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自宅待機、いや自室待機14日間

ちょうど15日前の5/8(土)、人生ではじめて、2021年現在流行中である感染症陽性者の濃厚接触者となった。

仕事で配信企画の立ち会いをしていたのだけれど、当然演者はノーマスクである。その他の人間はマスクを装着し、距離もおそらく2mくらいは確保していたものの、10畳ないくらいの部屋に6人、周囲の騒音を防ぐために換気なしの状態だったことが災いした。

知ったのは5/9(日)だった。

母の日であり、翌日5/10(月)が僕の誕生日だったこともあり、昼食後に家族でケーキにろうそくを立て、息を吹き消して楽しんだあと、家の前の駐車スペースで自転車のパンク修理をしていたときに、一本の電話が入った。

立ち会った配信を行った会社の、責任ある立場の方だった。

普段はもっぱらチャットでの連絡であり、電話での連絡などない人なので、「あ、なんか悪い知らせだろうな」と直感した。

仕事の品質に問題があったか、演者の人に失礼なことをしたか、など頭を駆け巡ったが、どれも違った。

「すみません、なんと申していいのか、Aさん(演者)がコロナ陽性となりました。保健所からは、おそらく佐藤さんも濃厚接触者となるだろう、との見解をもらっています。」

とのことだった。

しかし、このときは「あ、またあれか。。。」程度の気持ちだった。

というのも実は昨年の3月に、打ち合わせに伺った会社の社員さん(打ち合わせした方ではない)が感染者となった。そのころは情報も少なかったので、濃厚接触者ではなかったものの、念には念を入れて14日間の自室隔離をしたのだ。僕の家には奥さんと幼い子どもたちがいるから、万一感染していた場合に巻き込むわけにはいかないので。

ただ、前回の自室隔離期間に部屋に冷蔵庫を導入し、現在もお酒をストックするようになったので、割と楽しめるのは事実だった。

普段なら会社から帰宅したあとは、こどもたちの世話に追われることも多く、すこし開放される感もある。お酒を飲みながらVODで好きな動画を見まくり、夜はともだちとボイチャをしながらオンラインゲームをして、本を読みながら朝4時頃眠り、業務開始ギリギリに起きる。

「あの生活をまた二週間ね、まあ不自由なのは事実だけど、普段できないことをしよう。」

程度に考えていた。

しかし今回は、前回とはちょっと事情が違った。濃厚接触からの流れはこうだ。

5/8(土)PM 配信立ち会い
5/9(日)PM 関係者から、おそらく濃厚接触者になると連絡。即自室に隔離開始。
5/10(月)AM 保健所と連絡をとった関係者から、濃厚接触者確定と連絡
5/10(月)PM 保健所から濃厚接触者であることの連絡(公的にはここで確定)
※この間、自覚症状は一切なし。
5/14(金)AM PCR検査
5/15(土)AM 陰性であることが判明。とりあえずホッと一息。
5/22(土) 14日間の自宅待機機関の終了

ここで問題となるのは、僕が公的に濃厚接触者に認定されたことだ。

これで一番影響がでるのは、こどもたちなのである。ウチの子が通っている公立小学校と私立中学は、どちらも家族に濃厚接触者が出た場合は登校できないことになっている。

したがって、僕の陰性が確認されるまでは自宅で自習となってしまうのだ。

前回の自主隔離は、あくまで自主的なものだった。しかし今回は「自宅待機をお願いしている」と言われている。行政の方針では、濃厚接触者の接触者に行動制限はないのだが、教育委員会や学校が独自の方針を取っているのだ。

これについては万一を防ぐという意味で異論はない。

しかし、ウチの息子は1学期の中間テストと重なってしまったのである。これは本当に申し訳なかった。一度諦めかけたらしいのだが、奥さんが「やれることはやろう」と励まし、なんとか気を取り直して勉強をしたようだ。大事なテスト前に彼の行動が制限される状況を招いてしまったことは、とても申し訳なかった。

そして子どもたちが家にいるということは、誰かが彼らの世話をしないといけないということでもある。

上の子は中2なので、そこそこ自分でできることも多い。コンビニ弁当を買ってきて食べる、風呂を沸かして入るくらいは当然できる。

しかしまだ幼い下の子はそうもいかない。基本的には奥さんが全部世話をするわけだが、たまたま専業主婦だったから問題なくこなすことができた。面倒ではあるものの、夏休みと同じなので、特に不便はなかっただろう。

しかしもし共働きだったら、奥さんは仕事を休むしかなっただろう。当然僕は濃厚接触者であり、感染の疑いのある人間なので、家事に手出しはできない。

これ、もし奥さんが何らかの仕事で責任ある立場のひとだったら、かなり大変だっただろうなと。

年老いた僕と奥さんの父母を、わざわざ濃厚接触者がいる家に呼ぶわけにもいかないし。

結局はなんとかするんだろうけれど、もしその状況だったらと思うと少し気が重い。

ちなみに上の子のテスト結果は、今までの中では一番よかったのだけが不幸中の幸いだった。これはあくまで結果論だけど。

・・・

この感染症は、とにかくこういうことがめんどくさい。

もちろん高齢者に大きなリスクがあることは理解できるので、ある程度の行動制限も仕方がないだろう。

今は、日本に住む人の大多数にワクチンが行き渡ることを願うしか無い。

もしワクチンによる副反応のリスクを嫌って打たない人がいるとしたら、それは感染するリスクを自分で負っているということだ。それらの人の感染リスクを恐れて僕らの行動が制限されるのはおかしいので、ずっと引きこもっていてくれれば良い。

もちろんワクチンについて新たな情報ができたら、そのときに考えればよい。幸い、比較的ローリスクだと言われている僕らの年代の接種は、もう少しあとになりそうだし。

・・・

ちなみに僕の食事を、毎回ドアの前に置いてくれた奥さんには、感謝しか無いです。すべての家事と子どもたちの面倒、そして僕の食事や「あの、●●●がほしいです。。。」に対応してくれてありがとう。

「隔離が終わったら、御礼に何か美味しいもの食べに行こう!」

と提案したのだが

「イヤだ、モノがいい」

と言われたことを追記しておく。

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