見出し画像

山陽途中下車の旅(4) 本州と九州の境界線で反復横跳びする。

木曜日から始めた旅行は早くも4日目である。
Googleマップを開くたびに、いつのまにか随分と遠くまで来たなぁと実感する。

本日11/28(日)は下関ステーションホテルから始まる。
目覚ましは8時にセット、ただし半個室で遮音性は無いため2分前に無音バイブレーションをセット。
無音バイブで起きられたらラッキーだし、起きられなかったら潔く爆音を響き渡らせることになる。
基本的に完全個室に宿泊するほどリッチではないのでいつもこのスタイルを採用しているが、旅行中はレム睡眠なのでわりと起きられる。と同時に夢もめちゃくちゃ見る。
今日もちゃんと起きられた。そして寝てた時間以上の夢を見た。
夢は支離滅裂で所詮ただの妄想だけど、そのとき抱いた感情は紛れもなく本当なので、もっと大事にすべきだと思う。
とにかくまあ旅行をすると日々荒れ狂っていた生活リズムがととのっていく。

ホテルの無料朝食を利用せずチェックアウト。
貧乏性なので食べられるものはとりあえず食べるスタンスだけど、今日は朝グルメが決まっていたので控えた。
下関はフグの集積地として有名だ。フグがめちゃ漁れるというよりは毒抜きの技術が高く、全国から集まる。

唐戸市場内の定食屋にてふく刺定食。
下関ではフグのことを「ふく」と呼ぶらしい。
とらふぐの刺身を1000円でいただけるのは安いけれど、実は食材そのものが高価というよりは前述した加工技術の都合で下関経由になることが多く、そういった加工、運送といった面で値段が高騰しているとのこと。
高いし危険なわりには地味なお味でございます。

ザビエル上陸の石碑。
キリスト教というとまずは長崎というイメージだろうけど山口でも布教された。
石碑に拡大解釈の余地のある言葉が刻めれておりました。

たとえ 全世界を手に入れても
自分の魂を失ったならば
なんの益になろうか
(マタイ福音書16章節)

関門海峡。本州と九州を隔てる海峡。
新幹線でも在来線でもフェリーでも渡れるし、この海峡にはトンネルもありそこは自転車も歩行者も渡れる。
今回の旅行は、歩いて県境をまたぎたい!というのをまず最初に思い立ったことから始まるのでいちおう最大の目的地ではある。

全長780mの一本道。
地元の人たちはここをランニングコースに採用している。地上に出れば海峡沿いに走れるのに、なぜわざわざここを走るのかはわからない。
というわけで九州上陸。
一歩戻れば本州。
思わず反復横跳びする。
まだ11時半とかなのでだいぶ巻いている。ただスケジュールなんてものは存在しないので気にしない。

門司港に到着。
戦前は貿易で栄えていたけど今は観光地。
1995年「門司港レトロ」というスポットをオープンして街並みはレンガ造りだったり港街らしかったりで統一されている。
もはや観光地としての機能しか果たしてないけれど、人も多いし、下関から歩いてきた身としてはいるだけでなんか楽しい気持ちになった。

焼きカレーの発祥地でもある。
上戸彩が人生最後の日に食べたいといったメニューをいただく。
ちなみに出身は練馬区らしい。
ほかにも著名人のサインがズラリ。
観光客騙しかと思いきやスパイス効いてて普通に美味しかった。

さて門司港をさらに深掘りしたいところだが
荷物は重いしスキニーは擦れて太もも痛いし潮風が顔にあたるしで早く風呂に入りたくて仕方ない。
小倉まで在来線からの新幹線に乗り換えてあっという間に博多着。
乗車券は無事改札に吸収され、これで途中下車の度は終わりなのであとは適当に書きます。

博多はもう何度も訪れてるので急に安心感がある。
宿泊するサウナ施設まで見慣れた道を歩いてチェックイン、さらっとシャワー&サウナ1セット。
まだ夕方なので中洲であそんで、18時ごろに有名なラーメンを食べる。

しかも2店舗をハシゴする。
どちらも支店を構えるが本店へ訪れるのは初。
博多ラーメンと長浜ラーメンは今でこそごっちゃだけど、昔はきちんと差別化されていた。
細麺バリカタのルーツは博多ラーメンではなく長浜ラーメンなのである。

博多の名物(とんこつラーメン、もつ鍋、明太子)はすべてビールが合う、というかビールを飲むために作られてるレベルなので同時注文はかかせない。
博多に来るといつもお酒が美味しい。といってもこの旅行を思い返すと酒を飲んでない日がない、、

ちと早いけど宿に戻ってコインランドリーで洗濯して、
改めてサウナ3セットさせていただき今に至ります。
今日は30000歩、歩いたみたいです。

以上です!

こうして旅行記を書くと、
改めて自分が着実にオッサンになっていることを思い知る。
グルメに酒にサウナに隙あらばうんちく語り出すのワンパターン。
ほんとは中洲の屋台でわいわいしたかったりするんだけど、それと同時にそれは適当に入ると大体ハズレだと思っちゃってる節もある。
知識はより人生を豊かにするけれど、一度知ってしまったことは簡単には忘れられないので、学ぶことにもある種の引き戻せない覚悟が必要なのかもしれませんね(笑)

明日からは博多にきたついで(?)の仕事の日々になるのでこれで終わります。
もし仕事に余裕あったら最終日に呼子に行くつもりなので更新するかもです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?