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間取りの考え方〜バルコニーって必要?

アラフォー女性建築士の『さわ』です。
主に関西で住宅を設計しています。

すみません、今日も『間取りの考え方』ですが間取りではありません。
間取りを考える中で最近思っていること

『バルコニーって必要?』

ということについて書いて行きたいと思います。
古い間取り図は出てくるので間取り図好きな方よかったら最後までお付き合いください。

バルコニーの役割

・洗濯干しスペース
最近はどれぐらいの割合の方が外干しされているのか分かりませんが。
バルコニーと言えば洗濯干しスペースと一時思っていましたが最近は乾燥機付きの洗濯機の普及と生活環境から外干しする事が減ったと思います。
私も中干し派です。

・庭代わり
庭が確保できない土地でもルーフバルコニーように大きな屋外のプライベート空間が計画できます。
ガーデニングを楽しんだり、リビングからつながるリビングバルコニーとしての使い道もあります。

・室内に光を取り入れる
上記書いた内容とつながりますがバルコニーを設置する事で掃き出しの窓を付けることが出来る為、室内に光を取り入れることができます。
また空間の広がりも感じる事が出来ます。


・下部の庇がわり
 玄関庇や下部のバルコニーの庇代わりにバルコニーを設置する場合もあります。
庇にしない理由はエアコンの室外機を置いたり上部の利用価値もあるからです。

・避難の為(法規的に必要)
3階建て以上になると非常用侵入口が必要になります。
住宅の場合は代替え侵入口として規定以上のサイズの窓が必要になります。
その為にバルコニーを設置する場合があります。

バルコニーのデメリット

最近Instagramでバルコニーは不要という方の記事とバルコニーのデメリットについて書いていました。

まず一番の理由は使わない。
役割にも書きましたが、洗濯物をバルコニーに干さなくなった事でバルコニーに出る事がほぼなくなったとのことです。
また使わなくなると、汚れがたまっても気づかないので気づいた時には掃除が大変と理由もよく見かけます。
私自身も共感する事です。
夏の終わりに大体うちのバルコニーでセミが死んでいるのでどうしたものかと・・・

また会社によってはバルコニーの面積で別途工事費が上がるそうです。
防水工事が必要なので当然です。(うちの工務店も面積で計算しているからバルコニー無くすと減額なるかな)
だったらその予算を他に回したいとの事でバルコニーを付けない人が増えているそうです。

バルコニーのメリット

役割以外でメリットはと探してみると外観の見た目上あった方がいいという書き込みも見ました。
ケースバイケースですが、バルコニーがあるからメリハリのある外観になる場合もあります。
バルコニーがあるからいまいちな外観になる場合もあります。
ですので、メリットとは言いきれないかなと私は思います。

私が思う一番は役割でも書いたように、光を取り入れたり空間の広がりを感じる事だと思います。
バルコニーが室内とどうつながるかが間取りをする上でバルコニーの必要性を決めると思います。

バルコニーと○○

ではバルコニーと何かを組み合わせて、必要性の感じる空間にしようと思いました。

バルコニーと吹抜け

バルコニー色々

休みの日に本を読んだり参考にしたいものがあればこんなのばっかり書いています。
スケールアウトした棒人間の事はスルーしていただいて・・・
バルコニーを活かすためにバルコニーと吹抜けの組み合わせ、1階と2階のつながりを色々考えてみました。
こういうネタ帳は間取りを考える時に使えます。

バルコニーとトップライト

トップライトとバルコニー

ウナギの寝床の敷地で1階に明かりが取り入れにくい時にトップライトのある下屋とバルコニーの組み合わせた間取りで1階の土間を明るくなるようにしました。

リビングバルコニー

LDKからオープンウインドウでつながるリビングバルコニー

平面図-2F (3)

2階LDKなので壁で囲われたバルコニーはプライベート空間になります。
この間取りはかなり昔のを引っ張り出してきたので、なんでこんなにバルコニーを大きくとってLDKが狭いのか謎(笑)
面積調整の為だったのかな。
過去の自分が作った間取りに疑問をもつという(汗)

外観のアクセントに庇バルコニー

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これは覚えている!たまに奇抜な間取りが書きたくて書いた間取りです。
三角ポーチと三角バルコニーを活かせないかなと思って書きました。
外観のアクセントにもなりますが隣地の建物と視線をずらす効果があります。
でもこれは建てるとなると色々面倒だなと今の自分が見て思う間取りですね(笑)

狭小住宅とバルコニー

名称未設定21 のコピー

敷地条件から面積を減らさないといけない時にバルコニーは面積に含まれません(形状によっては含まれる場合もある)のでバルコニーを使って広がりのある空間を考えます。
LDKの角をバルコニーにすることで、2つの掃き出しから視界がぬけるので空間の広がりを感じることができます。

さいごに

さて果たして『バルコニーは必要なのでしょうか?』
結局結論は出ませんが造る場合は必要性を感じるバルコニーにしようと考えています。
潔くバルコニーのない間取りも作ってみたいとも思います。

今日はこんな感じで過去の間取りを使って検討してみました。
そろそろいつもの『間取りの考え方』を書きたいなと思っていますので来週こそはと思っています。

さて今日は2件進行中のモデルハウスの現場チェックです。
少し撮影も兼ねてこようと思っていますのでそちらもまた書ければなと思っています!『いってきます』
今日は皆さんはお出かけしますか?『いってらっしゃい』

こんなアラフォー女性建築士を応援してみようかなと思ってもらえたらフォローとスキをよろしくお願いいたします。

左巴建築設計事務所 さわ。

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