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ANAマイル散歩旅 プロローグ、エピローグ


2024/2/5〜14、海外旅行することにした。

きっかけはANAのマイルの有効期限が切れることだった。
なるべくお得に使える使い方を模索していたところ、海外のいくつかの都市を周遊するのが最も良いと思った。そこで、下記のとおり10日間で4つの都市をめぐる計画を立てた。


香港から上海に移動するにあたり北京でトランジットするという無茶苦茶っぷりだが、出発の約1ヶ月前に計画を始めたのと、この時期がちょうど春節ということもあり直行便が埋まっていたのだ。
(早々にネタバレとなるが、この判断により「ANAマイル旅」は途中で崩壊することになる)

海外は高校生のときの数週間にホームステイで行った以来で実質初めてだ。
そのくせ初心者とは思えない長期スケジュール、しかも一筋縄ではいかない中国本土(この呼称を不快に思われる方がいたらすみません)を含むので、いつもよりは事前リサーチをした。
具体的には宿や次のフライトが決まっていなければ入国できないこともあるのでそれを出国前に決めたのと、あとは支払い方法である。
支払い方法に関しては今後の記事でも書いていくと思うが、自分こんなとこに関心あるんだ、と自覚したことのひとつとなった。


これらの都市には特段興味があるわけではなく、限られたマイル数で最も多く、ということだけを考えた旅程なので、絶対にしたいことなどもなく基本的に目的もなく散歩している時間が多かった。


地図を見ながら知らない土地を歩く、観光客含む街の雰囲気や現地のリアルな生活を垣間見たい、観光めいたことはほどほどに、というのが強いていうのなら目的になりえていたのかもしれない。

どこでもいい、なんでもいい、日本にはないものを体感したかった。

そのため、読むに耐えうるドラマティックな出来事は少ない。




28年間、生活していた日本から離れ、10日間の国外散歩を終えた。
帰国後ネットニュースを見ると、blueskyというSNSが流行り始めただとかビットコインが高騰しているだとか映像の自動生成AIがすごいだとか、私の関心ニュースが沢山あり、狭くて無機質な部屋のチープなマットレスのうえで明け方までスマホをいじり倒した。

翌朝、ノロノロと起きて顔を洗いPCを開く。
仕事が溜まってて、ひとつずつ済ませていく。
ランチは、恋焦がれていたわけではないけどSushiを食べてみる。

夜は近所の立ち飲み屋に行く。
前に来たときも話したことのある客と音楽の話で盛り上がる。
あたりまえだけど、メニューが全部読めて思い通りの注文できる。

10日間の非日常はなかったかのように日常に戻っていく。
記憶はどんどん薄れていく。本当に海外旅行してたんだっけ。

それに抵抗したくなり、ここに記録します。

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