宅ならいっそ電気自動車や電動自転車をつけてセットで売る案です。

前の道が狭く駐車や車が入るのが困難なので駐車場無しで間取りを考えていましたが近隣の買い物や子供の送り迎えに使えるようにTOYOYOTAの超小型電気自動車をつけて売るのはどうかな?と・・・

これがめちゃくちゃ小さくて可愛い。
100Vで充電できるんですって!!
私の社用車としてほしい(笑)

もしくは電動自転車を付けて売る。かっこいい自転車スタンドもセットして!

住宅だけで売るという考え方からこういった生活スタイルをこちらから提案して販売するという案もでました。

面白いかもしれないなと思っています。
間取りと合わせてこの辺りもしっかり詰めていきます。

さいごに。

本日はとうとう完成していない間取りをだしてしまいました。
『間取りの考え方』ならぬ『間取り考え中』になってしまいましたが、いかがだったでしょうか?
この手書き段階から、ある程度固まってきたらソフトに入力して法規チェックや、構造チェックをしながら外観、内観の見え方も検証していっていつものような間取りまで完成します。
他の方はもっと違うやり方あるかと思いますが、これが間取りを考えている時の私の大体の流れです。
へ~ぐらいに思ってもらえたら幸いです。

さて今日はこの続きと、この間取りが頭の片隅にあるお陰で全然前に進まないワンルームに間取りを完成に近づける為に『いってきます』
皆さんは土曜日を楽しんで『いってらっしゃい』

こんなアラフォー女性建築士を応援してみようかなと思ってもらえたらフォローとスキをよろしくお願いいたします。

左巴建築設計事務所 さわ。


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