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山陽途中下車の旅(3) これぞ下関クオリティ!

10時のチェックアウトに合わせて9時頃に起床。
一応目覚ましセットしてるけど、カプセルなので鳴り響いたらマナー違反というプレッシャーからか5分前に目覚めるというあるある不思議。
さて、今日は広島を出て山口観光である。

新山口まで新幹線で約30分。
到着してしばらく駅近辺をふらふら。思った以上に何もない。
昨日の夕方に厳島で牡蠣定食を食べて以来なにも飯を食べてないのでうどんを食べてみる。
うどんは標準的なものでも土地によって常識が違うので少し期待する。
出汁は昆布とわずかないりこを感じる薄味、うどんはソフト麺のようなもの。要は期待はずれであった。

大した特徴のないうどんを食べたせいで目的のバスを乗り過ごして1時間半待ち。
暇すぎて喫茶店でも探したけど、まさかの一店もない!
駅隣接のSLギャラリーを見てみる。大正ロマン風の洋服が展示されており特に青色のほうが個人的に好み。いつかの衣装で採用したいと思い記録する。

13時過ぎ、本日メインとなる秋芳洞に到着。
日本屈指の鍾乳洞であり、アクセスが悪いのにもかかわらず観光客は想像以上に多い。
鍾乳洞とは石灰岩が何万年もの時を経て侵食した空洞であり、こちらは観光できる範囲でも全長1kmにまで及ぶ。

天井からつららのようなものが垂れているが、まさにつららのように上からしたたり硬直した石灰である。

下へ垂れた石灰と上から垂れる石灰が繋がると、柱のようになる。
2cm進むのに500年がかかるという。

こうなるまでにどれほどの月日を要したのか。
圧倒的な自然の力を前に人間の無力さを知る。

マリア観音というものがあり、思わずひとりで笑った。
これだけで日本ならではの神仏習合を体現している。
後続のカップルや修学旅行らしき子どもたちは見向きもしてなかった。

秋芳洞を出てしばらく登山。ギリギリのバスがあった。
こんなとこにもなぜか田舎を感じざるをえない。

自然という最高の演出で出来た鍾乳洞の上には秋吉台というカルスト大地が広がっている。
この写真ではわかりにくいだろうけど歪な石灰岩が点在している。
小雨が降りしばらくすると虹がかかり観光客は釘付けだった。
そんな中、バスガイドのおっさんの放った「虹はどこでも見られる」という冷め切った言葉が脳裏に焼きつかれる。

日が暮れる前に新山口に戻り、そこから在来線で下関へ。
さすが山口最大の都市であり、センスあふれる駅隣接の商業施設「シーモール」や、シンデレラ城さながらの結婚式場「ノートルダム下関」が眼下に広がる。
これぞ下関クオリティ!
街は中高生または高齢者であふれており、その中間層がすっぽり抜けている。

今日かけうどんしか食べてないのもあり腹が減り、タコ焼きそばなるものを、上述したシーモールにてテイクアウト。
初めての経験をなによりも大事にしているので買ったけど、予想外の気づきはまるでなし。
僕は予想外に渇望しているのだ。
ちなみに施設内のフードコートは中高生の溜まり場としてしっかり機能していた。

時刻は20時。
だいぶ早いけど目的の宿にチェックイン。
カプセルだけど半個室という珍しいタイプの施設。
今もまたここの椅子で執筆しております。
サウナ付きで、2セット、貸切でじっくり12分、硬直しきった表情筋とリンパマッサージしながらととのう。

宿近くにして新山口において最も高評価のお店へ。
海鮮居酒屋であり、またたいへん繁盛しており接客が回っていないようす。
これはオーダーから届くまで時間がかかると踏み、生ビールとハイボールダブルを同時注文という脳死プレイ。
写真だとサイズ感がわからないと思うけど生ビールだけで70
0mlくらいある、それを5分で完飲。
もはや生ビールはランニングおけるストレッチくらいのものなので、今後もこのスタイルを導入していきたい。
非常に満足度の高い注文方法。
海鮮丼は1,100円にもかかわらずそれを上回る具沢山さ。
下関名物のふぐやくじらなんかも入っており大満足の一品。
隣の男二人組がどちらも鉄オタらしく、会話を盗み聞きして勉強飲みした。

ほろ酔いの足のまま、山口随一の繁華街「豊前田」をふらふら歩く。
先日の広島のガールズ(ガールズバーのキャストのことを、僕はこう呼んでいる)が、みずから声をかけてはキャッチとなり条例違反になると言っていたが、ここでもまたそれは律儀に守っているようす。
値段さえセーブできればハズレでもなんでもいいという強気スタイルで無料案内所のおっちゃんにガールズバーはないかと話しかける。
するとガールズバーは一店あるけれど、そのキャストが今日は出勤してないという。
これぞ下関クオリティ!

仕方なくラウンジ=キャバクラへ。
ただカウンター席が空いていたので実質ガールズバー。
ガールズバーで働くメンヘラじみた人とは違い自己肯定感が高く
ポジティブで、エミネムが好きなどと適当な話し方の裏に知性を感じ、友達と話しているかのように楽しめた。
ここでないところで会ってたら普通に友達になってると思う。
なにか収穫がほしくてインスタを交換した。
これがなんになるのはかわからない。

以上です!
写真を中心としたスタイルだと楽だと学び、今回は30分ぐらいで執筆できました。
ただ律儀に写真を撮らなければいけないのが面倒です。
わずかでもいいので思考を凝らして、ただの事実の列挙ではなく独自の視点で切り拓かないと、あいかわらず読めるクオリティにはならないのだなぁと思いました。
今日は余裕があるので更新しましたが、明日はどうなることやら。
なお明日は、関門海峡〜博多編の予定です。

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